あぱかば・ブログ篇

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2005年 07月 21日

新幹線の席で

京都から帰ってきた。
オフ会翌日、半日せっせと観光して回り、夕方、発車直前の新幹線に滑り込んだ。
自由席だからいつ帰ってもよかったけれど、発車のベルが鳴ったらつい反射的に走ってしまった。

意外なほど混んでいて、自由席はいっぱい、指定席もほとんどない。
車内で指定券を買い、なんとか座れた。

小田原を過ぎ、新横浜に近づいてくるころ、人々は順番にトイレへ立つ。
通路を通っていく人を、見るとはなしに眺めていると、あれえっ!!??
なんか見たことある顔、だれだっけだれだっけだれだっけ(くりかえし)……高校時代の同級生の男の子(じゃなくておじさん)だあ。

振り返ってみると、私の10席くらい後方に座った。
どうしようー、行ってみようかなあ。
よくしゃべってたから、忘れられてはいない、と思うんだけど、もしも万が一、人違いだったらどうするの(卒業後、ほとんど一度も会ってないから)。
10分ほど考え、やっぱり行ってみることにした。
でもまず反対方向のトイレに立って、ためしに鏡で自分をチェックしてみた。

う〜ん、老けてる〜〜〜。
連日の飲み過ぎ、寝不足、這いずり回って観光してきた疲れが、どよどよ〜〜んと。
「うわ!この子(じゃなくておばさん)、年取ったなー」というオモヒデを彼の胸に残すのも、いかがなもんでしょうか。
今度いつ会うかわかんないのに。

でも、今度いつ会うかわからないからこそ、会ってお話してみるべきじゃあ、ないんですか?
と思い直し、彼の席へじりじり近づいていく。
文庫本を読んでいる。
私の移動と視線に気づいていない。
肩をちょいちょいとたたいてみる。
電気に当たったみたいに、ビクン!として本から顔を上げた。
「はい?!」とおびえたように聞く。

「あのーぅ、ええっと、つかぬことをうかがいますが……、あなたは……もしかして……人違いだったら申し訳ないんですが……」
自信のないひょろひょろな声で聞いてみると、向こうもじいいいいっと私の顔を見て、端から見ても同情するくらい自信のなさそうな声で、私の旧姓を言う。
これでやっと安心した。
あとはすっかり昔にもどってふつうのおしゃべり。
ちょうど新横浜からは席も空いてきたので、隣に座って、自分のことや、昔の友だちの消息などをしゃべった。

「いや、オレね、さっきトイレに行ったとき、眞紀さんに似てるなーって思ってたんだよ。」
「ウソつけウソを。調子いいこと言うわねー。ぜんぜん見てなかったよ!」
「いやちがうの、ほんとに思ったんだって!あれっ、似てるなって!」

共学の高校時代の同級生って、すなわちおたがい相〜当〜にハズカシイ思い出を知っているということなのだが、まあそれは、忘れたことにして。

「あなたはインターネットやってるのね。私ね、サイトやってるの。メール送るから読んでよ、おもしろいよ。」
「へえ!なんのサイトなの?」
「え?……なんだろう?なんのサイトかな……なにって、いろいろよ。本の感想とか、ブログも始めたし、……まあ、見てよ、ホラ私、昔から文章書くのとか好きだったじゃん。」
「あーそうだよね、うまかったよね、なんか独創的な人だったもんなー。」
「うん、だから見てよ。消息わかんない人でも、メールさえわかればあっという間にまたつきあえるんだよね。」

私は品川で降りるけれど彼は東京駅まで行くという。
でも「よかったら品川で降りて、30分くらいお茶でもどう」というお誘いはお断りしてしまった。
だって私のように遊びの帰りならそれもいいけど、仕事の帰り道で、これから会社に戻るところだったから、悪いでしょう。
前に会ったのが20年近く前だったから、今度もまた20年後かなあ?

でも、おもしろい話も聞けた。
「そうそう、オレの友だちで矢吹っていたじゃん。あの人、サイトやってるよ。見てみたら?」
「あ〜、いたいた、ワー懐かしい名前だー。彼はなにやってるの。」
「あのね大分で木の工房をやってるんだって。」
「大分で?!私、お友達が大分にいるから、来月ちょっと行こうかと思ってたの!ひゃー偶然!」
「ああ、そう。オレも一回その工房に行ったよ、国東半島ですごい山奥。すごい田舎。行ってみなよ。検索かければ出るから。“工房 矢吹 大分”とか入れれば。」
「そうかー、でも彼とはほとんど親しくなかったから、行っても覚えててくれないかも。でも、話聞いたら行ってみたくなったなー。いや〜、行こうかなー。」
「行きなよ、喜ぶよ。」

彼が教えてくれた矢吹さんという人を、検索してみた。

木工房 矢吹

これだったのかー。なんかイイ感じのサイトとブログ。
とても幸せそう。
そうそう、この人って名前が「琢」で、“やぶきぶた”とか呼んでたんだよね……しょうもないことはすぐ思い出す……

行こうかなー。
これも縁かな。
テキトーに乗った新幹線で、偶然が重なって……ほんと、愉快な京都三日間をしめくくる、楽しい偶然でした。

by apakaba | 2005-07-21 16:56 | 生活の話題 | Comments(20)
Commented by はなまち at 2005-07-21 17:16 x
おつかれさまでした。
これからフランス語レッスンです。
Commented by 三谷眞紀 at 2005-07-21 18:45 x
おつかれさまでした。
これからゴハンのしたくです。

京都の観光バナシは随時書いていきますから読んでくださいね。
Commented by K国 at 2005-07-21 19:02 x
その矢吹さんのいる大田村は今年の十月より広域合併で杵築市になります、て言うことは私と同じ街になるわけです、ちなみに家から30分あったら行ける距離です。
彼のホームページを見ました、バイクのレースをやってたみたいで
オマケに風間シンジを知っている、バイクやってて家具作ってる変な奴
大分にもう一人いるんですヤマハの契約ライダーだった山村茂です
アスカ工房だったかな、バイク狂いは変わった連中が多いので
話題に事欠きません、大体皆二三回骨折ったり痛い目に合ってますので
人の怪我は笑いのネタにしますが、痛みを知ってますので本質は優しいです、益々楽しみが増えてきました
Commented by 紫陽花。 at 2005-07-21 21:10 x
いよっ、待ってました。眞紀さんのオフ会レポートも。
帰りの新幹線の中でもサプライズがあったなんて、「嵐を呼ぶ女」なの? あのぅ、K国さんのオフ会レポートも待ってます。精悍な横顔しか拝見できなかったのですが。
Commented by 三谷眞紀 at 2005-07-21 22:57 x
K国さん、うれしくなってきました。
この大分の彼、学校にあんまり来なくて、飄々としてる人だったんですよ(だから「さん」づけ)。
なんか他の男子とはちがう、浮世離れした雰囲気のある人で、近づきにくくてほとんど会話しませんでした。
ほんではいっしょにこの人のトコ遊びに行きましょうか。
(とか言ってるとたいてい実現させるワタシ)

紫陽花。さん、K国さんは素敵な写真をたくさんアップしていました。
オフ会というより(オフ会写真にはかろうじて私のヒジが写ってるだけ)バイク旅のね。
Commented by K国 at 2005-07-22 08:11 x
とりあえず一回さぐりを入れに行ってきます
陶芸や木工の友達が多いのでどこかで繋がってると思う、姉が東京から別府に住んで二年になりますが、友達が出来て話していくとどこかで私の話が出てくるのだそうです、遊び人の真骨頂です
Commented by 三谷眞紀 at 2005-07-22 08:37 x
オウ、斥候よろしく!!
Commented by safety-life at 2005-07-23 01:20
お久しぶりですぅ♪
すごい偶然の再会ですね!!なんか素敵♡
そうそう、偶然の再会といえば私も親方と会ったんですが、この前大井競馬場でG1レースがやっていたので、彼と行ったら、馬券売り場で彼が高校時代の友達とバッタリ再会したんですよ!!しかも高校以来らしく・・・。むっむむ・・・。どうやら最近最下ブームですね・・・。
Commented by apakaba at 2005-07-23 01:54
あーっ、safety-lifeさんお元気になってますか?
最下はちっとまずいブームかと思われます。再会のがいいです(あああ〜〜ごみんなさーい)

あのう、つかぬことを伺いますが、ハートマークって、変換で出るようになったのですか……?
いえ、記号っぽいハートマークは見るのが初めてだったもので。
Commented by K国 at 2005-07-23 17:22 x
行ってめーりやした、案の定私の知り合いと多数バッティングして折やして、初対面とは思えぬ盛り上がり、二時間ほど話して帰りやしたが
秘蔵の卒業写真など見せていただきやした、ちょっとふっくらしたあどけないお姿など拝見して、この人ですかね~と聞かれて確かに面影ありました、マチガイナイと太鼓判押して帰りました
仕事の方は結構忙しいらしくて何よりでした、奥さんも感じのいい人で
昔から住んでる様にとけこんでました、以上質問あればなんなりと
Commented by k国 at 2005-07-23 17:26 x
言い忘れてましたが、彼は見た目も気持ちも若いですよ
眞紀さんの言うように飄々としてます
Commented by 三谷眞紀 at 2005-07-23 22:33 x
K国さんマジで!????
行動早すぎるっ……!!!
そそそそして、ワタシの高校卒業ッ……写真ッ……(う〜んバッタリ!即死)。
カンベンしとくれよぉ……
ほんでは、8月後半に行ってみましょうかねえ!
しかしK国さん、ワタシの旧姓も知らず、どうやって彼に探してもらえたんですか!?
Commented by K国 at 2005-07-24 07:11 x
即死しました~?
では蘇生術を、私が行ったらすでに知ってました
彼のホームページにリンクしてあったapakabaブログを見てまして
新幹線の出来事も読んでました、私のコメントも読んでたので名刺を出すとK国さんですかと先に言われました
てなワケで眞紀さんのマは難しいマですかと聞くので、そうですと答えたらアルバム持ってきてこの人しかいないだろうと言うことで
ご尊顔拝し奉りました
三谷眞紀って本名で出してるんですかって聞くので,三谷をホニャララ
したのが本名ですと答えときました
本名でしたら凄いなあと最初に私が思ったような観想を言ってました
彼の友達でもある大田村の陶芸屋の工房を昔私が建ててるのです
もう一人いた木工工房をしてたターコイズのマスターみたいなスキンヘッド夫婦の引越しをユニック車で手伝いました
てなワケでインターネット恐るべし、多少生き返りましたでしょうか
Commented by 三谷眞紀 at 2005-07-24 07:25 x
ちょちょちょちょっとまってくらはい。
な、ナゼ彼はワワワワワタシのブログをリンクしてるの……っ。
どうして……わけがワカラン……
新幹線で会ったほうの人には、HNもサイトもまだ連絡してないのよ?
まさかほんとの偶然?
Commented by 三谷眞紀 at 2005-07-24 07:26 x
わかった!トラバだぁ!!……おさわがせしました
Commented by 矢吹琢 at 2005-07-24 08:12 x
こんにちは、久しぶりです。
コメント書こうと思っていたけど、展開が面白いので静観していました。
K国さんのコメントを読みつつ、本当に来るつもりかなと思った翌日の訪問にはあせりましたが・・・。

ところでこのブログを知ったのは、サイトのアクセス解析のリンク元URLからなのです。見たこと無いURLをクリックしてやってきました。記事を読みすすむうちに自分の名前が出てきて、これは誰が書いてるんだ、となったわけです。
昨日K国さんにはあまり覚えていないと話しましたが、K国さん帰宅後、突然昔の記憶がよみがえり、「あーあのコかー」と思い出したところです。

そんなわけでまたちょくちょく見に来ます。
Commented by 三谷眞紀 at 2005-07-24 18:29 x
うんぎゃあああああああああああああっ!!
矢吹さん本人!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

もうだめ

す、すこし時間をくらひゃい
Commented by 三谷眞紀 at 2005-07-24 22:49 x
矢吹さん。もう大丈夫です。
一杯飲んで景気つけてきました。
どうも、勝手にお名前を出してすみませんでした。
サイトのお写真拝見し、あまりにも高校時代とおんなじ風貌だったもので、目を見張りました。
やぶきぶたとかいって、しししししししつれいいたしました。
あの部分を「100万ドルのえくぼ」に差し替えておいてください……
そうとも呼ばれていましたから……

そそそそそそそれからワタシは、もはやあのコではありません!
20年近くたってますから!
いろいろとお話もしたいですが、それはお会いしたときにでも……
ワタシにもなにか木のモノを作ってください。
注文しにうかがいますわ。
Commented by mokkoubou-yabuki at 2005-07-25 06:49
注文の件はともかくとして、すごい田舎で山奥を覚悟しておいてください。
それでは、容姿の変わりっぷりに期待して待ってます。
Commented by 三谷眞紀 at 2005-07-25 08:21 x
どどどどどうぞ期待をうんと膨らませておいてくらひゃいっ。
腰抜かさないでくらひゃいよっ。


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