2011年 07月 21日

震災後の文化的活動

ずっと香港・マカオ旅行記(インデックス)を書いていたため、3月11日以降に出かけたことを記録しないままになっていました。
こんなところに出かけていました。
展覧会は、会期終了したものも多いのでご注意ください。

ベッティナ ランス写真展 東京都写真美術館
女性写真家が女性の肉体を撮ることの容赦のなさにたじたじ。
雑誌の表紙くらいのサイズで見るならまだしも、等身大以上に引き伸ばされると、どんな大女優もスーパーモデルも、見る者に恐怖しか与えない。
コワイ写真展だったなあ。

ワシントンナショナルギャラリー展 国立新美術館
誰もが満足、名画の数々。
とくに印象に残ったのは、第3室「紙の上の印象派」——油絵の大作ばかりが印象派ではなく、エッチングやリトグラフなどの小品を集めたブースだった。
油彩では、ゴッホの「プロヴァンスの農園」が、胸が痛くなるほど完璧な構図でしばらくそこから動けなかった。

手塚治虫のブッダ展 東京国立博物館
手塚マンガの中で一番好きなのが『ブッダ』なのだ。
震災後、なんだか読書もすすまず、代わりに『ブッダ』を何十年ぶりかで読み返した。
なぜ制作したのか意図がよくワカラナイ映画『ブッダ』のコラボ企画なのはどうでもいいとして、仏像コレクションは非常にすばらしかった。さすが国立博物館!

こどもの情景—戦争とこどもたち 東京都写真美術館
さして期待していなかっただけに、意外にマジメな展示に驚き、得した気分。
いきなり最初からW.ユージン・スミスを持ってくることで「あれ、ちゃんと見なくちゃ」と思わされる。
マグナムメンバーはさておき、日本人写真家の、鼻の良さよ。
林忠彦、いいねえ。

不滅のシンボル 鳳凰と獅子 サントリー美術館
ここの併設カフェが好きで、ランチが食べたくなって行ったという動機。
ここの企画も期待していなかった分、意外とよかった。
ふるい美術品って無条件に心に響くもんね。

ジョセフ・クーデルカ プラハ1968 東京都写真美術館
久しぶりに、報道っぽい報道写真展を見たなあ。
こういう、昔の報道写真を見るといつも思うが、写真って、どういうものが“すぐれている”のだろう?
ピントがしっかり来ていなくたって、水平がちょっと傾いていたって、いい。の、だ、よ、ね?とか考える。
なにを見た(撮った)かが一目で飛び込んでくれば、もうばっちり。



ここ数か月は、めずらしく映画も映画館で観ていたのだけど、長くなるのでそれはまた明日。

by apakaba | 2011-07-21 23:22 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(2)
Commented by kaneniwa at 2011-07-22 00:20
震災後の喪失感のようなものがあると
おっしゃっていても、素晴らしいじゃないですか。
ブッダを読み、ゴッホの絵の前で立ち止まり、
ジョセフ・クーデルカの写真展をご覧になっている。
実は、クーデルカの写真展は新聞などで紹介されて
いて興味があり、7月18日の最終日に東京に
居たのですが、7月18日は夕方から大事な用事が
入っていたので恵比寿には寄れなかったのですよ。

BYマーヒー
Commented by apakaba at 2011-07-22 00:24
なんとまあ……!


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