あぱかば・ブログ篇

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2015年 02月 18日

影絵人形劇はこんな感じです

2005年、うちの子供たちが小学生だった時代に、その小学校で「図書ボランティア」という団体が発足した。
小学校の図書室を整備し、読み聞かせをする。
私も発足と同時に登録した(図書室改造、どうせ読み聞かせをやるなら)。
数年後、各学期末にお楽しみ企画として、昔話などを劇仕立てにしたペープサート(厚紙に登場人物を書いて棒を貼り付けて動かす人形劇)や紙芝居を始め、やがて影絵へと発展していった。

この時代から私は声を当てる担当だったが、すごくやる気のない不良団員だった。
演劇は好きだったけれど、練習しても見せる相手が少なすぎる。
図書室でやるから、1年生でほぼ満杯で、あとはわずかな子供しか入れない。
ぶっつけ本番でもどうせ読めるしと思ってまったく練習に出ず、本番ぎりぎりに入って台本を渡されて読んだら片付けもせず帰るというような、最悪の団員だった。
あのころを思い出すと本当に恥ずかしい。
でも各パートごとの交流もまるでなく(私の態度が悪かったからかもしれないけど)、お互いにアドバイスしあうという雰囲気もまるでなく(私の態度が悪かったからかもしれないけど)、それじゃやる気出ないよ(私の態度が〜〜以下同文)。

それでも団体代表は、クビにもせずに私の登録を続けさせてくれただけでなく、さらに影絵人形劇を発展させていくことに成功した。
図書室整備や読み聞かせの部門とは別に影絵人形劇団として別枠を作り、公演場所もせまい図書室ではなく体育館へ移し、授業時間のコマを使って保護者も観覧できるようにしたのだった。
こうなると、元来が目立ちたがりの私は別人のようにやる気が出る!

目立ちたがりとかいうのとは別に……
教育が国の未来を担う、っていつも思っている。
だからずっと小学生に勉強を教える仕事をしていたし、3年前には高校の講師にもなろうとしていた(就活で落ちたけど!)。
子供に勉強を教えることが好きだった。
わからなくて困り果てていた子が、「わかった」ときの表情は、本当に輝いている。
けれども、私が子供に勉強を教えることがだんだんと叶わなくなってきても、別の形で教育現場に直接関わっていける特技がまだある。
それが演劇だった。

ともすると内輪ウケの悪ノリに流れていきやすかった「図書室スペシャル時代」とはちがって、なにしろ学校の授業時間を与えられ、区から予算もたっぷりついている(区から予算を獲得するのは大変なことなのだ)。
責任がある。
人形・音楽・背景画像の芸術性は、各パートのものすごい努力の末、昔と比較にならないほど上がった。
そうなると、素人っぽさが一番目立つのは声。
いくら他のパートが芸術的でも、声が素人っぽいと芸術性がガタ落ちしてしまう。
昔の不良団員時代の反省を踏まえて、できるだけ声に当たった人たちと密に接するように心がけてきた。
今ではだいぶ劇団としてのまとまりが出てきた。
初めはお母さんたちの趣味の活動くらいのものだったが、団員も、だんだんと教育現場に直接関わっているという自覚を持ち始めてきたように思う。

今後、近隣の学校や区民の行事などに活動範囲を広げていくらしい。
さらに大きな場所、さらに意義ある場所、さらに求められている場所に、出て行きたい。
大所帯だから実現は大変だと思うけどね。
見るのは簡単、やるのは大変。
私はすごく自分に甘い人間だけど、声の演技に関してだけは、一番困難な一番細い道を通るようにしている(まあそれでたいてい失敗するんだけど)。
自分の声の的中率を上げていくことはもちろんいつでも個人的な目標だ。
でも影絵は総合芸術で、いくら一人でがんばってもなにも生まれない。
だからおもしろい。
とんでもなく奥が深い。
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初めて動画を出す許可が出ました。
37分の上演時間なので長いですが、絶対ラストの歌まで見てください。
ちょこちょこ見てもつまんないです。
私はタイトルロールです。



by apakaba | 2015-02-18 10:45 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(2)
Commented at 2015-04-18 09:12 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by apakaba at 2015-04-18 18:01
おお〜お久しぶりです。
そうなんですよ。プロみたいでしょう。
これでまったくノーギャラなんだから、この地域は能力の高い人がそろっていますよね。
音楽は保護者のメンバーが全部オリジナルを作曲しています。
画像もそうです。
この生活をしていると(一日中黙って原稿を書いている)、ほとんど耳のことは意識しなくて済みます。
でも出かけたり人と会ったり、何よりも自分が声を大きく出すととたんに現実が襲ってくる〜。
だましだましです。


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