2009年 02月 11日
今日は父の三十三回忌に行ってきた。 ちょうど祝日が命日なので、うちの子供たちも全員来ることができた。 東京の人間と結婚してから、生まれ故郷の横浜とは縁遠くなったが、ひさびさに横浜の中華街へ行った。 ここは変わらないわね何十年たっても。 父の回忌をずっと真面目に執り行ってきた母が、「もう今回で終わりにする!」と言い出したのでちょっとびっくりした。 「そろそろこっちがくたばっちまう。」と言うが、回忌を重ねるたびに、だんだんと父を知る人が減って(亡くなって)いくことが、もういいかなと考えるきっかけになったのかもしれない。 というわけで、今回はパアッと、お墓からタクシーで中華街へ乗り付けて、予約しておいた創作中華料理店へ……と豪華なプランを考えたようだった。 毎度のことながら、怒濤の親戚ノリ。 「コシヒカリ」が、私の叔父(母の末弟)に、自分とどんな関係なのか尋ねると(めったに会わないから、家系図が頭に入ってない)、とつじょ 「ぼく?ぼくはねえ、本当は、君のパパだよ!」 と大声で言い、 「君のパパなんだよ!そんでこの人(妻)は君のママなんだよ!君を眞紀ちゃんに預けてるだけなの!二十歳になったら、迎えに行くよ!」 「コシヒカリ」は目を白黒。 いるよねえ、こういう親戚。 酒席で子供を意味なく混乱させる発言をする人。 そしてなんだかもう返答に窮するだけのヨッパライの話。 叔母(母の妹)が、 「眞紀、あんたいい子持ちだねえ。男二人に女の子ひとりで最高じゃないの。最後が女の子なのもいいわ。かわいいでしょう!」 と、ここまではまともだったが。 「あたしも女の子がほしくてねえ。男の子ふたり生んだから、次、もうひとり女の子ができるといいなあと思ってたら、生理が止まって!それで『やった、女の子ができたんだ!』って勝手に女の子と決めつけて、そしたら夢まで見ちゃったの! その夢で、布団に女の赤ちゃんが寝てるのね。 それでその赤ちゃんの上に半紙が置いてあって、ほら、命名すると書くでしょ、あれ、それでその紙に“綾”って書いてあるの、だからあたし『わあ、女の子が生まれるんだ、そしたら綾ちゃんとつけよう』と喜んで(夫に)話したの、そしたら!生理が来ちゃったの!できてなかったの!それでしばらく(夫が)怒っちゃって口きいてくれなかった!!」 ……コメント不能……私の夢の暴走は叔母譲りか? 姉が 「眞紀で一番記憶にあるのは3つか4つくらいのころだわ!」 と言えば、従兄が 「おう、眞紀なんか今でもどうせだいたい3つか4つくらいのころと似たようなもんだ。」 とか遠くで噂してるしー。 二十七回忌のときと同じように、また〆の挨拶に立たされたので、 「このごろ、よく人と人とのつながりを考えます。 早く死ぬのは、もちろんいいことではないです。 でも、こうして皆さんと何年かにいっぺん会うことを続けてこられたのも、父が結びつけてくれているのかなあとか思ったりします。」 トカナントカ話した。 最後でしめっぽくなるのもなんなので、 「母は今回でもう回忌は終わりにするとか言ってます。というのも『そろそろ、自分がくたばる』というので……次は母だそうなので……そうすると、また、皆さんと会えるわけで……(お後がよろしいようで状態)」 トカナントカ混ぜ返しておいた。 ちなみに6年前の二十七回忌の話はこちら。 この当時のメンバーも、何名か亡くなりましたねえ。
by apakaba
| 2009-02-11 22:57
| 生活の話題
|
Comments(7)
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タカモト
at 2009-02-12 20:59
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親戚とは付かず離れずの関係がいいね。
幼少の頃は「お年玉ツアー」で親戚宅を訪問していたが。 以降は疎遠になり冠婚葬祭の時だけだもんね。 父親の葬式の時はやはり2,3人の叔父さん連中が大ヨッパ。 まーちょっと早い死ではあったが事故とかではなかったのでみんな和気あいあいでした。(笑) 食い残しを「これ持って帰っていい?今晩のおかずにするから」って言う叔母さんも居たし。(笑) 父方、母方の親戚同士で名刺交換してるし。 「酒が足りないぞ!元○!!!」って連呼するしさ。 やっぱうちの母親も一緒。 葬儀社のお会計の際「次も宜しくお願いします」だと。 次はアンタだぜ! 7人兄弟の5番目だった母親も今では一番上で2人だけだし。
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apakaba at 2009-02-12 21:18
タカモトさん、子供は親戚のかすがいなので、お年玉をもらう間は新年会もちゃんとやりますね。
で、しばし疎遠になって結婚式絡み、そのあとは喪服ばかりなつきあいに。 でもメンバーが若かったころに、子供を通じてそれなりにしっかり結びついているからこそ、疎遠になってもぱっと昔に戻れるのよね。 ほんとに、「次の順番は?」な状態に突入中だけど、それも避けられないことだし。 本文では母が次なんて言ってるけど、実際は老老介護でそれどころじゃないです。 100近いおばあちゃんがまだいるし。 母は当分、次にはなれそうにないわ。
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子ヤギ
at 2009-02-13 13:15
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ここ数年、親類の葬儀が増え、親に連れられ一族を紹介されることが多くなりました。恐るべしDNAという感じで、びりびりと似なくても良かろう。とこばかり引き継いでいます。やだな・・・
私は、血縁関係にある人に対しては、親をまねて、親類縁者同士の相互扶助、共存共栄のために、必要なお付き合いのため。と 一応、好意的に振舞うようにしています。 集まる席では、何やら、土地や財産のなんだらかんだの内容が増えつつあります。超高齢者も増えてきた。 それに加え、独身者への説教も増えてきました。笑 親戚同士の縁談だけは勘弁ですよ・・・まったく・・ まあ~「遠い親戚より近くの他人」のことわざのように、血の薄さにとらわれず、信頼できる友と緊密に付き合っておく。ようにしている よ。 それにしても、葬儀のときは、「口は出すけど金はださん」の場面は拝見します。そうそう、入院費の滞納、未払いの多いこと! 葬式代はあるそうです。??順番をまもりましょう・・ おく。
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apakaba at 2009-02-13 15:25
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ぴよ
at 2009-02-14 00:19
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うちもパパが親族のトップバッターだったからなぁ。
最初だからか?派手に葬式やったさ。 その後、櫛の歯が欠けていくようにポロポロと叔父・叔母が亡くなって行って、6人いたハズのパパ兄弟は残り叔母2人だけになっちゃった。これはこれで寂しい。 法事の度に集まる親族が減るんだよな。叔母達を見ていると自分は最後に死ぬのはイヤだな、どうせなら先に逝きたいな、なんて不謹慎な事を考えてしまいますよ。
こういった親戚ノリは、過去のものとなってしまったなぁ。
子供の頃、こういう場の酒の「ネタ」に僕も使われたものだ。 オトナの社交場って感じかな。 子供ながら、微妙な、発言コードギリギリのトークも飛び交っていたのを覚えています。ピンク系から、ブラック系まで。 でも・・・。多くの親類は今はもういない。両親とも10人兄弟のほぼ末っ子だし。 葬式以外では顔を合わせなくなったし。漏れ伝え聞くところによると、親類同士うまくいっていなかったり。子供の頃は知らなかった人間模様が今になって知ったって感じ。仕方ないかな。 いとこ同士で、僕らは結束しようって話した。 確かに「遠い親戚よりも~」というのが現実だと思う。 だけど、遠い親戚でも「繋がる」とやっぱ心強いなぁって。この時思った。 従兄妹で独身娘がいて、そのお母さんから「この娘になにかあったらよろしくね」と半分冗談だけど言われた。 そっか。ウチの家系を継ぐ従兄妹世代の最年長男子は僕だった・・。 また一つ責任を負うのか・・・。
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apakaba at 2009-02-16 15:20
親戚レス。
ぴよさん、若い人のお葬式はつらいもんね。 若い人だと「悲しい!」という感じだけど、年とってからだと「さびしい」という感情かな。 だんだん人の集まる人数が減っていくのは、なんともさびしいですね。 それでもやっぱり、順番厳守が基本ねえ。 soraさん、親戚たちは酒席でピンクやブラックなトークを繰り広げるものですね。 そうやって人生の機微を知らずのうちに身につけていくんでしょう。 「いとこ」っていいよね。 兄弟は近すぎてアタマくることあるけど、いとこは適度な距離感がよい。 うちの子たちにはいとこがいません。 それがちょっと気の毒かな。 |
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以前はエイビーロード「たびナレ」や「一生モノ https://issyoumono.com/」などでウェブライターをしていたが今は公立中学校学習支援教員のみ。 子供のHNは、長男「ササニシキ」(弁護士)、次男「アキタコマチ」(フランス料理店料理人)、長女「コシヒカリ」(ライター・編集者) by 三谷眞紀 カレンダー
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