あぱかば・ブログ篇

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2013年 10月 27日

大熊ワタル&伊勢崎賢治『JAZZ HIKESHI』ライブ

今日は、吉祥寺のジャズ喫茶へライブを聴きに行ってきた。

最近、Facebookで、現代イスラム研究者の宮田律さんと知り合い、宮田さんの知り合いに伊勢崎賢治さんがいらっしゃることを知った。
伊勢崎さんはNGO・国際連合の職員として、世界の紛争地帯で紛争処理や武装解除に尽力してきた実績を持つ方である。
お名前を見て思わず懐かしくなり書き込みをしたところ、友達申請をしてくださった。

私はビックリ仰天した。
伊勢崎さんは『インド・スラム・レポート(1987年/明石書店)』という本の著者であり、大学生だった私は衝撃とともにこの本を読んだのである。
インド、いや世界最大のスラムであるムンバイ(当時ボンベイ)に2年半暮らしたレポートは、短期取材の人間には決して書けない迫力がみなぎっていた。
刊行後、3年たって初めてインドへ行き、10年たって初めてムンバイのスラムへ一人で行った。
といってもタクシーの窓からこわごわと雰囲気だけを眺めるにとどまったが。
窓の外を見ながら、しきりと伊勢崎さんの文章が思い出された。

それからぱたりと伊勢崎さんの活動を知らないままに年月が流れ、数年前にたまたまTwitterでお名前を見かけて、懐かしくなってフォローだけしていた。
どうも、彼は紛争解決請負人をしつつもジャズトランぺッターとしても活動しているらしいのである。
と思ったら急転直下の友達申請。
と思ったら日曜日に吉祥寺でライブがあるという。
彼の最近の著作を読んでいて、ビデオニュース・ドットコム(インターネット放送局)に出演した回も見ていた夫にも声をかけて、二人で行ってみた。

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ヨドバシ裏、ジャズ喫茶メグという由緒正しきジャズ喫茶。
(このお店の話を書き始めるときりがないが)近所にこんなところがあったのかとビックリする我々夫婦。

セットリストはオスカー・ピーターソンやマイルス・デイヴィスなどのオーソドックスな曲が中心で、ほとんどがうちでも聴いているものばかりだったので安心して楽しめた。
MCでは、クラリネット奏者の大熊ワタル氏とゆるやかそうで実は鋭く、世界の紛争について語り合っていた。
MCと絡めて次の曲へとつなげていくので(次の曲の紹介が現在の国際的な問題を語ることの前振りとなる)、曲と語りの双方がよく響き合って記憶に残る。
こういう表現の仕方があるのか。
ジャズという表現がそのときそのときの社会問題ときわめて密接に結びついたものであったことを思い出せば、腑に落ちる。

大学生のときに読んでインドへ行くきっかけの一つとなった本の著者と、26年後に言葉を交わすことができるとは、まったくなんという幸せなSNS時代であることよ。
今まで旅したパキスタンやシリアや、ついこの前感慨深い旅をした台の湾原住民の話などを聞いていると、胸が熱くなる。
世界に紛争がなくなって、私みたいなぼけぼけした旅行者がぼけぼけと旅ができる世の中が、来ますように。
今日は心からそう思ったなあ。

by apakaba | 2013-10-27 22:48 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(2)
Commented by kaneniwa at 2013-10-30 00:16
確か、「メグ」の隣に
名曲喫茶「バロック」があるんですよね。

BYマーヒー
Commented by apakaba at 2013-10-30 13:48
よく知ってますねー。
カラオケパブ「るぱん」、「順子の店」、「スナックここ」なども。
すごい界隈です。


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