2010年 10月 02日

子育て終了ではないけれど

今朝、8時過ぎに夫から携帯メールが入った。
彼は必要最低限の用事以外にメールしてくることはほぼないので、朝からなにか急用だろうかと思った。

「7時前の時点で、小学校の前に30メートルくらいの列。運動会日和のいい天気でよかったけど、なんだか淋しくなっちゃったな」
という内容に驚かされた。
今日は、子供たちが卒業した近くの小学校の運動会だ。
また今年も、場所取りのために、親が早朝から校門前で並んでいるのだな。

ふだんメールをしてこないこの人はこんなにおセンチだったっけ?ととまどいながらも、
「もう子育て終了ですよ。あとは二人で生きるだけです」
と返信する。
そうしたら、さらに意外なことに、またおセンチな返事が来る。
「しみじみとそう思うねえ。子育て界の象徴的な行事だったということだな。昨年までは並んでいる人々を馬鹿にしていたのに」
私はもう返信を書かなかった。
きりがないもん。

末の娘が小学校6年生だった昨年度、私は思いきりセンチメンタルだった。
(娘の卒業式のあとのブログ記事。春休みの近況報告 シンガポールの写真も載せています)

すべての行事を、「これが最後か……」と、さびしくいとおしく思った。
運動会の、親が出る「綱引き」にも、もちろん軍手をつけて出場した。
あの、嫌いだった「防災の日の引き取り訓練」でさえ、「これで親が学校まで迎えに行くのも最後」と思うと泣きそうだったほどだ。
子供が小学生でいる間は、親は思いきり小学校に関わっていこうと思っていた。
子供たち3人が小学生だった間は、小学校との関わりは永遠につづくかのように見えたのに、当たり前だけどやっぱり時は過ぎる。
今日も、買い物に出て校門の前を通ったとき、運動会を見に来たお父さんお母さんやおじいちゃんおばあちゃんが歩いているのを見ると、うらやましいような気持ちになる。

私に較べて、夫は小学校のPTAの委員になったこともないし、仕事が忙しくて、学芸会や展覧会などの行事に来ることもなかった。
入学式や卒業式にも、たいてい仕事と重なってほとんど来なかった。
そうか、彼にとっては、運動会だけは仕事を早退して見に来ていた、大きな学校行事だったのか。
私が昨年度「さびしい、さびしい」と言っていた気持ちが、今日やっと実感できたんだね。

風に乗って、運動会の音がちかく聞こえてくる。
たった今もひときわ大騒ぎしている……、この盛り上がりようは、おそらく最終種目のリレーだろう。
私の生徒も、たくさん活躍しているだろう(自宅で小学生の塾をやっているため)。
でも、生徒がいても、やっぱり見に行くことはない。
「先生、見に来るの?」「来てね!」と言われるけれど、その気持ちはうれしいけれど、本音をいえば、自分の子供がいない小学校は、見に行けば、かえってさびしい。

あー本当に、私(と夫)の人生、一段落しちゃったなあ。
娘も中学生になって、休日に遊ぶのも、親と出かけるのではなく友だち同士で遠くまで行けるようになった。
それは頼もしくてうれしいけれど、本当に時が経ったなあ、後戻りはないんだなあ、あとは夫婦で仲よくするしかないんだなあ……と思う。

by apakaba | 2010-10-02 14:43 | 生活の話題 | Comments(5)
Commented by minmei316 at 2010-10-02 17:35
なんだか、しんみりしちゃった
ご主人様のお気持ち、お察しします・・・
大丈夫ですかね?電話の向こうで泣いてたりして・・・お大事に・・
Commented by のこのこ at 2010-10-03 10:50 x
私は昨日保育園で初めての運動会でした。
泣くほど感動するような感受性はないけれど楽しかったです。
そちらは終わってしまいましたか…
そのとき私はこれからは1人で生きていくだけです。 となるのでしょうかね。
それはあまりにも寂しすぎますな。
Commented by apakaba at 2010-10-03 21:34
子育て終了レス。
minmeiさん、娘は「おかーさんがこのまま元気にならなくて死んじゃったら、お父さんは新しい奥さんをもらうんだろうか。そうしたらわたしはどうしよう」などと、どんどん妄想が膨らんで手の付けられないパニックになっていました。
誰でも子供のころに、そういう妄想にとりつかれることがあるから(自分が今死んだら……とか、なんだかんだと)それをストップすることはできないけど、あまり考え過ぎてもしょうがないという話をしました。

子供はいずれ離れていくので、そのときに夫婦としてどうなっているか、けっこう自分の切実な問題を突きつけられる今日この頃なのですわ!

のこのこさん、初めての運動会かー。
うちの長男は、その日は一日中泣いて私に助けを求めていました。
私と離れるのがイヤだったみたい。
写真も、泣いている顔しか残ってないです。
今、なにを言っても意味ないと思うけど、人生って本当にどう転ぶかわからないから。
私の母も39歳で未亡人になって、50歳で伴侶を見つけてスバラシー第二の人生。
あれを間近で見せられると、いくつになってもなんでも起きるぞと思ってしまうわ。
Commented by みかち at 2010-10-04 23:34 x
今、深刻な夫婦喧嘩をしている私としては、身につまされる話ですわ。

でも、それは置いといて(置くのかよ)
私、眞紀さんのブログ読んでから、小学校の行事にはがっつり絡んでいこうと思うようになったよー。

もちろん、子どもを預ける身として、コミットしていきたいってのもあるけれども、
とことん子どもと一緒に、楽しんでいきたいなあと思って!

なんだか、こういう記事読むと、仕事を理由に行事に参加してこなかった自分のせいでもあるんだけれど、
お父さんって、寂しいわね。
Commented by apakaba at 2010-10-05 08:31
みかちさん、深刻な夫婦喧嘩お見舞申し上げます。
早く状況改善しますように!

親が思いきり出しゃばれるのは小学校まで、と、かなり厳然と線引きがあると思うのです。
中学校や高校でも、部活の付き合いとか、ないではないけど、私はあまり親が出て行くのは好きじゃないんだ(子供のほうも、うっとうしいと思うよ)。
小学校はクラスの委員や役員、ボランティア、単発的なお手伝いとか、たくさんつながりの場所があるでしょう。
私も、今でも影絵劇の声アテだけはやっています。
母親同士の付き合いって、ほんっとーに楽しいし!
卒業しても、いろんな委員だのボランティアだのの集まりに呼ばれて、ずっとつき合えるのです。

うちは本当に環境に恵まれていて、父親同士だけで飲みに行ったりもたまにする。
お父さんは学校に関わるのが大変だから、けっこう貴重だと思うわ。


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