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あぱかば・ブログ篇

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2009年 11月 20日

女同士を毛糸でつなぐ夢、というより野望

編み物やりたーい熱が高まっている!

高校生のころから、結婚して5年くらいまでの間、いろいろ編んでいた。
縫い物よりもいいかげんさの利くところが、おおざっぱな性格向きで好き。
夫にサマーセーターを編んだり、製図なしでもデザインを自分で考えて手袋も編んであげていたし、子供が小さかったころにはベストやセーターを編んだ。
しかしあるときから、面倒になってふっつりとやめてしまっていた。

去年から、「コシヒカリ」が、隣に住むおばあちゃん(私の母)から毛糸を分けてもらって、マフラーを編み始めていた。
元来が怠け者で飽きっぽい子なので、15センチくらい進んだところで放り出していた。

それを、また気が向いたのか、この前見つけてきて、
「おかーさん、ここの目がなんだかおかしいの。まちがってるような気がする。」
と、私のところに持ってきた。
「これはここまでほどかないと、直せないよ。」
「え!せっかくここまで編んだのにほどくの?!そもそもおかーさんって、編み物できるの?おばあちゃんだけしかできないと思ってた。」
思い出してみたら、この子が生まれたときにはすでに編み物に飽きていて、娘にはなにも編んでやったことがなかったのだった。

「できるよ。じゃあ、ほどいた分はおかーさんが編み直してあげるから。それならいいでしょ。」
と言って、ガーター編みのくり返しをやっているうちに、“あー編み物は楽しいな。なにか作りたい!”と思い始めてきた。

手編みの教本って、最新で、少し若い人がモデルになっているものを選ばないと、出来上がりがやぼったくなっちゃう。古いのや、中年のモデルが出ているのはだめ。
慎重に選んで購入した。

ナチュラルスタイル手編みのニットという、この9月に出版されたばかりの本を見ると、ん〜、モデルさんがかわいい。
モデルがかわいいと、顔も年もちがうのに“イケる”と思ってしまう、愚かな読者代表だ。
ところが、夢いっぱいの写真ページが終わって、製図部分を見てみると、……あれーっ!なにがなんだかワカリマセン!
昔、あんなにすいすいできたのに、いや、製図なしでもできたのに!
アタマって、どこまでバカになれるのでしょうか!それは私だけデスカ!

こんなに忘却三昧では、複雑な編み方の大作など、とうていできそうにない。
でも、今年きゅうに大きくなった娘に、私の冬の服を何枚もお下がりにしてしまったので、普段着が足りない。
でもこれじゃできあがるのに3年くらいかかってしまうかも。
やだー、虫食いそう。
そもそも、ヒマを持て余している身分でもないのに、編み物なんていつやるの?

うだうだ考えた結論。
「編み物を続けられるかどうか自信がないので、とりあえずマフラーを編む。
それで編み物の感覚が戻ってきたら、セーターに進みましょう(来シーズンになるかもしれませんが)」
いかがでしょうこういう妥協案は。
今日、さっそくマフラー分の毛糸は買ってきた。
わざと、まとめ売りのセール品ではなくて高級な糸にした。
そして、自分の針を買わずに、わざと母から借りた。
そのほうが、“こんなに高い糸なんだから、最後まで編まなきゃ”“借り物だから、早く返さなきゃ”と思ってがんばるでしょ。
挫折しないように、涙ぐましく退路を断つの。

しかし自分の派手な忘れっぷりにはあきれたわ。
娘に、
「おかーさんもまた編み物を始めようと思っていろいろそろえたんだけど、編み方の記号とかをみんな忘れちゃって、製図が読めないの。大丈夫かなあ?」
と言うと、
「おばあちゃんに聞いたらいいんじゃない。ひさしぶりに親子で、どうですか。うふふ。」
と、かわいいことを言う。
「ふふふ。そうね。おかーさんと『コシヒカリ』と、どっちが早く編み上がるか競争しようか!」
「ええー、わたし、そんなにがんばりたくない。」
絶対に私が勝つわ!

若いころにやっていたことを、10年も20年も忘れていて、また戻ったりすることもあるのね。
だから娘にも、今は飽きて放り出していても、いろいろ教えておきたい。
そしてまた10年・20年と経ったら、今度は娘に教わってるかも?
あれ、これだと私の編み物人生って教わってばかり?
孫娘に教えればいいのか?(やや、混乱)
編み物は夢が広がる!

by apakaba | 2009-11-20 20:58 | 生活の話題 | Comments(2)
Commented by のこのこ at 2009-11-21 22:57 x
編み物できる人はすごいよ。偉いよ。私には無理だ…。性格かしらね。私は洋裁が好きで、編み物が面倒くさいんだわ。
去年明日香にマフラー編んだけど使ってもらえなかったし、手編みの服も頂いたけどガシャガシャ洗えるトレーナーとかの手軽さに負けて全然着せる気しないし。

というわけで、娘のウエディングドレスを作るのが夢です。
だけど早くても60代後半であんな大作できるかなあ。

兄の彼女のドレス作るからと言い続けて四年。彼女もすっかり肥えてしまってドレス姿を想像してもイマイチ…。(苦笑)

ま、食器洗いでも編もうっと♪
Commented by apakaba at 2009-11-21 23:06
えっ。裁縫の方が、やり直しも難しいし正確に寸法を測らないといけないし、緻密さが要求されるように思う。
編み物だと、どんなに失敗しても、ほどけばなにもなかったことになるでしょ。あれがいいのよー。

小さい子はマフラーしてくれないよね。
手袋とか、靴下とか、なにしろ小物がぜんぜんダメ。
それはやっぱり、まだ裸んぼだった赤ちゃん時代の身体記憶なのかな。

60代後半、またーく余裕です。
絶対にできる!


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