あぱかば・ブログ篇

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2012年 04月 30日

ドアノー展と、インド関係の日

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生誕100年記念写真展 ロベール・ドアノー(東京都写真美術館で5月13日まで)に行った。
期待外れという感想を持ったことが、自分でも意外。
ドアノーの写真は、ドアノー自身の魅力というより、パリの街はパリの力、ポートレイトはモデルの力に負うところが大きいように感じた。
両者拮抗せず、作家の力量より対象が勝(まさ)っているように思える。

みずからを“イメージの釣り人”と呼び、「待つことで得られる奇跡の瞬間」をとらえたと解説にあるとおり、たしかに、街角スナップは諧謔性十分だ。
とくに子供の写真はいい。
写真の中の子供たちは、残らず邪気なくいきいきしている。
だが、橋の上の絵描きをのぞき込む紳士や、ショーウインドーのヌード画を見る人々の反応の連作などは、おかしみはあるけれどそれ以上に少し「あざとさ」を覚えてしまった。

それは、占領下のパリの連作でも感じた。
完璧に“絵になっている”のだが、緊迫感よりもどこか芝居っぽいというか、役者が演じているような。
声も汗も感じられず、止まって見えるのだ。
彼の出過ぎない性格がそうさせているのだろうが、迫力には欠ける。

「物語の途中のような写真だ」と思いながらすすんでいくと、
“見た人に物語の続きを想像してもらえるような写真を撮りたい”
と、本人の言葉が書かれていた。
ずばり意図どおりということか。
ドアノーはもちろん一流の写真家である。
先日見たユージン・スミス展があまりによかったことで(真・善・美への問い——W・ユージン・スミス写真展「楽園への歩み」)、まだその余韻が残っていたから、やや好みではないように感じてしまったのだと思う。
ドアノーを見終えて、ますますユージン・スミスが恋しい。

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恵比寿に来たらお昼はシンガポールラクサにキマリ。
からいスープにシンガポールスリングの甘ったるい味が合う。

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2年ぶりに、ニュースレター「インド通信」の発送作業に顔を出した。
敬愛するインド・アジア映画評論家の松岡環さん宅にて。
環さんのお部屋にあったシャールクのドデカポスター!
シャールク、久々にかっこいいです。

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参加者プレゼントに、じゃんけんで敗退。猛烈ガックリ。
これはインド製のノートで、ゾウの糞を使った紙でつくられている。
とってもオシャレで、表紙にはヒンディー映画スターの4人が!
とっくにアラフォー以上となった3(スリー)カーンに加えてサイーフ・アリー・カーンを加えた4(フォー)カーン勢ぞろい!
え、なにがなんだかワカラナイ?
右上から時計回りに、我らがシャールク・カーン、サルマーン・カーン、サイーフ・アリー・カーン、アーミル・カーンです。
シャールクは大スターなのに、その名前からしばしばテロリスト扱いされてアメリカの空港で足止めされています。

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この日の〆、キルケニーのハーフパイント。
発送作業のあとに再会を喜んで飲み、くだらない居酒屋に移動して飲み、アイリッシュパブに移動して飲み、こうなると昼のシンガポールスリングがジワジワと効いてくる、昼に飲まなきゃよかったね。

by apakaba | 2012-04-30 22:00 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(0)


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