あぱかば・ブログ篇

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2014年 06月 27日

ホテルにこもれ!ジオパークをめざせ!の香港旅行 〜2.香港ジオパーク

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彩虹駅を出ると建ち並んでいる団地群。「虹」を表現しているらしいがボロボロ

香港ジオパーク
1.ロテル・エランのつづき。
ジオパークに行きたいとは思っても、方法がわからないままだ。
ホテルのフロントで聞いてみた。
「西貢(サイクン)へバスで行き、船着き場へ行けば、プライベートボートがありますよ。大型の定期観光船ではなくて、漁師が漁の合間の稼ぎでやっているようなボートです。客引きがたくさん出ているから大丈夫」
と言われてほっとした。
まず、緑のミニバスで西貢へ。

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西貢にあるビジターセンターがあるが定休日、というかまだつくりかけの模様?

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西貢はやはり田舎

ここは近くの離島へ渡る船がたくさん発着しており、船着き場には海水浴客が長蛇の列をつくっていた。
まだ海水浴場に着いてもいないのに、早くも水着姿の若い男女。
浮き輪をかかえた子供。
みんな楽しそう!
だがそんな彼らを尻目に、我々はジオパークをまわるのによさそうなボートを物色する。

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ここはどう?

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こっちのほうがいいか。

ボートツアーはコース(乗船時間)によって値段が何種類かに設定されている。
一人で乗っても満席になっても同料金。
みんな海水浴に行ってしまい、真面目に(?)柱状節理を見学したい旅行者などあまりいないようだ。
誰かと乗り合いにしようとしばらく待ってみるが、なかなか集まらない。
やっと、真面目そうな中国人男性二人組の旅行者がやってきた。
さっそく「いっしょに乗りましょう!」と誘う。

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この大きな船に乗るのではなく、私たちは手前の青いほう。乗り込んでいる青いシャツが中国人二人組。チラリと奥に見えている、停泊中の船の多さよ!よくぶつからないもんだ

チャーター料金は、たしか14000円くらいだったと思う。
ジオパークに興味を持ってからも行き方がさっぱりわからず、ずっと心細い思いをしてきたから、人が集まらなくても乗るつもりでいたけれど、やっぱり一気に半額になったのはうれしい(我が家の分は7000円くらいに)。

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さあスタート!

雨季の香港でこの快晴は幸運だ。
レディーファーストで、中国人男性二人組は私を前の席に座らせてくれた。
どうしておそろいの青いシャツを着ているのか知らないが、海水浴に目もくれずこっちへ来るだけあって、彼らは熱心に見学していた。
彼らのカメラには、無数の私の後頭部が記録されたことであろう。
なんかごめん。

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細いトンネルを器用にくぐっていく

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中国人青年は「洞窟なう」とスマホ撮影しSNSへ(推測)

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トンネルくぐり中。こういう写真って本人しかおもしろくないのよね

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天気は最高、船頭さんの操舵テクもよく、楽しいクルーズ。
残念なのは船頭さんの言葉が理解できないことだけだ。
広東語なのか、「あの岩はナントカという名前だよ」などと、指差しながら教えてくれるのだがそれがわからない。
中国人二人組は言葉を理解していて、質問したりしている。
彼らは英語も話せるので、「あの遠くに見えているのは中国本土ですよ」などと私たちに教えてくれた。

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水がきれい〜。またせまいところを通ろうという船頭さん

ジオパークの奇岩にはそれぞれ名前がついている。
「牛尾洲」「吊鐘洲」「火石洲」などなど。
長いコースにしたのでみんな見たのだと思うが、そんなわけでなにがなにやら。
しかし、ここだけは必ず見たいと思っていた岩があった。
「破邊洲(ポーピンチャウ)」という、この奇岩ツアーでももっとも有名な景観を持つ岩だ。

もとは岬の先端だったのが海蝕により切り離されたこの岩は、30mもの高さの六角柱状節理を有するという。
念願のポーピンチャウを、海から見ることができた!
今回の香港に来た甲斐があったなあ。

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ついに来たポーピンチャウ(右側)!せ、せまい……ほんとに通れるの?(向こうにチラッと、後述の萬宜水庫が見えている)

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水の美しい海峡(?)を通り抜けていきます

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はい通れましたー!ふりかえったところ。

見事な柱状節理の壁は傾斜80度だという。
やはりここがハイライトなので、喜びを分かち合い、乗客4人でかわるがわる記念撮影。
船頭さんも4人いっしょの写真を撮ってくれた。

しかし感激がおさまってみると、重大なことに気づく。
ボートからだと下から見上げることになるため、全体像が、撮れない……
あの光景は、陸路からハイキングしてこないと見ることができないのだ。
香港ではあまり長くない涼しい季節に、いつかまた来たい。
(どこかから画像を引っ張ろうとも思ったが人の写真を交ぜるのもなんなので、ぜひ「破邊洲(ポーピンチャウ)」で検索してみてください。)

そして、せまい海峡(?)を通り抜けると、そこはポーピンチャウと並んで憧れていた、「萬宜水庫」だった!
ここで新たな感激。

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萬宜水庫とは、1970年から建設の始まった香港最大の貯水庫だ。
香港全土の地図を見ると、一番東に大変大きなダムが記されている。
この、「萬宜水庫」の四文字を見るたび、わけもなく「見たいなあ」と思っていた。
ある風景の写真を見て、「この場所へ行きたい」と切望することは誰でもあると思うが、なんとなく地図を見ていて似たような気持ちになる人も、きっとたくさんいると思う。

ポーピンチャウと萬宜水庫、二つ見られて感激したあとは、まだまだ続く怒濤の六角柱状節理群!
ハイライトはずっと続くのであった。

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感激にズキズキする……

自然観察系の観光が大好きなので激しく興奮しているが、私のカメラではせっかくの大迫力の柱状節理がとても遠い。
ズームレンズに替えて、ちょっとだけ寄ってみる。

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うん、ちょっとズームするだけでよく見える!
替えのレンズを持ってきてよかった!

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感激……!

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感激……!

香港ジオパークの成り立ちについて検索していて、このような文章を見た(pdfファイルだがこちら)。

「今から1.5億年ほど前、香港東部の西貢地区は大噴火に見舞われ、直径20kmのカルデラが生まれた。そこに400mもの厚さで堆積した火山灰がゆっくりと冷えて見事な六角柱状節理群が生まれた。通常柱状節理は深灰色の玄武岩だが、この地のものは明るいオレンジ色の流紋岩だ。一本の節理の直径は1mほどもあり、世界的にも稀な大きさだ。それが1979年に作られた大貯水池(萬宜水庫)のおかげで手軽に観察できるようになり、2009年には中国ジオパークに指定された。そして今年(2011年)秋にはユネスコの国際ジオパーク指定・・・」

これを読んだら誰だって行きたくなるだろう。

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帰路につく。カキの養殖場を見た

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帰りには海水浴客やカキの養殖場から帰るお客を乗せていく。乗船を手伝う、すばらしい肉体美の香港じいさん

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「彼氏と海水浴、楽しかったワ!」やーん私の前の席を取られちゃった

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もうすぐ最初の船着き場へ。あの山々を、いつかトレイルしてみたい

香港ジオパークについて、日本での知名度は低い。
だが、日本からアクセスの簡単な香港で、これだけの原始の大自然の姿を見られるということはもっともっと知られていいと思う。
そのためには、日本語サイトの充実を、強く望む!(多くの日本人は英文サイトを見ない!)

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下船。中国人二人組よありがとう!そして我々は西貢の観光客らしく、やっぱり海鮮料理に行ってみるのであった

3.フォーシーズンズホテル香港につづく)

by apakaba | 2014-06-27 06:57 | 香港2013 | Comments(2)
Commented by じぇにー at 2014-06-28 23:19 x
むき出しの岩フェチ、
探検フェチ、
原始の秘境フェチ、
おっちゃんの筋肉フェチ、
なワタクシにとって
完璧なまでの記事に
たいそう感激致しました!
ナイスタイミングで登場してくれちゃった
中国人青年組もナイス☆

こちらからじゃとかなり遠いですが
このボート探検
ぜひ実現させてみたいです☆

筋肉つやつや香港じいさんにも逢いたいなぁ
Commented by apakaba at 2014-06-29 16:40
じぇにーさん、コメントありがとう!
アジア諸国の肉体労働者(道路工事の人とか)の無駄のない筋肉は好きですねえ。
ネパールとかインドネシアとか行くと、「ろくなもん食べてないのに、どうしてそんなにすごい体なの?」というお兄さんが働いてます。
香港大好きです。
グルメやショッピングはどうでもいいタイプなので、こういう旅行が好きですねー。


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