あぱかば・ブログ篇

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2015年 02月 09日

カッコよく一拍目へ戻る! ガタムじめ、音や金時

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右がガタム奏者の久野さん。左で演奏中なのがモールシン(口琴)奏者の盟友・竹原さん。二人とも本当に、カッコいいです

ゆうべ、久野隆昭さんのラストライブへ行った。
久野さんは、日本でただ一人の、ガタムという楽器の演奏家だが、春から転職するため今回が最後の演奏になったのだった。

久野さんの演奏を初めて聴いたのは3年前。
それまでインドの打楽器ガタムのことを知らなかった。
音色にも演奏方法にも仰天したし、西洋音楽の理論とまったく異なるセオリーを持つインドの音楽にも衝撃を受けた。
録音された音を聴いているだけでは決して味わえないライブならではのグルーヴ、共演者との火花が散るような駆け引きの瞬間やすべてが溶けて一体になっていく瞬間には心底しびれた。

それ以来、久野さんが出るステージには最大限の努力をして聴きに行っていた、の、に……久野さんは若いし、まだまだ、この先何年もずう〜っと、ガタムを聴かせてくれると思っていたのに。
でも、小学校の先生になるんだって。
いいよね。
いい門出。

ガタムは日本ではなじみのない楽器だから、久野さんはパフォーマンスの前にはいつも入門編の解説をしてくれていた。
演奏には五拍子、七拍子、八拍子といったリズムがあり、途中どんなにリズムが揺れるように思えても、一拍目にビシッと戻ってくるのがインド打楽器のカッコよさなのだと。
いかにカッコよく一拍目に戻るかが聴かせどころらしい。
久野さんは、大学を出て会社勤めをして、会社をやめてプロガタムプレイヤーになった。
そして春からは小学校の先生に。
カッコよく一拍目に戻る道。
いつかまた、ガタムプレイヤーの道へ、カッコよく戻ってきてくれると信じている。
就職おめでとうございます!

by apakaba | 2015-02-09 09:40 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(0)


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