あぱかば・ブログ篇

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2008年 12月 14日

名付け親たち

渋谷西武の屋上にあるペットショップに行く。
「コシヒカリ」の飼っている金魚に、新しく金魚鉢を買うことにしたためだ。

以前、金魚すくいで取ってきた金魚に、「コシヒカリ」は“紅丸”という名前を付けていたが死んでしまった。
その翌年にまた金魚すくいで取ってきたので、娘はまた“紅丸”と付けたかったのだが、小さすぎてまだ赤い色になっていない。
薄茶色でフナみたいだ。
「なにこれ、赤くない金魚?フナじゃないの?」
と私が聞くと、
「まだ子供だから赤くないの。これから赤くなるの。」
これからという将来性を見越して、“牛若丸”と付けた。
そのうち本当に赤くなってきたので、今は“義経”と呼んでいる。

「コシヒカリ」は将来、犬・猫・ハムスター・鳥を飼うのだという。
猫は黒猫と虎猫で、名前は“かつお”と“夜一(よるいち)”と付けて子供を生ませるという。
鳥はおかめいんこと文鳥で、おかめいんこには“喜助”と付けるという。

私はその名前の付け方にすっかり感心して、帰宅してから兄二人に話すと、バカにしきって笑う。
夜一も喜助も、漫画『BLEACH』から取っているのだという。
「どうせ『コシヒカリ』の頭の中は全部漫画なんだから。漫画に取り憑かれてるんだよ。」
私ははなはだ失望した。
やはり、「ササニシキ」のオリジナリティーにはとうてい及ばないのか。

「ササニシキ」は、昔からペットには天才的な名付け方をしていた。
昔、夫が熱帯魚に凝っていたころ、ベタのつがいを買ってきた。
「『ササニシキ』、なんでも好きな名前を付けていいよ。」
と言うと、ほんの2歳か3歳くらいだった「ササニシキ」は、即座に雄を“バーシ”、雌を“バーグンナ”と名付けた。

そのあと、金魚すくいで金魚を飼ったときも、「名前を付けていいよ」というと、即座に「くり。」と言った。
“くり”は長生きしたが引っ越す直前に死んだ。
「きっと、引っ越したくなかったんだね。」
と「ササニシキ」は言った。
引っ越してきて最初に行ったお祭りでも金魚すくいをして、以来もう7,8年ほど飼い続けている金魚にも、“くり”と付けた。

2代目“くり”には相棒がいてそれには“きん”と名付けていたがすぐに死んだ。
もう1匹飼って“とん”と付けようとしていたが、金魚鉢が小さくて、“くり”1匹しか飼えないでいる。
“義経”は小さすぎて、“くり”にいじめられるといけないので、別の金魚鉢を用意した。

しかし、この前、「ササニシキ」が突然
「こいつは“くり”じゃない。」
と言い出す。
「へ?ずっと“くり”だったじゃん。なんていうの?」
「ぽんちゃん。」
「ぽんちゃんんんー?いつのまに変わったのよ?」
「英名、ジョニー。」
「じょにいいい?なんなのそれは……“くり”はどうなったの。」
「ジョニー、ジョニー、餌だよ。おいで。」

(ちなみに「ササニシキ」は、犬のコーシローのことも、「ジョン!お前は今日からジョンだ。ジョン、ジョン、おいで。」とか勝手に名前を付け替える。)

その、くりだかぽんちゃんだかジョニーだかわからない金魚は、もうそろそろ寿命が尽きるような感じがする。
そしたら金魚は義経だけになる。
そしたらきっとまた、誰かが金魚すくいで取ってくるのだろう。
そしたら今度は誰がなんという名前を付けるのだろう。

by apakaba | 2008-12-14 22:32 | 子供 | Comments(0)


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