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あぱかば・ブログ篇

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2014年 06月 23日

入院日記(顔面神経麻痺)

入院四日目でやっとシャワーに入れた。さっぱり!
手ぶらの緊急入院だったが夫に頼んであれこれ持ってきてもらい、THANN(タイのナチュラルコスメブランドだよ)のシャワージェルとシャンプーを使い、フロ上がりはAQUOSのテレビを見ながらロクシタンのボディーローションで全身のんびりマッサージ。
まるで高級ホテル滞在だ。
とにかくごはんを作らなくていいのがいい(どれだけ料理嫌いなんでしょう)。
老人が、具合がたいしたことないのにすぐに入院したがるのもすごくよくわかる!
私も年を取ったとき、ちょっとつらかったらすぐ入院しちゃいそうだわ。

そうはいっても、顔面の崩壊は本当に悲しい。
いくら快適最高な入院といっても、また顔面神経麻痺になりたいかと聞かれたら絶対に嫌だ。
だって試しに「ベル麻痺」というワードで画像を検索してみてください。
それが今の私です。

入院日記(顔面神経麻痺)_c0042704_11161510.jpg
義母からお花が届いた〜

どれだけ友達やお医者さんから「後遺症はまず大丈夫」と言われても、やっぱり恐ろしい。
野次都議会だったら、「もうババアなんだから関係ないだろ」という野次が飛ぶところか。
たしかに、これが娘でなくてよかった、とは思っている。
私の顔が崩壊しっぱなしでも、この先の人生、さほど大きな狂いはないはずだ。
せいぜい、目が閉じないから目薬を常備し、周りから奇異の目で見られ、影絵の声の出演からしりぞき、夫からいたわられながらも内心で悲しまれるくらいだろう。
だが、もしいま高校生の娘がこの病気になって後遺症が残ったら、人生は大きく変わるにちがいない(若い人にはめったにないらしいが)。
ある日突然に身体障害者になるのは、誰にでも起こりうること。
でもやっぱり顔がだめになるのは精神的なダメージが大きいなあ、と、自分がなってみてようやくわかった。
身体障害者といえば乙武くんが代表選手のように思われるけれど、彼ハンサムだし。
何年か前に遠くから見かけたことと、つい先日、新宿のバーニーズでショッピングを楽しんでいるところを見かけたことがあるが、すごくかっこいいもん。
顔は大事だよー。

私の後遺症は、不安だけれどたぶん、大丈夫だろうと思う。
でも病気になると、いろいろなことを考える。
どうして自分が罹ってしまったのか?
そこに意味付けをしようとする。
顔の崩壊という一番ショックな部分をねらって、天から罰を下されたと考える。
極楽入院で天から休養を与えられたと考える。
後遺症が残ってしまった人たちの人生を考える。

病気になるというのはこういう時間を持つということなのだな。

by apakaba | 2014-06-23 13:16 | 健康・病気 | Comments(0)


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