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あぱかば・ブログ篇

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2014年 06月 29日

予後(顔面神経麻痺)

顔面神経麻痺その後。
本当はきのうの土曜に退院を予定されていたのだが、「土曜は仕事に行くので金曜退院にしてください」と頼み、点滴の時間を早めて金曜に無理に退院してきた。
だからやっぱりきのうの出勤は体がきつかった。
親しいパートさんたちには、顔の半分が動かないことを見せて楽しんでいただく(楽しんでいただく?)。
右目だけパチパチと素早くまばたきして、麻痺している左目が閉じない様子を見せたり。
気の毒がってへんに目をそらされるよりも、「うわあほんとうだ!」と素直にビックリされるほうが気が楽である。

なによりも、ものを食べることがハードルだ。
口から食べ物が出てしまうし、ふつうなら決して出さないような汚い音を立ててしまったりするし、口の周りがすごく汚れる。
そもそも食べているときの形相がすさまじい。
がっついているつもりはないのに、右半分だけ大口を開けることになり、地獄絵の「餓鬼」のようだ。
私は回復を信じているけど、これが一生だったら、本当につらいだろうなあ。

予後(顔面神経麻痺)_c0042704_1651412.jpg
たいしてかわいがっていない犬だが退院して触ったらやっぱり癒された

さっき次男に「だいぶ治ってきたね。お見舞いのときに較べたらずいぶんマシになったよ。」と言われた。
娘は、下唇を下げたり口をとがらせたり両目をぎゅっとつぶったり鼻に皺を寄せたりする顔の動きを「これできるの?」「これは?」「これは?」と言ってくる。
百面相をすると体を折って笑い転げる。
箸が転がっても可笑しい年頃の乙女には、悲劇的な母親の顔も笑いの例外ではない。
その笑顔はしみじみとかわいく美しい。

まだ頭痛や顔の痛みがなくならないので、ゆうべは退院祝いと精をつけるために焼き肉に行った。
帰り道、雨が降ってきたが長男は傘を持っていない。
娘が差し掛けてあげて、兄妹で仲よく傘に入って帰ってきた。
そういう姿を見ていると、「兄妹はいいな。」と思う。

無表情でいると、左側の崩れはあまり気にならないレベル。
だが笑ったりして表情筋が大きく動くと、とたんに地獄絵の顔になってしまう。
無表情でいられる時間は、周りに気づかれないから気が楽だ。
でも、それでもきっと大きく笑ったりするほうが、早く回復するんじゃないかな。

by apakaba | 2014-06-29 18:33 | 健康・病気 | Comments(0)


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