あぱかば・ブログ篇

apakaba.exblog.jp
ブログトップ
2009年 06月 30日

育ちが出ること

「アキタコマチ」の中学と「コシヒカリ」の小学校は区立で、給食が出る。
給食の話はよく出る。
「アキタコマチ」は、
「中学の給食はおいしくないおいしくない」
といつも言うが、食べないと午後の授業がもたないからしかたなく食べているのだという。
ふたりとも、給食費のもとは十二分にとるほど食べてきているらしい。
彼らの強みは“好き嫌いがない”ことだから、友だちが嫌いなものをみんな押しつけてくるのだという。

毎日毎日、
「今日、班のそら豆を全部もらった」
「今日はすいかを5切れもらった」
「スモモを班の子が全員残して全部もらった」
「今日のお魚のおかずをほとんどの子が嫌いで、わたしのお皿が山盛りになっちゃった。」
などと報告してくる。
それを、
「よかったねえ。得したねえ」
と言いながら聞くのだが、この子たちの親としてはたしかに“みんな、うちの大食いの子たちのためにありがとう!”と言いたいところだけれど、大人の人間としては喜んでばかりもいられない。
複雑な心境だ。

話を聞いていると、よそのお子さんたちの、あまりの好き嫌いの多さに唖然とする。
別に、うちのメニューのような、ゲテモノ系を食べろと言っているわけではなくて、給食なんて子供の食べやすい食材しか出ないはずなのに、「果物は全部嫌い」とか、「肉は全部嫌い」とか、極端な子供が多すぎる。
子供たちに聞くと、「食べたくないなら食べなくてもいいよ」と、親が残すことをゆるすからだという。
うちの子じゃないからいいや……という気もしなくもないけど、将来、息子のヨメや娘のムコがこんな調子じゃ、ばーちゃんイヤだなあというのが正直な気持ちよ。

私は自宅で幼児と小学生に勉強を教える仕事をしているが、えんぴつを正しく持てない子供がたくさんいる。
小さい子は誰でも正しく持てないから、一も二もなく褒めて励ます。
絶対に怒らない。
「わあーていねいな字だね!大きくてしっかり書いたね!次のページを書くときは、この中指を奥へ引っ込めてみよう?慣れないとぐらぐらするかもしれないけど、大丈夫。すぐ慣れるよ。そのほうがもっと、ずっとのびのびした字になるの。……あーっそうそう!えらい!うまい!ほらちゃんとできた!えらいねえ賢いねえ!おうちでも気をつけてやってくるんだよ!私の言ったことを忘れないでね!」
とかそんな調子。
何日かあいて、またうちへ来たときにはまた戻ってしまっているから、また励ます。
そのうちにだんだんと、正しく持てる日数が長くなっていく。

箸の持ち方とかの、いわゆるテーブルマナーも同じでしょう。
“食べられればいいでしょ”“書ければいいでしょ”ということではなくて、見苦しいか・見て美しいかも、重要でしょう。
ものを食べることだって同じで、出てきたものに感謝もせず、「まずい」「おええ〜」「キモイー」と言って顔をしかめて、お皿の隅に全部寄せたり残したり、うちの子供に押しつけたり(うちにとってはありがたいことですが)。
それは美しい眺めではないでしょう。
見て美しい子を育てるのは親の務めじゃないのかな。

箸が正しく持てず、えんぴつを正しく持てず、お皿の隅にピーマンを全部残して「おええ、臭い」と言うような人が我が家に将来来てしまったら、私はつらいよ。
よくいう「親の顔が見たい」ってヤツですよ。
そろそろ、子供たちもおつきあいなど始まるお年頃だと思うので、愚かな心配だとは思いつつ、ホンネだわ。
私自身と結婚するとかいうわけではなくて、子供たちが連れてきた人ならそれは不可抗力だもんね。
でも、でも、やっぱり気になってしまうだろうな。

by apakaba | 2009-06-30 22:41 | 子供 | Comments(14)
Commented by タカモト at 2009-06-30 23:14 x
俺にとってイタイ話だなぁ。

ガキのころは貧乏だったんすよ。(父親は入退院の繰り返しだし)
貧乏なくせして偏食でしたわ。
肉はなんでもオケ。
煮込んだ野菜はNG。
魚もNG。
みかんが丸ごと出てきたら(給食で)まず食わないな。
リンゴも少しでも茶色だったらパス。

昔の軍人教育と違って(俺らのときもそーだった)今は無理強いせずに。
まー俺もこいつは賛成ですわ。
5時間目の授業中まで食べてるヤツ(食べさせられてる)居たもんなぁ。
「食ったから、どーなん?」って思うよ。
そいつ、間違いなく「それ」を今でも食えないよ。
まー好き嫌い無い方がいいに決まってるけど。

大食い。
いいねぇ、豪快に食べる人、好きです。
チマチマ食って残すヤツ・・・・
あはは、矛盾してるわ、俺。(笑)

まー俺もさすがに成人になったら嫌いでも出されたものは食うようにしてる。
でも・・・さすがに嫁が作ったあの料理だけは・・・・(はぁ)
Commented by apakaba at 2009-06-30 23:30
タカモトさん、いやーこの話は耳にココチヨイ人のほうが少ないと思うよ。
おそらくムッとする人は多いはず。
ほとんど「釣り」ですかな。
うちみたいに好き嫌いナシの大食い揃いなんて、ほぼ奇跡だもの。

5時間目まで居残りさせるとかって、苦痛を与えるだけなのにね。
なんて愚かなのかしら。
えんぴつや箸と同じだよ。絶対に怒らないで、褒めて励ます。
集団ではそれが難しいだろうから家でやるのだよ。

それよりも、あの料理というのが気になって気になって。
Commented by キョヤジ at 2009-06-30 23:37 x
う~ん、難しい問題だなぁ。

人としての「美しさ」を求めるのには大賛成。
でも、個別の問題として、アレルギーで米が食えない日本人てぇのも存在するわけで・・・。
食に関しては複雑ですな。

今の子供等がわがままなのか、はたまた親の問題なのか。
どうなんでしょ、やはり後者か?
Commented by ぴよ at 2009-07-01 00:36 x
耳痛いよー。私も耳が痛いー(苦笑)
でも眞紀さんが言うのは正論だと思う。私も同じように思う。

うちのママは子供の好き・嫌いをなくそうとすっごく努力してた。
「ピーマンが嫌い」って言って残すと、翌日から何食ってもピーマンが入ってるんだわ。よけられないようにご丁寧にみじん切りにしてカレーライスの中やポタージュスープの中に入れてあった。
「これからは残さずに食べます」って言うまで毎日続いたわよ(苦笑)

お陰で嫌いだった物が食べられるようになった食材が沢山ある。
でもどうしても大人になった今でも嫌いで食べない物もある。
「体質的に食べられない」じゃなくて「嫌いだから食べない」
自分でも良くないなーと思いながらも、大人になると知恵が付いて上手い事言って嫌いな物から逃れる術を考え出すんだ(笑)

ちなみにうちのダーの偏食っぷりはスゴイぜー!
でも私と結婚してから食べられるようになったモノも結構あるの。
コレはちょっぴり自慢かも。私がダーの偏食を矯正したんだぜー!って♪
Commented by apakaba at 2009-07-01 08:22
キョヤジさん、アレルギーの話ではないです。
私自身がアレルギーの倉庫でしょ。
筍食べてブツブツになると知っていてバクバク食べる大バカですから!
いまどき、どの学校でも除去食には積極的だしね。

子供って、嫌いな食べ物を見るとよく「ゲー」とかゲロ吐くマネしたりするでしょ。
ああいう行為って、親のしつけだよなと思う。
嫌いなモノがあるのはある程度はしかたがない、私だってあったし。
食べ物をあまりにも粗末に扱いすぎることに違和感を感じます。
なにもトリ足食べろと強要しているわけでもないんだしね。
Commented by apakaba at 2009-07-01 08:29
ぴよさん、ママみたいな努力をする母親は今でもたくさんいますわ。
えらいよね。
前も言ったかもしれないけど私の母なんて、「嫌いなモノは2倍載せる」という主義だった。
たとえば「ピーマンが嫌い」と言えば、即座に大きなピーマンをどかんどかんと2個載せられた。
サイアクの思い出・サイアクのしつけ。
こんなんじゃピーマンに対する恐怖心と親を憎む気持ちしか育たないじゃん?
私は絶対にしないようにしようと思った。
「じゃあひとつだけでいいよ。」と、その子だけ盛りつけを少なくしてやる。
そのかわり、食卓ではその食材を「これおいしいね!ほんとおいしいわー!」とみんなで盛り上がって食べる。
雰囲気を作ってやれば段々と好きになっていく……という寸法です。

きっとぴよダーも、ぴよさんの食卓の雰囲気作りが上手だったんじゃないかな。
Commented by 那由他 at 2009-07-01 10:49 x
私の市は、小学校だけが学校給食があります。
うちの子たちは、もらったことも有るし、あげたこともあるようです。
私が小学校の頃の給食と比べて、献立も味付けも工夫されていて、新一年生の保護者対象の給食試食会で食べた時も、昔に比べて美味しいなぁと思ったものです。
私は、給食はだいたい嫌いなものは無かったのですが、鯨肉のフライが匂いとか後味が苦手でした。
初めて無理やり食べた時、えづいて、吐きそうになって食べられませんでした。
当時は、残してはダメという給食指導でしたから、鯨肉のフライが出た日は、前歯で小さくかじって丸呑みしてなんとか完食するという涙ぐましい努力をしていました。

「食べ物の好き嫌いの多い人は、人の好き嫌いも多い」というのを聞いたことがあります。
関連が有るような、無いような・・・
Commented by apakaba at 2009-07-01 11:24
那由他さん、昔の給食はおいしくなかったですからねえ。
あの給食のせいで、「クジラのフライはおいしくない!」という刷り込みができてしまった日本人は数えきれないでしょうね!
もし、渋谷にいらしたら(なにをいきなり)「元祖くじら屋」という老舗のくじら料理店に行ってみてください。
おいしいですよそこのフライだと。


>「食べ物の好き嫌いの多い人は、人の好き嫌いも多い」

へええええー。
初耳だけどなんとなくわかるような……なにかを「嫌う」ことを、自分にゆるすというか、認める人間というのはあるのかな。
そういえば私はほとんど人の好き嫌いってないほうだわ。
相手からは嫌われてるかもしれないけど。
好き嫌いはある程度の矯正が必要だから、好き嫌いの多い人は本能に正直なのかもね。
Commented by のこのこ at 2009-07-01 22:53 x
子供がスイカ嫌いなんて・・・珍しいね。じゃなくて果物嫌いが普通なの~~~???!!!

・・・・なんだかなぁ。

マキさんの言うとおり、ただ食べるんじゃなくて食事時間を楽しく盛り上げて、あらゆるの食材さんたちのいいところをみんなで見つけて褒めてあげるのが一番いい食育なんだと思う。

私は子供専用の食事って絶対作らないのね。キッズプレートとかも使わないの。 子供だってパパやママが食べてるものを同じように食べるのが楽しいに決まってるもの。
そりゃその日その日で食べるものや量にムラはあるけど、明らかに不味いから嫌いと思われるものは今のところ特にないんだよね。

でも、きっと今どきはキッズプレートに子供用に味付けした、子供が食べるものだけを並べた子供専用の食事を理想の量だけ食べさせる親が大半だと思う。

だから好き嫌いができるんだよ! と私は思うのです。

私のやり方が正しいかどうかはわからないし、これからどうなっていくかわからないけれど、絶対に絶対に好き嫌いの無い子にしたいよね。だからその点でマキさんをとっても尊敬しているのです。
Commented by apakaba at 2009-07-01 23:55
のこのこさん、もうね、学校給食の話を聞くと泣き笑いですよ。
「うちの班の子が全員残したから、わたしが全員分もらって食べてきた!」とか言うんだもん。ありがとう給食費、って感じよ。
たしかに、給食が毎日とってもおいしいなんてありえないんだけど、でも食べ物でしょ。
感謝は必要だよね。

昔、「ササニシキ」が幼稚園児だったころ、ママ友とそこの子といっしょに、運動会かなにかでお弁当を食べていたんだけど。
「○○くん、こんなの食べないよね?イヤだよね?」とか言いながら差し出すのよ!自分の作ったおかずをよ?
当然、子供は「いらない」って言うじゃないの。
「やっぱ食べないよねー。うちの子、好き嫌い多くてねえ」とか言われてもねえ……そりゃ「いらない」って言うよね……
ヒトサマのご家庭のやり方には口出ししたらきりがないけど、箸とかの食事のマナーも好き嫌いも、根気よく楽しくしなければ子供はついてきてくれないよねえ。
Commented by さると at 2009-07-02 10:35 x
嫌いなら避けてしまえばいい―というような
安直な思考に育ってしまう気がするんですよねぇ

マックにたむろするガキ、昼食?夜ご飯?を家族連れでマックで済ます
親とかみるとこの国の食育は終わってるなと感じたりします。

ふと思ったのは残したものを誰かに押し付ければいい―
誰かが食べてくれるから―教育の場である学校でこれはいかがなもんか

友達に栄養士で給食のお姉さんが居ますが・・高くなる食材、子供のアレルギーで
による制約、子供の好き嫌いなどなどご苦労が多いそうです。(^_^;
アメリカではカフェテリア風に好きなものを好きなだけというスタイルもある
そうですが、個人的には給食を通して克服する精神を学んで欲しいものです。

ちなみに私は納豆とゴーヤが苦手。汗
Commented by apakaba at 2009-07-02 15:36
さるとさん、給食も、栄養士さんのおっしゃるとおり、限界あるでしょうねえ。
無駄が出ないようにするにはカフェテリア形式のほうが効率いいかな?
給食って組み合わせとしてメチャクチャだし。
ひじき豆やうどんといっしょに牛乳飲まないといけないんだから。
もうちょっとメニューは素朴でいいと思うんだけどな。
納豆もゴーヤも好きな私だけど、ひじきと牛乳はいっしょに食べたくないもん。
Commented by k国 at 2009-07-05 15:16 x
出遅れましたが、小中とも給食は経験してません。
中学校時代の弁当は市販の一番デカイ弁当にご飯だけ山盛り詰めてオカズは小さな弁当に入れての2段式でした。
それでもヨーイドンで食べ始めると完食一番でした、オカズはというとヒジキとタクアン2ケとか、アジ1匹とか、切干大根の煮付け、、、
時代が分かるか、、、、脱脂粉乳の給食だけはありました。
好き嫌いを言ってたら食うものが無かった、今の毎日の献立は私らの子供の時代なら盆と正月くらしか食べられない贅沢料理です。
要するに足りすぎたんです、アフリカか北朝鮮に1年住んで帰ったら
どんな子も偏食など直ってますよ。
Commented by apakaba at 2009-07-05 17:09
K国さん、飽食の時代のあとは飢餓の時代がくるといわれているけど、まだしばらくは来そうにないので、ありがたみはわからないままでしょうね。
せめて、旬がわからない子にはなってほしくないので、季節外れのものは買わないようにしています。
果物や野菜や魚に、旬がはっきりとあるということを毎日コツコツと教えているのでけっこう詳しくなりました。


<< 半袖だと寒い      小さな旅というには小さすぎる旅? >>