あぱかば・ブログ篇

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2015年 07月 28日

7月27日、七月大歌舞伎千秋楽、昼の部連続ツイート

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本文と関係ありませんが。娘の誕生日の空


きのう千秋楽だった七月大歌舞伎の感想ツイートを、こちらに転載しておきます。

きのう、歌舞伎座昼の部、千秋楽。南総里見八犬伝の、ほんの一部。こんなに一部だったら、上演しなくていいのに…どっちにしろ意味不明じゃないかー。筋書きによると馬琴はこの話を30年書き続けたという。何を考えてるんだか…プルーストの2倍だよ!「その間に妻や子供に先立たれる不幸もあり」(続

続)って、30年もあったらそりゃ誰か死んだりもするわ。そんな馬琴のライフワークを、どうしてこんなにちょこっとだけ上演するのかもわからないけれど、とりあえず獅童はよくやってた。獅童はすべての演目で大活躍。若い頃は道が見えていない感じの人で、「俺もっといい役がついていいはず」的な(続

3)とんがりがあったが、それを超えて名脇役に徹するようになってから、彼は本当によくなった。寺子屋で涎くりとかばっちりな雰囲気。よいといえば梅玉、この人をいいと思ったことがほとんどないが、きのうの花道、地味な六法での引っ込みは陰影を感じさせて、里見八犬伝は脱落するも梅玉はいい!(続

4)7月のチケット売上を俄然引き上げた海老蔵、切られ与三郎。椅子から転げ落ちる大根ぶり。見目麗しさは瞠目、だがあの高校演劇みたいな芝居ぶりは。ちょうど、演技の道を見失って試行錯誤(たいてい間違ってる)を繰り返している高校生のようだ。ぼんぼん時代の与三郎はまだしも見られるが、(続

5)切られ与三郎になってからは目も当てられない…切られてから3年間、あいつの身の上はなんにも起きてないぞ。なんの機微も陰影もない!あんなに切られてるのにー!玉三郎は当然としても、獅童もきっちり脇を支えているのにあなた。彼はこのあと、芸を身につけていくのだろうか?いい加減不安。(続

6)比べちゃ酷だが仁左衛門の与三郎は何度見てもザ・与三郎。ぼんぼんのかわいさがにじみ出る。切られたあとの「しがねえ恋の情けが仇ぁ」の深み。自らの愚かさへの回顧、3年間の苦しみを、お富さんではなく自らに語る。あれは独白なのだ。あのセリフ回しの深みは、海老蔵には何度生まれ変わっ(続

7)ても出せないのではないか?セリフは、練習すれば誰でもできるようになるってもんじゃない。できない奴はずっとできない。海老蔵は別の道を探る方がいいのでは(無理だけど。市川家跡取りだし)。海老蔵、がんばってくれ!でもあれしか見たことのない人は、きっと大満足なんだろうな。美しいし(続

8)蜘蛛絲梓弦、猿之助はうまいなあ。人間の形をしているが異形のものだと目を見ればわかる。躍動感もあり、まさに猿之助の名前にふさわしい。先代ができなかったことを、継いで、発展させていくでしょう。ワンピースも超期待してるよ!ああいう、細部の作り込みを感じる役者って好きだ。(終わり

おまけ)それにしても、仁左衛門の当たり役を他のだめな演技で見ると、ますます仁左衛門への愛が強まっていく。きのうの切られ与三郎を見て、今、仁左衛門愛がMAX。先代の晩年もすごいいい男だったけど、全盛期を見てないし、現仁左衛門の凄さは代々なのか、彼が突出しているのか、よくわからない。


by apakaba | 2015-07-28 14:48 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(0)


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