2009年 10月 22日
今週はずっと具合が悪い。 むかむかするのと頭痛と喉の痛みと鼻水と、やたらと眠くなるのと……まあ、風邪です。 6年生の娘も風邪を引いて、きのうと今日と休んでいる。 でも私は出かけなければならない。 今日は、『連合運動会』という行事の取材があるからだ。 近隣の小学校が集まって、合同で運動会をする。 参加するのは各学校の6年生だけ。 娘は「出たい!見学だけでも行きたい。」と直前までしつこく言っていたが、きのうからほとんど寝っぱなしで食事もしていないような状態なので置いていった。 私は広報委員でこの行事の当番だから、ほとんど使ったことのない一眼と望遠レンズも持って、会場へ行った。 高層建築物がないから空が広いでしょ。 会場は、ラッキーなことにうちから5分のグラウンド。 私は競技には出ないけど、悪寒と絶え間ない鼻水と戦い続けなければならない! 体調不良を押して出かけてきて、よかったねえ。 感動的なシーンをたくさん撮ることができた。 よそのお宅のお子さんのアップばかりなのでここには載せられないのが残念。 私みたいなカメラど素人でも、ちゃんとドラマな写真を撮れてしまうのだから、デジタル一眼というのは便利なものだ。 学校についているプロカメラマンより、それぞれの子への思いが深い分だけ、私の写真のほうがよく撮れているんじゃないかと思うわ。 リレーのスタート間際に緊張して位置に着く第一走者。 それをワーワー言いながら見守る応援席の子供。 スタートのピストルの音をおそれて、耳を塞ぐ子供。 ゴールを前に最後の力を振り絞るアンカー。 私のカメラに気づいておどける子供。 円陣を組んで気勢を上げるグループ。 走り終えて1位になって、ホッとして座っている子供たち。 笑顔で言葉を交わす先生たち。 鼻水垂らしてフィールドを走り回った。 一般の保護者は観戦に来ても、決められた観覧席からしか見ることができない。 広報委員の腕章をつけていれば、トラックを超えてフィールド内まで入って撮影ができる。 「この1枚!」 「この表情!」 という写真をいくつか撮れた。 フィールドでぎりぎりまで近づいて、望遠レンズをつけないと絶対に撮れない写真だ。 これはおうちの人に送ってあげたら、喜んでくれるだろうなあ……と、まるで自分がその子たちの親になったような気持ちでうれしくなった。 風邪の症状をすっかり悪化させたものの意気揚々と帰った。 写真を確認していると、夫が 「やっぱり一眼はいいなー。こういう写真は、一眼じゃないと撮れないよな。レンズがほしいなあ。カメラがほしいなあ。」 と物欲を爆走させていた。 娘は友だちの順位ばかりを気にしていた。 クラスの友だちが近隣の学校のなかで1位になったことなどを報告すると、自分のことのように得意になっていた。 自分の子供は撮れなかったが、たくさんの子供たちをドラマチックに撮ることができて楽しかった。 考えてみたら、子供を被写体として真剣に写真を撮ることは、子供が小学校を卒業してしまえばほとんどなくなるだろう。 思い出深い日となった。 広報委員になって、よかったな。 それにしてもしつこい風邪よ。
by apakaba
| 2009-10-22 22:44
| 子供
|
Comments(5)
Commented
by
ogawa
at 2009-10-22 23:18
x
デジタル一眼の機動性。
被写体への思い。 それと、優先的なポジションが取れる。 すべてが良い写真を撮るというベクトルに向いてましたね。 一眼ではないと撮れないというより、一眼がこういうシチュエーションでは一番撮り手の意図に沿うことができる機材ということだと思います。 空をいれたカットの写真。 フィールドと空。 この一枚だけど「秋の運動会」ですよね。 お見事です。
0
Commented
by
apakaba at 2009-10-22 23:27
Commented
by
さると
at 2009-10-22 23:37
x
この一瞬のために生きてきた!(って男の本能の話ではないですが。笑)
今や一眼デジにまで動画機能ついてたりするけど、ビデオカメラじゃ 決して捉えられない一瞬は写真じゃなきゃ撮れませんよねぇ 機会があったら奇跡の一枚見せてくださいね^^
Commented
by
apakaba at 2009-10-23 07:42
あい。出直してみましたが状況は同じです。
なんだこの風邪は本当に。 ogawaさん、ゆうべの食卓はカメラの話で盛り上がりました(夫と次男がですが)。 D70は機材が古い&祖父からもらった望遠レンズがあまりよくない。 反応が遅い。ほしい画角が来ない。→新しいカメラとレンズがほしいなー 私は、私みたいな洟垂れがシャッター押すだけで形になるのだから、プロカメラマン受難の時代よ……と思った次第です。 でも写真を撮るのはおもしろいなと思ったわ。 この連合運動会の取材も、学校の広報紙での扱いなんて、どうせ写真は1枚掲載されるかされないかというくらいなんだけど、やっぱり子供が好きだからね。 行事カメラマンはまんべんなく撮ることが仕事だけど、こっちは「ああ誰々ちゃんだ。背が伸びたな!速い速い。ガンバレガンバレ」とか思いながら、執念深くチャンスを狙うし。 ほんと、写真を撮るにはしつこさが肝心だと思いましたよ。
Commented
by
apakaba at 2009-10-23 07:53
さるとさん、不調な私のために細かいボケありがとうございます。
人の家の子を勝手に掲載するわけにはいかないので残念だわ! ゴールのテープを胸で切る子とか、連写で走り幅跳びを正面から撮ったり、ソフトボール投げで照れながら順番を待つ子とか。 子供の表情ってほんとにいいからねえ。 先日、娘の演劇クラブの発表で、地域の文化祭のようなところに行ってきたのですが、暗くて遠いステージで動き回る子供を撮るのはたいへん難しいですね。 それもこれも、子供が大きくなったら終了。 さびしいわー。 |
アバウト
以前はエイビーロード「たびナレ」や「一生モノ https://issyoumono.com/」などでウェブライターをしていたが今は公立中学校学習支援教員のみ。 子供のHNは、長男「ササニシキ」(弁護士)、次男「アキタコマチ」(フランス料理店料理人)、長女「コシヒカリ」(ライター・編集者) by 三谷眞紀 カレンダー
ご案内
直島の旅行情報 blog links (エキサイトブログ以外) 彼の地への道すがら 三毛猫日記 ムスリムの女たちのインド 王様の耳そうじ 細道 紀行地図へと続く道。 「いい子」をやめたら人生がきらめく! greenmanbaliの日記 すきなものだけでいいです Avance(アヴァンセ)でいこうっ ライオンシティからリバーシティへ カテゴリ
全体 映画・ドラマ 歌舞伎・音楽・美術など 生活の話題 子供 国内旅行 旅行の話 ニュース・評論 文芸・文学・言語 健康・病気 食べたり飲んだり ファッション ベトナム2023.3 ソウル2022.11 思い出話 サイト・ブログについて 1990年の春休み 1990年の春休み.remix ver. 香港・マカオ2006 シンガポール2010 直島旅行2010 バリ&シンガポール2011.1 香港マカオ2011 香港2011夏 バリ&シンガポール2011.11 台北2012 家族旅行香港マカオ2012 ボルネオ 台湾2013 ヨルダン・シリア1998 イスラエル1999 エッセイ フランス インド2000 香港2013 スコットランド 大腸がん闘病 ソウル2023.1~3 シンガポール2023 台北旅行2023 未分類 最新のコメント
ライフログ
お気に入りブログ
Tatsuo Kotaki 草仏教ブログ ガタム ( ghatam ) 子供部屋 紅茶国C村の日々 梟通信~ホンの戯言 みんなのヒンディー語教室 勝手に僻地散歩 Atelier Kotaro SALTY SPEEDY シニアバイクマンⅡ FC2ブログに移転しました 旅行・映画ライター前原利... 塩と胡椒 いいあんべぇブログ 折原恵のニューヨーク写真... ブログパーツ
以前の記事
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||