あぱかば・ブログ篇

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2012年 11月 10日

マーティー・ブレイシー日本デビュー35周記念ライブ~ありがとう!みなさまのおかげです!お江戸編~

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11月5日、目黒ブルースアレイでのライブに行った。
長年のネット友達のメリーさんが、ドラマーのマーティー・ブレイシー氏のアシスタントを務めていて、この案内をいただいた。
私は一般客だが、次男「アキタコマチ」が、カメラマンとして働くことにもなった。
以前、吉祥寺のライブハウス「サムタイム」で演奏をしたとき、次男が撮った写真をマーティーがとても気に入ってくれたからだという。

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マーティー・ブレイシーは、もんた&ブラザースをはじめとして、日本で35年も活動しているドラマーである。
彼のバンド The Edge のメンバーと、ゲストに大橋純子を迎え、この日、記念ライブが行われた。

今度もまた「サムタイム」のようなライブハウスかという予想を大きく裏切り、会場は、値段も高いが味もいいリッパなレストランだった。
「アキタコマチ」は、スタッフとして打ち合わせから入場し、開場して私が席に通されたときには、すでに控室にいてスタッフパスを首からぶら下げていた。
今までも、友人の素人バンドとはいえ、ライブのカメラマンはかなりこなしているので、動き回れる範囲の厳しい条件下でも、落ち着いて撮影していた。

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友人を撮るのと、プロミュージシャンを撮って、それを1000人単位の人が見るのとでは(マーティーのFacebookは友人1000人以上、メリーさんでも200人以上、各メンバーもFBをやっている)、緊張感がちがう。
もうすぐ高校を卒業したら就職する友達もたくさんいる、つまりそれはもうコドモ扱いも卒業ということだ。
撮影に関わるすべてに責任を持つこと。
失礼のないように、大人と付き合うこと。
それを言い聞かせて仕事に臨ませた(私は席でビールとワインを飲んでいただけだが)。
大人のライブにふさわしい、大人っぽい作品になったと思う。

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撮影のことはさておき、マーティーのライブは2回目だが、まったく非の打ち所のない演奏である。
あの音を言葉で表現することはとうていできない。
大音量なのにずっと聴いていたい音楽。
親密でセクシーな演奏、一体感のある演奏……大人ならそんなふうに表現するだろうが、そんな手垢まみれの言葉では足りない。
「アキタコマチ」が、一言で「“吸いつく”。」と言っていたがこれ以上の表現が見つからない。
リハーサルを間近で撮影していたときにそう感じたという。
演奏のスタートは、きわめて適当にというか、なんとなく始まっていくのに、メンバーの音が、ひゅぅっと吸いつくように集まって一瞬で一体になってしまい、もう離れない。

第一部と第二部の間に、マーティーの音楽仲間からのお祝いメッセージの映像が流れた。
これが思いがけないほど心温まるメッセージビデオだった。
ばんばひろふみ、つのだひろ、上田正樹、もんたよしのり、八神純子、コロッケ、他にも数えきれないほどの有名人(息子はコロッケ以外あまりよくわからなかったようだが)が次々と映り、マーティーはほんとに日本に愛されているなあと思った。
しかも、出演している皆さんの、“感じのいい”こと。
芸歴の長い有名人って、やっぱり決めるトコ決める。さすがだわ……と感心しきりだった。

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とても自然で、仲のいい雰囲気が表れているカット

第二部の大橋純子には、自分でも思ってもいなかったほど、感激した。
マーティーが「お姉ちゃん」と呼んでいるように、大橋純子さん(はい、もう呼び捨てにできません。ほんと感動したから)のトークは、やさしく温かく破綻なく、客席もみんな、昔からの友達だったような気分になってくるほどである。
そして歌。
大橋純子さんの歌は……すばらしかった!
数曲、昔マーティーとともに作ったアルバムの中から唄い、そのあと「今日ここにいらした皆さんと、マーティーに、プレゼントの意味で唄います。」と、『シルエット・ロマンス』を唄ってくれた。
昔の、凛々と響き渡る歌声とは少しちがっていた。
『シルエット・ロマンス』は、年月を経て、まったくちがう歌になっていた。
若かったころの、情熱がほとばしるような、ドラマチックな『シルエット・ロマンス』ではなく、別のドラマが浮かび上がっていた。
昔より声量が少し落ちて、少し声が嗄れて、そこに若い張りのある声には出せなかった陰影が生まれる。
昔どおりに自由自在に低音から高音へと移り変わることは難しいけれど、それは年を取っていく一人の人間そのものの命の姿だ。
曲の中にその人がすべて入り込みそして出し尽くしていた。
「アキタコマチ」に、「おかーさん泣きそう!」と言われて初めて気付いたが、ものすごい感動で、知らずのうちに涙ぐんでいた。
短い歌にあそこまで自分のすべてを出し尽くすことができるとは。
亡くなった尾崎紀世彦は、生前「自分はまだ『また逢う日まで』を唄いきれていない。」と言っていたという。
それを聞いて、「あんなに何十年も同じ歌を唄ってて、まだ唄いきれないってどういうことよ?」と笑ったが、大橋純子さんの『シルエット・ロマンス』を聴いたときにわかった。
歌には、“これで到達した”なんてことは、ないのだ永遠に!

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アンコールの一番最後に、キャロル・キングの『You've got a friend』を、皆で大合唱して終わった。
The Edge の演奏よりも、大橋純子さんの歌についての記述が長くなってしまったが、演奏について語る言葉がどうしてもうまく浮かばないので許してほしい。
演奏はもちろん最高だったし、最後の『You've got a friend』は最高だった。
やはりマーティーが friend を集める力を持った人だからこその、このライブだったのだと思う。
すばらしい夜だった。
マーティーおめでとう!
そして、息子にまたとない機会をくれて、どうもありがとう。

*料理写真とスタッフパスの写真は私がiPhone撮影しています。
それ以外は「アキタコマチ」撮影です。

by apakaba | 2012-11-10 09:31 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(12)
Commented by たがめいぬ at 2012-11-10 09:49 x
みんなキラキラしてるね。
Commented by apakaba at 2012-11-10 09:54
うん、バンドもカメラマンもがんばってた。
私だけが、ただ酒飲んでた。
Commented by apakaba at 2012-11-10 09:55
ただざけ じゃ、ないよ。
Commented by Amano at 2012-11-10 13:17 x
アキタコマチ君はプロカメで食っていけるかもと思わせるほど良い写真を撮るようになりましたね。もうおじさんは歯が立ちません・・・(^_^;)
大橋純子さんの「シルエットロマンス」は時々ユーチューブで聞いてます。時代を超えた名曲のひとつでしょう。
Commented by apakaba at 2012-11-10 17:45
ありがとうございます。
芸は身を助けるねえ。
息子が写真撮れるから呼んでもらえる場所もたくさんあるし!
人とつながりやすいですよね。
もうおかーさんは安心してあの世に行けます(もう行くのか)

『シルエット・ロマンス』なんて、今さら聴くのは嬉し恥ずかしかなっと思っていたのに、いざ始まったらもう、どっぷり浸りました。
歌唱力ってああいうことを言うのね。
Commented by ぴよ at 2012-11-11 01:11 x
この画像、アキタコマチが撮ったんだよね?
いや…ごめん…画像に感動してアナタの文章が涙で霞んで読めなかった

ネタぢゃなくてマジで。
何この写真。今にも目の前で動き出しそうだよ!
アナタの心のこもった文章は後日改めて心を静めてから読み直すわ。
何しろ、この生き生きとした画像の数々!
今度アキタコマチと対峙するチャンスがあったら、とりあえずおばちゃんHUGして離さなくってよ!w
Commented by 無化調フリーク at 2012-11-11 14:50 x
あきたこまちさんすごい。私もアミノ酸添加だめなんですが、少数派だから、外食なんか苦労します。でも、ないこともないんですよね、へんこな店。くらって、安くて安心ですよ。そのほか2・3あり、そこを頼りに外食しています。
Commented by apakaba at 2012-11-12 08:16
ぴよさん、これ次男に読ませたら爆笑してました。
もっといっぱい撮ったんだけどみんなFacebookにあげちゃってるからねえ。
早いとこテキトーに登録して見て!
被写体も最高でした。
Commented by apakaba at 2012-11-12 08:19
無化調フリークさん、初めましてでしょうか?
いきなりアミノ酸のお話でちょっと驚きましたが、私がけっこう無添加でやっていることをどこかでお読みになったのかな。
外食では難しいですよね。
しかし外食をまったくしない生活というのも、大変だし。
私はアレルギーが出るということもないし、無理のない範囲でやっているという感じですねー。
またコメントお待ちしてます。
Commented by メリー at 2012-11-12 13:43 x
さっき、マキさんに長文のメールを送って、脱力しているのだけれど、、、 
さて、どういう風に書こう(苦笑)

マキさんのように文章力がなく恥ずかしいけど、とにかく、ありがとうございました!
アキタコマチ君にも、平日の夜遅くまで拘束して、ホントにお世話になりました。
写真は、Marty はもちろん、写真嫌いのウォーネル(上の写真4枚目の人)が、とても喜んでいたということです。
いただいた写真すべて、優しくてカッコイイ作品でした。客に嫌な顔されながらも、頑張ってくれたもんね!
特に今回はアニバーサリーなライブだったので、ぜひとも記録を残しておきたくて、でも、私はあのとおり、写真を撮ってる場合ではないわけで・・・
ホント感謝です。

(文字数オーバーなので、一旦送信・・・汗)
Commented by メリー at 2012-11-12 13:48 x
(つづき)

大橋純子さん!!!
マジで、素晴らしかったねー、、、 気持ちや人柄がすごく良くてねー。
ヴォーカルってリハでは喉を大事にして、結構抑えて唄うんだけど、大橋さんは最初から飛ばしてました。
リハで声出したほうが、本番でバッチリなんだって。体は小さいのに、声量はすごい!
シルエットロマンス、マキさんの文章にあるように、まったく同じことを考えていました。
年齢を重ねていくと、歌って変わるんやーって。若い時には、こういう風には唄えないねー。
そういう意味では、最近の出ては消えてく歌だと、ダメでしょーね。
唄い手も歌詞も曲も、素晴らしいものでないと、、、。

とにかく、ありがとうございました!
あと3月に関西でもこの感動が伝えられたら、サイコーです!
がんばるわーヽ(^。^)ノ
Commented by apakaba at 2012-11-13 17:55
メリーさん、このたびはお声がけありがとう。
実はすっかりと日取りを忘れていてね。
あぶなかった!
3月は関西ですか〜そっちは地元だし、集客ばっちりでしょうね!
今度はどんなゲストに決まるんだろう!
アシスタントも大変だな〜と間近で見て思っちゃったけど、がんばってね!


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