あぱかば・ブログ篇

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2012年 10月 21日

いつか恋する君のために 中学最後の文化祭

娘の「コシヒカリ」の、中学最後の文化祭に行きました。
今年度から体育で「ダンス」が必修になったので、ダンスの発表がありました。
娘は、水泳なら学年で一番速いのにダンスは苦手のようで、後列でしょぼしょぼと踊っていました。
ダンスのうまい子が走るのが速いとか、バスケが得意とかいうわけでもないというのが体育のおもしろいところでもあり、残酷なところでもあります。
それで成績までついちゃうんだから、学校体育って、いったいなんなんだろうね。

私も母親の参加するコーラスに出ました。
この中学も、子供が9年間かよっていて、今年が最後です。
毎年コーラスに出ていました。
歌はたいしてうまくもないけど唄うのは好きだし、ステージに立つのとかが好きな目立ちたがりなんでねえ。
今日も前列でセンターとりましたよ。
って、順番で決まっただけだけどね!

9年も出ていると緊張もまったくせず、ステージから眺め下ろすと、自分の子供はどこにいるのかわからなかったけれど、うちに来ていた生徒(3月まで自宅で塾をやっていたので)が見ているのを見つけたりしておもしろかったです。
一曲目はいきものがかりの『風が吹いている』で、歌詞はJポップそのもののトホホな歌詞ながらも、唄うには元気いっぱいないい歌です。
ソプラノはすごい高音を出すんですよ。

二曲目は『花は咲く』という、東日本大震災の復興支援ソング。
こちらは歌詞が岩井俊二、曲が菅野よう子というすばらしい歌で、唄いながらみんな自分たちがぐっときて泣きそうになるような歌です。
今年は今までの9年でも圧倒的によかったと思いました。
母親のコーラスなんて見たくもないよカンベンしてよというのがふつうの反応だと思うけど(毎年、自分も参加しながら、なぜこのコーナーをつぶさないのだろうと疑問だった)、今年は真剣に聴いているのが、ステージから見てわかりました。
見ていたお母さんたちからは、「感動して涙が出た」とも言われ、練習が多くて大変だったけれど、最後の年もやってよかったなあと思いました。

私はもう一生、ステージに立ってコーラスをする機会はないでしょう。
いい思い出になりました。

自分の歌はまあいいとして、ダンスの発表の時間に、まるで高校の文化祭のような盛り上がりだったことには驚きました。
歓声、嬌声、掛け声、手拍子、コール、足を踏みならしたり、持っているものを振り回したり、ウオオオオッというどよめき……こんな反応は9年間で初めてです。
毎年、この中学の文化祭は、もっと先生に“やらされてる”感じがありありの、ちっともおもしろくない白けた文化祭でした。
それなのに、べつの中学みたい、いや高校みたい。
今の3年生がそういう子が集まっているかららしいですが、どの先生よりも長くこの学校を見てきた私には、感無量でした。

「アキタコマチ」は、体育館の暗さと照明のひどさと戦いながらステージの撮影をしていました。
「兄が妹の写真撮るとか、キモイ兄ちゃんに思われないかね?」
と私が聞くと
「オレはそんなふうには思われないから大丈夫。プライドにかけてかっこよく仕上げる。あの学校カメラマンなんかに負けない。そして校長室の壁にまた貼られる」
と、よくわからない挑み方をしていました。
運動会のときも、校長先生や学校付のカメラマンよりずっとうまく撮って、「コシヒカリ」が校長先生に「これを貼り出して」と頼んで貼らせた(貼らせたというのもナンだけど、実際そんな調子)「アキタコマチ」です。
自分がカメラを提げて中学に行くと「あっ、『コシヒカリ』のお兄ちゃんだ」と言われて人気なのをよくわかっているんですね。

娘は、青春の高揚のまっただなかから家に帰ってくるとくたくたになり、合唱コンクールで優勝できなかったことをひとしきり悔しがっていました。
ねぎらいのために、久々に銭湯が好きな娘を近所の銭湯に連れていきました。
お風呂の中でも、お釜型のヘアドライヤーを二人で並んでかぶっているときも、ずっと文化祭のことや友達のことをしゃべっていました。
おばあさんやおばさんたちは、娘をまぶしそうに目を細めて見ていました。

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花は 花は 花は咲く。
いつか生まれる君に。
花は 花は 花は咲く。
わたしはなにを残しただろう。
花は 花は 花は咲く。
いつか生まれる君に。
花は 花は 花は咲く。
いつか恋する君のために。

by apakaba | 2012-10-21 00:13 | 子供 | Comments(2)
Commented by agsmatters05 at 2012-10-21 00:55
フェイスブックから入って、上の記事を読ませてもらい、そこからまっすぐ(!?)ユーチューブへ。「花は咲く」をいくつかのユーチューブサイトで見聞きし、辻井さんのピアノで中学生が歌っていたもの(NHKの番組)でもらい泣きして、ひとしきり。そしてようやくブログに入りなおして、新着記事のリストからこちらへおじゃましました。フェイスブックでコメントを書くこともできたけど、出典の記事に足跡じゃないけど、一言「お礼」を残しておきますね。いい歌をおしえてもらってありがとうございました。そして、「コシヒカリ」ちゃんのいい学園祭が過ごせて、ほんとうによかったですね。
Commented by apakaba at 2012-10-21 11:28
ミチさん、いい歌ですよねえ。
でも、歌は自分が泣いては伝わらないのだと指導されました。
本の読み聞かせも同じで、戦争物とか、読んでいる大人が泣いてしまうと子供はポカンとしてしまうとか。
心を強く持って伝えることをすると、聞くほうが感動してくれるんですね。

娘はやっぱり息子二人とはかわいさがちがいます。
幸せな青春を送ってほしいです。


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