2014年 06月 17日

女が女を責める

きのう「気胸」と書いたとおり、次男「アキタコマチ」が自然気胸にかかってしまった。
今日、また同じ病院へ行って経過を見てきた。
現在、虚脱率(肺の空気が抜けて肺がしぼんでしまっている割合)は15%くらいとのこと。
虚脱率が30%を超えると外科的処置が必要となるため、できるだけ絶対安静に近い状態で様子を見るしかないらしい。

ERの待合室で診察を待っている間、2歳くらいの幼児を連れた母親と、その母親(もしくは姑かも)の二人の女性がやってきた。
2歳くらいの男の子は目の下が腫れ上がっている。
犬に噛まれたと言う。
若い母親は生後5ヶ月くらいの赤ちゃんも抱いている。
男の子は我慢強くじっとしていたが、親とおばあちゃんと引き離されて診察室に一人で入ると、待合室まで泣き叫ぶ声が響いていた。

おばあちゃん(実母か姑かわからないが)は、母親を責め立てている。
「子供の怪我は親の責任よ。あんな怪我させて。顔に痕が残ったらどうするの。パパに怒られるからね。」
何度も何度もしつこく同じ言葉をくりかえしている。
母親は反応鈍く、あいまいな態度。
反応するのに疲れているのだろう。

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自宅から遠い病院通いは一日仕事。3時近くに昼食

“子供の怪我は親の責任”——わかっているけど、正論だけれど、なにも今そこまで責めなくてもいいのになあ。
女が女の敵になってはいけないのに。
自分の子供が犬に顔を噛まれて、平気でいられる母親などいない。
まして赤ちゃんも連れているのに、動き回る盛りの2歳児の男の子に、完璧に目が行き届くなど無理だ。
すでに十分つらい思いをしている母親に、肉親がさらにむち打つような言葉を浴びせるとは。
私はどちらかというと若い母親よりも責めているおばあちゃんに年齢は近いのかもしれないが、自分があの立場になったら、絶対に嫁や娘をあのように責め立てるおばあちゃんにはならない。

人間一人、無事に育て上げるのは、子供のいない人や、すでに無事に育て上げてしまった人には、「当たり前のこと」なのだろう。
でもぜんぜんそんなことない。
赤ん坊を無事に生んで、“親の責任”という一言のもとに、怪我をさせず、病気をさせず、ふつうの大人に育て上げるのは、本当に大変なことだ。
幾度となくすれすれのピンチを切り抜け、乗り越えて、子供は大人になっていくのだ。
私は絶対あんなおばあちゃんにはならないよ……と、責める声が聞こえてくるたび思う。
ついおとといまでぴんぴんしていたのに、きのう突如、肺に穴が開いてしまった息子の隣に座りながら。

by apakaba | 2014-06-17 22:28 | 生活の話題 | Comments(0)


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