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あぱかば・ブログ篇

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2010年 12月 02日

義母の子育て

B賞、どうでしょうのその後。

ゆうべ、義母からメールが来た。
私が旅行に誘ってくれたのはうれしいけれど、今回は見送ろうと思う、とのこと。

3月に「ササニシキ」が合格したらどこかへ連れて行ってやろうと思うので、それまでにいろいろ片付けなければならない仕事をやっつけるのだそうだ。
そう言われてしまったら仕方がない。

「いつも思うのですが、おばあちゃんの役目は孫たちが沢山色々な
経験ができるように手伝うことだとおもっています。
すこしお金がかかるようなものはおばあちゃんの出番でしょう?
たいしたことは出来ませんが。 」
と。

メールによれば、自分が結婚したばかりのころ、義父の友人が訪ねてきたからメロンを出すと「メロンなんて初めて見た!」と驚かれ、そのとき「自分の子供には、いろんなものを食べさせて、いろんなところへ連れて行って、いろんな経験をさせようと決心した」という。

ところが息子(私の夫)は、義母からすると偏屈な出来損ないで不満だらけの仕上がり(仕上がり?)、せめて孫には……という気持ちが働いているようだ。

私はねえ、このメールを読んで、いろいろな面での「認識のちがい」を感じましたよ。
「親孝行って、どうすることだろう?」と思ったね。
私は、このB賞は(利用するにせよしないにせよ)、アジアに興味のない義父に遠慮して、行ってみたくても旅先を限定せざるをえなかった義母に、ちょうどいい口実をあげられるまたとないきっかけだと思っていた。
いつも世話になりっぱなしだから、せめて安い旅行くらいプレゼントすれば、ちょっとした親孝行になるのではないかと。

しかし、義母はまだまだ、子育て現役気分だったのね!
息子でダメ(ダメなのか?)なら孫に!と、考えていたとは。
実際、経済的にはあちらのほうがよほど潤沢なわけだし。
人間、ある程度は手持ちが潤沢でないと、なかなかこういう教育的発想は出てこない。

義母は、一種の罪滅ぼしをしているのかもしれない。
夫の育った家は特殊な家庭環境で、彼は事情があって、生まれてから10歳まで、祖母(義母の母)と暮らしていた。
実の母親よりも、祖母に心底なついていた。
仕事に追われていた義母は、実はそれが息子に対する負い目で、「どうにか、できる限りいろんな経験を」という義務感に縛られていたのかもしれない。

義務的と感じていたのは当の夫である。
夫は
「俺をいろんなところを連れて行ったりしてたけど、なんにもおもしろくなかった。一人っ子だからどこか行くのは3人だけど、親父とお袋は完全につるんでて、俺は疎外されてるだけ。ただ義務感で旅行だのなんだのをやってただけだと思う。」
と言っていた。

一生懸命息子のためにしてやっていたのにそんなことを言われてしまう義母は気の毒だが、たしかに、私も全員で旅行に行ったりすると、「結局のところ、実はお義父さんとふたりの旅行が一番気楽でいいのでは?」と感じることはたびたびあった。
そんなとき、私は「お義母さんは、ひょっとしたら自分の母親(夫の祖母)になりたくて、それをめざしているのかな。失われた息子との10年を取り戻すつもりで。」と考えたりもしたのだ。
捨て身の子供好きだった祖母に、そっくり成り代わることはできないだろうけれど、自分なりのやり方で、失われた1回きりの子育てを孫で辿り直している……のかなあ……?と。

無論そんなことを意識しているわけはないと思う。
だがそう考えると、義母のいろいろな行動に説明がつく。
だとしたら私がB賞に連れていこうとしていたのは、いまのところは、ちょっとピント外れだったかなあー。

というわけで、B賞白紙撤回状態〜。
どうしよう?

by apakaba | 2010-12-02 22:40 | 旅行の話 | Comments(6)
Commented by のこのこ at 2010-12-04 02:13 x
まあ、そこまで深読みする必要もないし実際せめて孫には…なんて全く関係ないでしょうけど、お義母様が孫と行くお祝い旅行というもっとワクワクすることを思い付くきっかけを与えただけでも義母孝行かと。
ま、私ならそんな高い優待旅行なんて迷わず捨ててサクッと自分だけ安いツアー二泊三日で行きますね。 寒い時期の韓国は美味いよ!あ、辛いの苦手じゃん。
それより関空から二泊三日で台湾行かない?子守り要員求ム!
Commented by apakaba at 2010-12-04 08:50
はあ。
やはりピント外れか私
Commented by のこのこ at 2010-12-06 18:04 x
いや別にピントハズレではなく、そこまで考えなくても十分義母孝行してるわよ、という話。
Commented by apakaba at 2010-12-06 21:37
おおーぅ。
なんかさー何が親孝行になるのか?って、イマイチ予測不可能なとこがあるでしょ。
我々の世代からすると考えつかないようなことを思ってたりするし。
孝行したいときに親はなしというし、できるだけのことはしたいわー。
Commented by のこのこ at 2010-12-07 07:00 x
一番の親孝行は考えるまでもない。お義母さんにしてみればいつまでも孫たちやあなたの面倒をみてあげられることですよ。
子供たちが大人になってもずっとお義母さんからはなれず頻繁に会いに行くこと、素直に甘えること。彼女が得意な金銭面では特にね。年寄りは下手にお金残すことにも不安感じるから使っちゃいたいのよ。体動くうちはバンバンお金出してもらって旅行行くのが一番。この先は年二回くらい恒例にすると良いんじゃない?
お礼はお料理でも作ったら日常的にしょっちゅうお裾分けしたり、そんなことが一番嬉しいはず。とにかく会いに行く事ですよ。
Commented by apakaba at 2010-12-07 08:36
のこのこさん、いろいろありがとうございます。
孫(「コシヒカリ」)が焼いたケーキとか、私が作ったゲテモノは喜んでるね。


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