2014年 10月 08日

皆既月食

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ぜんぜん、月食の写真じゃありません

今夜、東京のこの辺りは、皆既月食がほぼ完璧に見えていた。
月を見ない犬を連れて夜の散歩をしながら、住宅地を歩く。

踏切の中に立ち止まって線路を入れ込み、欠けてきた月をスマホで撮っている、勤め帰りの女性がいた。
数人が集まって、奥さん同士で空を見上げている。
家の玄関から箸を持ったままで眺めている、食事中の旦那さんもいた。

ほのぼのと和む。

しかし、月食が進んで暗く赤い月になると、恐ろしくなってきた。

あの月を見て、「自然が見せてくれる天体ショー」などという無邪気な気分には、とてもなれない。
月食の原理を知らない古代の人は、さぞ恐ろしかったことだろうと思う。
人生も短かっただろうから、一生のうちに何度も皆既月食を見ていたはずがなく、天変地異の前触れとおののいたとしても当たり前だ。
それが世界中でさまざまな信仰を生むきっかけになったことも。
科学を知らない時代の、無邪気な信仰。
自然がなにかを人間に語りかけていることはない。
人間が、自然から勝手になにかを感じ取っているだけなのだ。

科学を知らなかった古代の人と、月食の原理を知っている現代人、“無邪気”なのはどちらか?

私は、灯りのなかった時代に、恐怖のどん底に突き落とされた古代の人間に気分に添ってしまうタイプなんだな。

by apakaba | 2014-10-08 23:09 | 生活の話題 | Comments(0)


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