あぱかば・ブログ篇

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2010年 11月 04日

浪人生の知識のアルナシ

子供3人ともバカといえばバカだけど、一応、一番勉強をしているのは長男の「ササニシキ」だ、と、思っていた。
浪人生なのだから高校生や中学生より勉強量が多いのは当然としても、最近、“だからといって、この子が一番なんでもよく知っているとも限らないのね”とわかってきた。

ゆうべの晩ごはんは常夜鍋だった。
「ほうれん草は鉄分が豊富だ」という話題になると、「ササニシキ」が、
「鉄の元素記号ってなに」
といきなり聞く。
「コシヒカリ」はまだ知らないにしても、私と夫と「アキタコマチ」がいっせいに「Fe」と即答し、
「そんなことも知らないの!」
と私が罵倒すると、
「そんなの忘れちゃったよ。化学なんかずっと勉強してないし。」

たちまちムカッとくる私。

「そういう問題じゃないよ、一般常識だよ。」
「はー?んなもんいちいち覚えてるわけないじゃん使いもしないのに。」
「いや覚えてるだろう。おかーさんだって学校を卒業してからこんなに経っても知ってるし忘れないよ。」
「んなもん覚えられませんよ。銀は?」
また「コシヒカリ」を除く3人で「Ag」と即答。
「忘れてるのはお前だけじゃないか!バカ者!」

そして今朝、「おはよう、寒い寒い。」と言いながら長男が食卓についたので、
「今朝は放射冷却が起きてるからね。寒いんだよね。」
と答えると、
「放射冷却ってなに。」

またまたムカーーーーーーー。

「あのさー放射冷却なんて、あんた以外全員知ってるよ、『コシヒカリ』だって知ってるよ。」
「知らないでしょフツー。オレ地学やってないし。」
「知ってるっつーの!勉強とかじゃなくて一般常識だよっ!テレビで天気予報でも見てればしょっちゅう説明してるんだし!」

朝から暴れた。

子供のほうが、老いた親よりもなんでも知識を持っている、というのはとんだ買いかぶりで、一皮むけば案外そうでもないのだ。
つい先日も、なにかの話題で私が「仏教伝来が538年だってことくらいは、子供なら誰でも知ってるでしょ」と長男に言うと、
「おかーさんそんなことないんだよ。そんなの知ってる小学生は、公立校だったらおそらく1%くらい。よほどの歴史好き。そればかりか、中学生や高校生になっても、知らないままの人が大半。」
「えええーそんなことあるわけないでしょ。覚えるでしょう?」
「おかーさんの時代とちがって、今はものすごく歴史も簡単になっているから、覚えることなんかなにもないんだよ。オレだって、高校に入って年号を少し知っているだけでも『お前よく知ってるなあ』とか感心されたもん。」
「そうなのか……」
今の学齢期の子供たちは、勉強が簡単なんだなあ。
これじゃ老いた親のほうが勉強できるじゃないかー!
こんな馬鹿な話ってあるのか!

でもそう嘆いていても、またちがう場面では、長男に「よく勉強してるな」と感心することもある。
今は、きっと受験勉強一辺倒で、それ以外の知識を入れておく場所が頭の中にない状態なのであろう(と、思いたい!)
だから大学受験に合格して、興味のあることを自由に勉強したり遊んだりできる身になれば、自然とFeもAgも放射冷却も頭の中に戻ってくるであろう(と、思いたい!)

by apakaba | 2010-11-04 17:58 | 子供 | Comments(10)
Commented by みかち at 2010-11-05 06:40 x
え~?!ごめんなさい。
上に書かれていること、私ひとつも覚えていない&知らないわ。汗
鉄がFe・・・言われてみてそうだったかってカンジ。

ちなみに、化学は学生時代、トップクラスの成績だったわ。
けれども、何も化学が好きで勉強したわけじゃなく、内申書を上げるために記憶していただけだったので、
必要がなくなったら、消えていったのだと思われ。

勉強なんて、そんなもんじゃないかと。
負けるなササニシキ!
おねーさんはキミの味方だ。笑
Commented by apakaba at 2010-11-05 08:33
応援ありがとう!
来年は成人なのにまだまだガキそのものですわ。
でも、このあと夫としゃべっていたのだけど、若いヤツというのはだいたいこんなもので、意外とぽこっと知識が抜けていること、知らないことがあるものだと。
「知らない」ことを素直に認めて、どんどん吸収すればいいだけの話だよねと。

でも受験生の知識って、やはり通常の状態の人間とはちがう頭の内容になっているのね。
異常に細かいことをばっちり覚えていたりしてね。
Commented by banana at 2010-11-05 10:19 x
ぼくのまわりには「ササニシキ」だらけなので驚きもしないのですが...
その1 サ(空を見上げて)「星の大きさってどのくらいなの?」
    ぼ「う〜ん」(どう説明するか思案中)
    サ(目の前のバケツを指さして)「このくらい?」
    ぼ「.......」
その2 べつのサ「心臓はどっちにあるの?」
    ぼ「左だよ」
    サ「医者はまん中にある、って言ったよ」
    ぼ「は?」
    サ「親戚の赤ん坊、心臓が左にあったから死んだんだって医者      が言ったよ」
Commented by apakaba at 2010-11-05 10:26
ダメだ、おもしろい……!
Commented by minmei316 at 2010-11-05 18:50
apakaba家の学歴レベルの高さを思い知らされます(汗)
え?一般常識ですか??
先日娘に水は?と聞かれて「H2O」と答え
じゃお湯は?と聞かれ「・・・・」ちょっと考えました(汗)
我が家、そんなレベルです(汗)

ササニシキ君 いい味出してるなぁ
がんばって~(お勉強)
Commented by apakaba at 2010-11-05 20:18
ううう、ダメだ、これもおもしろい……!

でもきっと、いろんなところでこんな会話が日夜交わされているんでしょうねえ〜。
私は人さまのお子さんの勉強を見るのが仕事なため、自分の子が書き順とかちがっていると殴りたくなってしまいます。
先日も、「アキタコマチ」を歯医者に連れて行ったとき、予診票に次男が「歯科」という字を書いていたら、「歯」も「科」も両方とも書き順がまちがっていたので、待合室で「待てーっ、ちがーう!」と叫んでしまいました。
職業病なのです。
人の子の勉強は見ても自分の子の勉強を見なかったことが今になって実感して、我ながらガックリ。
でもそんなもんだな。
Commented by Amano at 2010-11-05 22:50 x
「科」なんて間違いようがあるのでしょうか???

と言ってますが娘がとんでもない書き順で書くと激怒してます・・・^^;
Commented by apakaba at 2010-11-05 22:56
今日も、生徒に「クルマ(車)」「コメ(米)」の書き順が画期的すぎたので注意して書き直させました。
子供の発想はついていけないところがあります。自由過ぎる。
Commented by suze(mon) at 2010-11-05 23:54 x
元素記号と言っても、実は記号ではなく言葉が元にあるわけで。例えばFe=鉄と、丸呑みするから覚えてもすぐ忘れる。
Ferro-は、ラテン語から「鉄」を意味する接頭辞です。ちなみに鉄道はイタリア語でFerroviaです。
酸素のOはoxygenのOと覚えればいいし、化学と英語は無関係じゃない。
先日、某ニュース番組でキャスターがベンゼン環(のようなもの)を化け学の世界的権威となった先生に見せて、失笑を買ったらしいのですが・・・それが何故か、しばらく理解できなかったワタシは文系です。でも、簡単な回路図ならわかります。音符は読めませんが・・・
受験勉強、今だからやり直したいと思うことがあります。
Commented by apakaba at 2010-11-06 00:11
suzeさん、貧血だと「フェロミア」という鉄剤を処方されることが多いので、よく覚えてしまいますわ。
「ササニシキ」はこんな調子なのに、いきなり「亜鉛はZn」とかマイナーなことを言い始めたりする。よくワカラン。

受験勉強で一時的にぎゅうぎゅう詰め込むのも、過ぎてしまえば悪くない体験ですよね。


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