2009年 05月 05日

サヨナラ、キヨシロー

キヨシローは小市民の不条理を歌い上げるんだぜベイベー!

ご冥福をお祈り申し上げます。

彼の書く詞の深さには目眩を覚える。

さびしい。
追悼の言葉が、見つからない。

学生時代、RCのコンサートにも行っていたし、早稲田大学の学祭にも「THE TIMERS」を組んで来たのでそれにも行った。
細くて小さくて、顔なんかふつうの人の半分くらいしかないくらいに小さいのに、会場にとどろく声量。
でもマイクから離れて黙っていると、聖人のごとくひっそりともの静かで、消え入りそうに見えるときもある。
本当に、シュッとそのまま、肉体が消えていっちゃったみたい。

『十年ゴム消し』という、キヨシローの書いた日記がある。
文庫になっているらしいが、ハードカバーの初版本は私の宝物だ。

…しかし、あの頃はほんとに、ヒマだったんだな。こんなにたくさん字を書くなんて、ほんとにやる事が無かったんだと思うよ。
でも、それも今じゃみんなチョー消しさ。
十年や二十年なんて、ゴム消しさ。


この最後の、「それも今じゃみんなチョー消しさ。十年や二十年なんて、ゴム消しさ。」というつぶやきは、何度も何度も何度も、私のつぶやきとなっていた。

本当にさびしいなあ。
親戚でも友だちでもない人だけど、彼が好きだったからなあ。

by apakaba | 2009-05-05 01:00 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(6)
Commented by キョヤジ at 2009-05-05 01:13 x
皆、それぞれに寂しい想いをしているんだろうなぁ。
彼はワシ等「不良」の兄貴みたいな存在だったからなぁ・・・。
Commented by kaneniwa at 2009-05-05 01:53
ジョン・レノンが40歳で銃殺された時、私は17歳でしたが、
なぜか 「40歳までは必ず生きよう」 と思いました。

今、58歳までは生きようと思っています。

この世界は、清志郎さんの死後の世界になりました。

BYマーヒー


Commented by タカモト at 2009-05-05 10:26 x
正直、清志郎氏の曲は一般的なのしか知らないんですわ。
高校の時にバイトしてた家族経営の喫茶店の娘(1コ上)が好きで
有線によくリクエストしていたなぁ。。。

ミタニさんがカラオケでこの人の曲をシャウトしながら歌ってたのが印象的です。(笑)
Commented by suze(mon) at 2009-05-05 12:06 x
高校時代から、随分聴いてきました。
カラオケでも、あのシャウトの真似すらできません。(笑)
彼の書いた歌詞は、愛、ダブルミーニング(卑猥な解釈ができるもの)、不条理モノ、難解モノ・・・何れも意味深く、詞の言葉を一言づつ考えてしまう。でも彼は、「考えても意味ないぜ、ベイビー」と言わんばかりのシャウトで、力強く言葉を投げつけてくる。
言葉が音楽の力を借りて、聴衆にぶつかってくる。
歌詞が曲の添え物の意味しかなさない昨今のロックには、彼の作品のような力、深さがなくなってしまったように思う。
合掌。
Commented by apakaba at 2009-05-06 14:22
サヨナラキヨシローレス。
キョヤジさん、この日はうまく言葉にできなかったので、追悼としてまた書きました。
兄貴が減っていく。さびしいねえ。
自分もだんだんと、兄貴の減っていくお年頃に突入しているんだなあってしみじみ思いましたよ。

マーヒーさん、レノンの死は私にはニュースでしたが、驚いただけで、涙するという感覚ではありませんでした。
人には、つねに「同時代」というすばらしい仲間がいるものだなという認識を新たにしましたね。
人の死を、本気で悲しめる自分がうれしい、というか。
なんなんでしょうねこの感覚。
Commented by apakaba at 2009-05-06 14:26
サヨナラキヨシローレスつづき。
タカモトさん、私は全曲、歌真似がバカウマです。
自分でもキヨシローが乗り移ってるんじゃないかと思います。(バカウマでなくてただのバカです。)
古い楽曲がいいな。

suzeさん、そう、最初はリズム、それからメロディー、最後に来るのが歌詞。なぜ彼はあそこまで詞が深かったんだろう。
「君を呼んだのに」とか、ものすごい深さですよね。


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