あぱかば・ブログ篇

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2015年 09月 12日

小学校の影絵上演体験授業を受け持つ

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体育館で。
中央にスクリーン、右側にかたまっているのが声チーム、左側が音楽チーム。
PC操作と人形チームはスクリーン裏。


私のやっている影絵人形劇団は、こういうこともしている。
小学校の授業時間を使って、影絵の上演体験をさせる。
今日は地元の6年生に、「おやゆびひめ」の上演体験をさせた。

この学年には、私が昔やっていた小学生の塾の教え子がまだたくさんおり、すっかり大きくなっていてまず感激。
「私のこと覚えてる?」と聞くと、「覚えてますよ」と大人っぽくにっこり。
む、昔と調子がちがう……さすが、中学校進学を間近に控えた学年だ。

たった3校時分の授業時間内で練習して本番までやらせてしまうから、とにかく時間がない。
いかに集中してもらうかにかかっている。
そのためには最初が肝心。

自己紹介をして、
「皆さんは、私の声を絶対聞いたことがあります。」
と言うと、
「ええ?なんで?ないよ?」
「いえ、あります。私はこの学校でやってきたすべての公演のすべての主役をやっているからです。」
と言うと、一気に
「あっ!そうか!」
子供は本能的に“この大人は尊敬に値するか、言うことを聞くべき人間かどうか”を見分けている。
「そうです。だからこのクラスは一番上手にできます。だって私が来ているんだからね。私の言うことをよく聞いてください。」
最初にぶちかます。
ちょっとした競争心も煽っておく。
「円陣を組んで掛け声をかけます。私が『6年2組声チーム、がんばるぞ』と言ったら、『オー』でよろしく。」
「オー!」
発声練習代わりに一度大きな声を出させて、一体感を持たせる。

ここまでやっておけば、あとは素直。
「先生、先生(先生と呼べとは言っていないが)」と質問をしに来る。
「ここ、こういうふうに言ってみるのはどうですか?」と積極的に聞いてくる子と話し、もじもじしている子にはスキンシップ、褒めて持ち上げる。
短時間の練習では演技が大幅に伸びるということはそれほどなくて、芸達者な子はもともと上手で、もじもじな子が別人のようになることはないのだけど、それでもその子の持ち分の中で、何かがたしかに伸びて変わる。
そこをすかさず汲んで褒める。
犬のように体をさすって褒めたりする。

上演は、もちろん私たちがやるレベルには程遠いのだけど、それでもこの短時間の仕上げとは思えないほどうまい。
本番を見ながら、これはこの子たちにとって確実に小学校時代のいい思い出になるよね……と思っている。

私は、「指示待ちの子」になってほしくない。
指示待ちで勉強や行事を“やらされ”てきた子は、ろくな大人になれない。
やらされ感を強く持っている子は、責任も取らない。
なにかよくないことが起きたとき、その原因を外に求める。
でも「あなたがあのセリフをやるんだ。あなたの声がすべてのきっかけになる。絵を生き生きと見せる。人形が生きているように見えるようになる。」と真剣に言うことで、子供は自分の役に責任を持つ。
「全員にとって、私にとって、他でもない、あなたが大事だ。あなたはそれに応えよう」と言い続ける。

前からこのブログに書き続けているが、演劇はセラピーになると思う。
今、私の中ではやっとそれが始動したところ。
小学生の授業はクタクタに疲れるけど、みんなに立派な大人になってほしい。
その助けをしたい。

まあ、公演の方が楽しいけどね!(根が目立ちたがりなんで……)
今回は、指導のためにいろんな役を演じてみせて、いつもはやらない女の子の声(姫)を出したりして、それは楽しかったな。
ほんとは女の子の声もできるんですよ。

つづきはこちら→模倣から始まる


by apakaba | 2015-09-12 17:40 | 生活の話題 | Comments(0)


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