2015年 03月 11日

4年たって、決意が固まってきた

今までやった影絵の公演の映像を、通して見てみた。
というか散歩中に音だけ聴いてみた。
音楽と声だけ、画像なし。

声、みんなうまいねえと感心する。
でもところどころ、気をぬくと素人くさいところがある。
音楽、大きい楽曲だけでなくちょっとした場面のBGMでもまったく妥協のない音楽づくり、これは毎度すごい。
どの作品でもクオリティーが同じ。
このときの曲、好きだったな……これも好きだった……と懐かしく音楽を聴く。

毎度主演の自分の声は、自分ではいつも同じくらいのクオリティーまでやれるように心がけているけど、聴いてみると今回より前回、前回より前々回のほうが……ヘタだ、あきらかに。
3年前、「たつのこたろう」をやり、1年たってから再演したことがあるが、あのときもあとで聴き比べてみると、3年前より2年前のほうがうまくできていた。
ということは、だんだん上達しているのか。私も。
私の人生頭打ちってわけじゃ、ないのね。
なんかうれしいわね。

演技って不思議だ。
体力や運動神経は若いころより絶対に落ちているのに、声を出して演技をすることは、ほんのここ1年くらいでもレベルが上がるなんて。
取り組みかたの真剣さが増しているからか?
このあと、声帯も年をとって年寄りっぽい声しか出なくなっていくだろう。
少年役にも限界がくる。
それまでの間、走るぞ!と思う。

いろんな声を出したい。
女の子がみんな参っちゃうような完璧にカッコいいヒーロー。
野良犬みたいに育ちが悪いけど頼りになる奴。
プレイボーイ。
冷酷な悪役。
たまにはおぼこな女の子もいいかも。

役柄で歌を唄いたい。
ワンフレーズずつみんなでその役の声で唄うの。
『ONE PIECE』で全員がワンフレーズずつ唄うみたいなやつ。
まだまだいろんなことを試してみたい。

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志賀の都は荒れにしを……って、ぜんぜん滋賀じゃないんですが。
震災後に行った京都。
山に咲く桜を見ると反射的にこの歌が

4年前、東日本大震災当日、私はまだ自宅を開放して小学生に勉強を教える教室をやっていた。
2時46分、あんなにすごい地震があったのに、3時から開室してみたらちゃんと生徒が何人も来たのだ。
余震の中を。
“人様の子供を預かる”ことを、あの日初めておそろしいと思った。

今は、勉強ではなく影絵という形に変わって、子供に関わろうとしている。
当時の生徒さんで、まだ小学校に在籍している子もいる。
公演のとき、マイクの前に立つ私を見つけると、うれしそうに手を振ってくれる。
閉室して何年もたつのに、今も年賀状に「先生の劇がたのしみです」と書いてきてくれる。

私の声は私の宝物。
子供は国の宝だ。
ぜんぜん復興しないこの国を、いい国にしてください。
そう思う気持ちが強くなっていくから、真剣さが増したのだ。


by apakaba | 2015-03-11 19:06 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(0)


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