2011年 09月 05日

ひさびさに夢の話

夢にうなされて、スッキリと起きられなかった。
ここ数日、東京は夜中や明け方の地震があってしばしば起こされる。
加えて台風の猛烈な雨の音で起こされる。
まあ、あとはゆうべ寝る前に食べ過ぎたというのもあるが。

眠りが浅いままに、かわるがわる3つの夢を見た。
ひとつめは、どこかの国を旅している夢。
もうひとつは、これもやっぱりどこかの国を旅している夢。
最後に、うちの犬の夢。




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ひとつめの夢では、色の黒い人々の国にいる。
誰か友だちとふたりで旅行していて、大きな土産物の店内を歩いている。
私はなにか気に入った品物を見つけて、自分のショルダーバッグを床に置いて、その土産物を買うかどうしようかと検討し始める。
そのモノがなんなのかわからないのだが、なにか大きいもので、バッグが邪魔になったらしい。
ショルダーバッグの口は大きく開いたままになっている。
それでかなりの時が過ぎる。
買うか買わないかはわからないが私は「そろそろ行かなくちゃね。」と友だちに言い、その店を出ようとして、腰回りがやけに軽くなっていることに初めて気づく。
「バッグを忘れちゃった。どこだっけ?ああ、あのお土産を見ていたコーナーだ。」
と取りに行く。
私のバッグは、床に散乱した毛布やらなにやらに埋もれていた。
がらくたの山から掘り出して肩に掛けて、いやな予感がして財布を見ると、日本円のお札がすべて抜き取られていた。
小銭はあった。
パスポートやクレジットカードなどもあった。
日本円の現金が50000円ほど、なくなっていた。
初めて泥棒された(実際に旅行で盗難に遭ったことはない)。
私は、自分の行動の馬鹿さ加減に途方もなく落ち込んだ。
友だちはなぜか同情も叱咤もほとんどせず、「取られちゃったのかー、ふーん。じゃあそろそろ出ようよ。」と、あくまでもドライな態度で、それにも少し驚いた。
50000円ってちょっとした金額ではありませんか?
もっと致命的な貴重品を取られたわけでもないし、命をおびやかされるとかに較べたらずっとマシだけれど、それなりに落ち込んでもいいよね。
友だちのこの態度をどう受け止めるべきなのか迷いつつ、ガラスの戸を押して、店の外へ出た。

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ふたつめの夢は、もしかしたら盗難のシーンのつづきなのかもしれない。
やっぱり色の黒い人々がいる国で、押し合いへし合いの状態で、バスを待っている。
バスはそこそこの長距離を行くらしい。
切符を持っていない。
私はこのバスに乗れるんだろうか。
座席の予約もしていないし、この人数では……切符が買えるかなあ。
ん、“買えるかなあ”?
お金がいるよね。
あれ、私、お金大丈夫だったっけ。

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みっつめの夢は、盗難に遭った土産物の店内とそっくりの雰囲気の部屋にいる。
色の黒い人の国の店員やショーケースやレジがすっかり消えていて、リノリウムの白い床、うす暗い蛍光灯、だだっ広く殺風景な部屋になっている。
そこは私の住居のようで、女性の友だちが数人、遊びに来る。
しかし彼女たちは大人の女性ではなく小学生かせいぜい中学生で、「もしかしたら私の友だちじゃなくて、娘の友だちかな?」と、区別がつかずとまどう。
「ねーねーコーシローいないの?コーシロー見せて。」
と彼女たちは無邪気に頼んでくる。
私が犬を呼ぶと、コーシローは無残な姿で現れた。
全身が血まみれで、口はタオルでぐるぐる巻きに縛られている。
足や尻尾も折れているらしい。
私は仰天するが、小さい友だちの前でなぜかまったく平静を装い、怪我などしていないかのようにふるまう。
そこへ娘の「コシヒカリ」がやってきて、
「コーシロー、わたし出かけるからね、ここへ入っていてね。」
といつものようにやさしく言葉をかけて抱き上げて、そのだだっ広い殺風景な部屋の隅にあるゴミ箱に、犬を大きなゴミのようにどさっと放り込んでさっさと出て行く(部屋にドアはなく壁も真っ白だがどこやらへ消えていく)。
その様子から、犬をあんなに血まみれにしたのは娘のようだと察する(本当は、わが家で一番の動物好きは娘だが)。
私はまたも仰天して、笑顔を取り繕いながらゴミ箱へ近づく。
そのゴミ箱は、家庭用ではなく、公園によくあるタイプの、鉄の網でできた円筒形の大きなもので、中型犬ならちょうどすっぽりと捨てることができる。
コーシローは、足が網に引っかかってまたおかしな方向へ曲げられてしまったようだった。
そばに寄ると、かぼそい声で「イター」と訴えている。
夢のなかではすこしだけ言葉が話せる。
小さい友人たちは
「あれ!コーシローってしゃべれるの?」
と聞くので、
「うん、ほんのちょっとだけね。」
と答える。しゃべるときはカタカナでしゃべる。

そうする間にも、「イター」「イター」と、まるでインコのようにくり返す。
「コーシロー、痛いの?イターなの?どこが痛いの?」
「アシ、イター」
「足が痛いの?どれ、折れてるのかな?」

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網に引っかかっている足を、ゆっくり4本ともはずしてやっているところで、目覚ましが鳴っていきなり夢が終わった。
この3つが、場面を行きつ戻りつしながら何度もくり返して少しずつ進むという、映画のような夢だった。
楽しくなく、とても疲れた。

以前、たまに見た夢の情景をそのまま書いてみるということをやっていた。
今日の前に書いたのはどれだったかなと思って読み返してみたら、すでに3年もたっていたのか。

見た夢の情景をそのまま書いてみる
雨の中を知らないご婦人と歩き回ったこと。
まるで忘れていた。
細部まできちんと書いていたものだなー。

by apakaba | 2011-09-05 09:26 | 生活の話題 | Comments(13)
Commented by saheizi-inokori at 2011-09-05 09:43
目覚めているのか、眠っているのか、それにしてはつじつまの合わない、夢にしてははっきりしすぎている、そういう夢を観ることが増えています。
そのうち白昼夢を、歩きながら見るのでしょう。
Commented by apakaba at 2011-09-05 09:57
私も夢を大量に見るほうなのです。
もうひとつの人生を送っているような気分です。
Commented by suze(mon) at 2011-09-05 10:54 x
夢の内容によっては、本当に体験したのかと思うほど疲れてしまい、眠った気にならず翌朝の体調が最悪、ということがあります。夢はある意味、体調を映す鏡のようなものかと思います。
Commented by apakaba at 2011-09-05 11:18
ほんとにそうですね。
たしかに、今日の体調はサイアクでーす。
Commented by agsmatters05 at 2011-09-05 20:17
うーん、重たい夢だね。勝手な解釈がいろいろできそうだけど、とりあえず、他人ごとっぽく、お話がリアルで、興味深く読ませていただきました、とだけ。私も最近見た二つの夢の話を詳しく書きたかったのですが、タイミングを逸したら細部を忘れてしまって、「ああ、もったいないことをした(笑)」んでした。両方とも、「学校、授業」に遅刻する夢でしたからね(:D)。
Commented by Akiko at 2011-09-05 22:02 x
リアル「こんな夢を見た」…の世界です。(こんな短いコメントでいいのか)
Commented by apakaba at 2011-09-05 22:29
お知らせ:末尾に追記を加えました。是非あわせてどうぞ。
Commented by apakaba at 2011-09-05 22:31
ミチさん、私は昔からものすごく単純な理由で夢のモチーフが出てくるのです。
本文だけ読んでいるといかにも謎に満ちているみたいだけど、細かく分解していくと、実はどれもこれも、みんな現実世界にヒントを得ているのです。
それが自分だけはわかっているから、舞台裏から見るようで興ざめなのだけど、同時におかしくもあります。
夢って、そういうものですよね。(きっと、ミチさんの学校アンド遅刻の夢も!)

起きてすぐに、細部まで書くのがコツです!
Commented by apakaba at 2011-09-05 22:34
Akikoさん、追記のリンクに載せた3年前の夢バナシの書き出しは、まさに「こんな夢を見た。」で始めてみました。
以前、夢十夜の第三夜を、小学校6年生に向けて朗読したら、静まり返っていましたよ。
ワハハ。10年早いか!
Commented by agsmatters05 at 2011-09-06 23:10
ほにょ~、見てきましたよ。なかなかいい夢でした。いい夢というのは、あと味が悪くないっていう意味で。そうそう、夢はみたらすぐ書いとかなくっちゃあ、ですよね。そう、きっと舞台裏があるはずだって思った~、下手な解釈は書けなかった。^ー^
Commented by apakaba at 2011-09-07 08:17
ミチさん、「ほにょ〜ってなんだろう?」と思ったら、3年前のコメント欄に続出していたのですね。
あのころはコメント欄がすごく活気あってよかったのですが、だんだんといろいろなSNSに流れていって、こういう個人ブログは盛り下がってしまいましたねー。

でも地道に書きためていくのはおもしろいです!
自分でも、前に見た夢なんかすっかり忘れていました。
Commented by 那由他 at 2011-09-09 11:00 x
コーシロー君の「アシ、イター」がなんか健気な感じ。
覚めれば変だと思うことも、夢の中では、納得!という状況のこと、多いですね。

夢は脳のデフラグみたいな効能もあるのでしょう。

夢の「素」の断片をつなげてストーリーに仕立て上げてしまう脳って、面白いですね。
Commented by apakaba at 2011-09-09 11:35
夢だと、マンガの吹きだしのようにカギカッコ内が書かれているような感覚でしょうか。
コーシローはカタカナ、それも半角カタカナで少しだけしゃべれました。
でも夢の映像に吹きだしが出てくるかというとそういうわけでもないのが、矛盾しているのですが……

目覚ましが鳴ったり、なにかの物音や、今なら地震などで起こされてしまうときの、眠りから覚醒するほんの数秒間に、もっとも凝縮された映像を見るような気がします。
だから「こうなってこうなって、もう少しのところだったのに、そのとき目覚ましが鳴った」のではなく、そもそもが「目覚ましが鳴って目が覚めるまでの数秒に見ていた」ことのような感じがしますね。
それもすごい脳の働きだと思う。


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