あぱかば・ブログ篇

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2015年 10月 06日

「貧しい国の人のことを考えましょう」と言われても

大村智さん、ノーベル医学・生理学賞受賞おめでとうございます。
寄生虫が失明を引き起こす、熱帯地方の風土病治療の功績が称えられたということだ。

大村さんとはぜんぜん関係ないけれど、このニュースを見て、先日娘と話していたことを思い出した。

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失敗写真その1


コシヒカリ: 貧しい国の人って、どうしてたくさん子供を産むんだろう。学校では、「貧しい国の人のことを考えましょう。」っていつも言う。小学校とかで給食を残したりすれば、「貧しい国では飢えで苦しんでいるんですよ!」とか。
でもそういう国では、人口は増えちゃってるじゃない。それって、どうして? 人口が爆発したらもっと飢えちゃうし。だったら産まなければいいのに。
そういうこと、なんにも教えてくれなくて「貧しい国の人のことを考えましょう」と言われても。

私: 貧しい国だと、子供は労働力になるから、たくさん産んでおけばゆくゆくは家のためになるという考え方だよね。それに乳幼児のときに死んでしまう確率も高いから、とにかくいっぱい産んでおけという考え方になる。

コ: そうか。でも、飢えで苦しんでいるんなら、こんな言い方アレだけど、病気とかで少し人口が減ったほうがましなんじゃないの? たとえばそういう場所に流行っていた病気が治療できるようになって、栄養状態もよくなって、そしたらもっともっと人口が爆発しちゃうんじゃないの。

私: うん、たくさん産んで、たくさん死んでいくというサイクルは、人間の尊厳から離れているよね。だいぶ動物の世界に近い。魚の卵とかそうじゃない? たくさん産んだって、ほとんど死んじゃう。でも高等な動物ほど、少なく産んで大事に育てるでしょう。
人間もそれと同じで、子供がたくさん死ぬこと前提でたくさん産むより、その家庭に見合った適正な人数を産んで、その子供たちを大切に育てるほうが、結果的にはより人間らしく生きられるじゃない?
適正な人数なら教育も受けさせやすくなる。母体への負担も減る。女性の社会進出だってしやすくなるでしょう? そんなに子供ばっかり産んでたら、お母さんが知的労働に就くチャンスは減るじゃない。お産で命を落としたり、産後に体がボロボロになったりするし。
そしたらもうその日を生きるのに精一杯になっちゃう。
だけど男より女のほうが頭が悪いなんてことは、ないでしょう? 女性が社会に出ていくチャンスが増えることで、その国全体が底上げされていくことになる。国のレベルが上がることに、つながるかもしれない。

コ: そうか〜〜〜! よくわかった。今まで、誰もそんなことをちゃんと説明してくれなかった。学校の先生は「貧しい国の人のことを考えましょう」だけしか言わなくて、筋道立てて子供に説明してくれないもん。

私: ふん。そしたら今度はあなたが友達にそうやって説明してあげたらいいよ。よくわかるでしょ。

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失敗写真その2


教育は大事だ。
これくらいのこと、大人なら誰でもわかっていても、世界のせまい子供には、やっぱり一度筋道立てて教えないと、はっきりと納得できない。
それをすべて飛ばして、最後の決めゼリフ「貧しい国の人のことを〜〜」だけ言っても心に響かず、聞き流すか、先生への反発心だけが残る。
娘が少しでもマシな子になるために、私も家庭でがんばるけど、先生たちもがんばって。
と、いうエピソードが他にもあるけど今日はこんなとこで。


by apakaba | 2015-10-06 13:13 | 子供 | Comments(0)


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