あぱかば・ブログ篇

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2009年 04月 07日

浪人?現役?ハシゴを外す

新学期がスタートして、子供たちはそれぞれ高3・中3・小6へと進級した。

そんなわけで(きのうのブログ参照)、夫の両親とうなぎを食べに行ったのだが、そのとき高3になった「ササニシキ」が部活の帰りであとから来た。
「まだ部活やってるの!3年生なのに?」
と義母は驚くが、すぐつづけて
「まあ、浪人すりゃなんとかなるでしょ。」
とあっさり言ってのける。
今から浪人の話なんかしたらいけないんだよう!なにがなんでも現役で行くと決心していないと、結局はだらだらと高3&浪人の日々を送ってしまうのに。
そう思って、あらためて考えてみると……この家(嫁ぎ先)、大学に進学した人間は……全員浪人じゃないか!
嫁の私だけだよ現役生は。
二浪さえゴロゴロいる。
まあのんびりしているというか、裕福というか、医者になるのは大変だというか(夫は医者でもないのに一浪)。

家のカラーの違いを実感した。

私は、つねづね長男に
「絶対現役で行きなさいよ。浪人すればいいやなんて甘いこと考えるなよ。そういうヤツは気がゆるんでほんとに落ちるんだから。
それにうちはあんたの下に弟も妹もいるんだから、あんたばっかりにそんなにお金かけられないんだからね!」
と、まことに現実的なハッパをかけている。
でも夫は、本人にこそなにも言わないが、私には
「まーあの調子じゃ、現役合格は無理だろ。あんなにサッカーばっかりやってるんじゃ。いいじゃねーか浪人すりゃ。俺も浪人してたしえらそうなことは言えねえよ……。」
と、母親とまるで同じことを言う。
ええええええ〜、あいつには一刻も早く大学生になってできるだけ家から遠ざかってほしいのにー。

自分の高校時代を振り返ってみると、姉のときも私のときも、一貫して「浪人禁止」だけが母からの条件だった。
理由は明瞭至極、「浪人すると社会に出るのが1年遅れる。嫁のもらい手がなくなる」ということだった。
昔の母親っぽいでしょ。でも真面目にそう言われていたのよ。
とにかく浪人しなければどこでもいい。
現役で行けるところに行きなさい。

私は、高校時代にあまり勉強していなかったので、わりとあっけなく大学受験が終わってしまい、心の底では『あと1年あればなあ。もっとしっかり勉強して、もっと上を受けたかったのに』という思いが残ったのだが、現役至上主義の母にそれを言い出す勇気はとうていなかった。
それはそれで、その家の方針であり、塾のお金を出してもらっている以上は従うのが子供の役割だと思う。
前々から「唯一の条件」は言われ続けていたのだから、与えられた環境の中でベストを尽くさなかった気分が残るのは、親が悪いのではなくて自分のせいである。

私の場合は、親がひとりだったからポリシーにブレの生じようがないが、うちの息子の場合、いろんな人がいろんな意見を好き勝手に言ってしまうと収拾がつかないように思う。
ただ、私は、自分が『あと1年やらせてくれたら』とちょっと感じてしまった経験があるので、できれば納得できる進み方をさせてやりたいとも思う。
ようするに浪人させると資金繰りがますます苦しいということと、ただでさえうっとうしい長男がぼさっと家にいることを想像しただけでもイヤになるというだけなのよね。

「ササニシキ」は、中学受験もしたし高校受験もした。
両方とも、“ハシゴを外す”形で受験した。
中学受験のときは、学力が思うところまで伸びず、ほとんど記念受験みたいに一校受けてやっぱり落ちた。
そこ以下なら、公立に通いながら勉強して、高校受験をやればいいと思っていた。
高校受験のときも、滑り止めを受けずに志望校だけをいくつか受けた。
そのときはどうにか合格したので今は幸せなのだが、いよいよ大学受験となり、今回も息子は“ハシゴを外す”でいくつもりらしい。
「現役のときは、ほんとの志望校までしか受けない。滑り止めを受けて、まあまあいいかなというところに受かっちゃったら、オレの性格だときっと『行く』と言ってしまうから。それが怖い。」
まあねえ。
その気持ちもわかるよ。
でもそれはお父さんとお母さんが一生懸命働いて、参考書や予備校にお金をかけてやっているからできることなんだよ。

「君はとにかく、『現役で行け』と言い続けろ。それを言えるのは君だけなんだし(ただひとりの現役生だから)。でも勉強のために途中で部活を退部するなんてつまんないだろ。
いいんじゃないの、力いっぱい高校生活を満喫してから勉強すれば。あれだけ学校に通わせてくれて、ほんとコストパフォーマンス高い学校だよ、高い授業料以上に使い倒してるよ。
俺はあの高校にありがとうと言いたいね。」
なんか、やさしいわね夫。
こういう、節目節目のお金の使い方で、育ちが出るというか、家の方針が明らかになるんだよなあ。

こうやって書いているとまるで浪人決定しているみたいに見えてくるけど、できれば現役で思うところに行ってほしいのがホンネだなあ。
でも「ササニシキ」もだいぶがんばって勉強しているようなので、がんばるよ私も。
子供のために……お金を稼ぐ……それが、親だ!(今はね)

by apakaba | 2009-04-07 12:48 | 子供 | Comments(6)
Commented by あづま川 at 2009-04-07 13:53 x
ぼくも勉強もろくすっぽしてないのに「まあまあいいかな」レベルの大学にまぐれで受かってしまい、結局そこに行ったのですが、親孝行にはなったけれど、内心忸怩たる思いもありますね。一浪すればもっといいところに行けたのに、とか。それと浪人生に対する漠然とした憧れもあって。浪人して一人前、みたいな。まあでも親にしてみれば「現役でいい大学」、がいちばんだし、お金の回収は卒業後に期待、ですね。海外放浪したいとか言い出す性格でもなさそうだし。
Commented by apakaba at 2009-04-07 15:14
あづま川さん、おかえり!
あなたがいなかったのでマターク本のBestを作る気が起きず、未だ完結していません。また続きに取りかかるわ。

勉強って終わりがないから、誰でもなにかしらの部分でやり残した気分は残ると思うけど、「合格」という圧倒的事実の前にはヨロコビが先立って消し飛んでしまう、と……それが普通かな。
「もう少しやれたかも」というのは勝った者の負け惜しみという矛盾した感情だけど、あるよね本当に。

>浪人して一人前、みたいな。

我々のころはね。いちろうひとなみ、とか言われていたし。
今は浪人することが全然流行らないから、よほど難関をねらうのでなければカッコがつかないのよ。
でも大学受験は意義あることだと思う。
己を知るじゃない?
だから、勉強が嫌いな子に無理矢理やらせる気はないけど、好きな子にはできる限りやらせてやりたい。
Commented by キョヤジ at 2009-04-07 15:23 x
ワシも受験勉強をほとんどしなかった口。
なにしろ受験コンセプトが「勉強しないで入れる所」だったもので。(笑)


どこを狙っているのか知らないけど、国公立だったら部活は引退しないと追いつかないでしょ。
本人はどう考えているのかしらね。
Commented by apakaba at 2009-04-07 15:34
キョヤジさん、コンセプトが親と子で一致していれば、それはオッケーだと思うのです。
親が「一流大学に入らないと人生オシマイよ!」とかいうタイプで、子供がやる気ナッシングだったりすると悲劇。

どこを狙っているのか、自分でもよく絞れてない。
部活は2学期までやるという意味ワカンナイ進学校なので、東大狙うとかいう子はぼつぼつ退部し始めています。
ようするにのんびりした坊ちゃん校なのね。

国立に行ければ行きたいけどまず現役では無理だろうよ……でも今から私立単願に絞るのはなんだかなあ……と揺れていて、結局最後までどっちつかずで自滅するというパターンですな。(父親と同じ自滅パターンです。)
Commented by 那由他 at 2009-04-07 15:38 x
今、今年、院2になる息子の時も、今年大学に入学した娘の時も思ったのですが、子どもの同級生は、男女問わず、自分の第一希望校がはっきり決まっていて、それ以外の学校は眼中になく、浪人も辞さず、という人が多くなっているようです。
もちろん滑り止めを受けて、万一の時は、そちらに行く、という人もいますが、私の頃に比べて、浪人することに悲壮感がなく、気楽(と言っては何ですが。)に、浪人を許す親御さんが多いようです。

昔は、女子では、親も本人も「浪人はいや、どこでもいいから入学したい」という場合が多かったように記憶しているのですが、今は、男女の差なく、「本人しだいで」みたいです。
浪人すると、予備校の費用も精神的なプレッシャーもあると思うのですが、妥協するより初志貫徹、という傾向なんでしょうね。
ある意味、「恵まれている」のでしょう。

うちの子たちは、幸い、第一志望校に進学できましたが、浪人となったら、私が、子どもが浪人することをうっとおしくと感じて、「人生いたるところ青山あり、って言うよ、滑り止めの学校でもいいから、進学したら~」とそそのかすだろうなと思いました。
Commented by apakaba at 2009-04-07 15:59
那由他さん、う〜ん、思うにそれはお子さんたちの高校がハイレベルだからではないでしょうか。
高校のレベルとか雰囲気って、厳然としてあるから……とくに伝統校では、親も同じ高校の出身だったりして、二代・三代にわたってその学校の校風を支えているということもありますね。
浪人が「恵まれている」子のものというのはたしかですが。

高校生全体として見たら、浪人は一部のトップ校狙いの人だけで、それ以下なら今は入るのもやさしいし、大学が浪人までしてめざすものではなくなっていると思います。
まあ、私が受験するんじゃないしー。
私は倹約して、ごはん作るくらいしか、やることないですもんね。


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