2015年 10月 27日

ボタニカルアート/石川美枝子と仲間たち展Ⅱ

京王プラザホテルのロビーギャラリーで開催されている、ボタニカルアート展に行ってきた。
石川美枝子さんとは、3年前にとあるパーティーでたまたま同席したときに、少しお話をした。
そのときは、石川さんが植物画家だなんてまったく知らなかった。
というか“植物画家”それ自体を知らなかった。
それ以来、東京で石川さんのほんもののボタニカルアートを見られる日を、ずーっと待っていたのだった。

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感激です……!!!!!!!!


花は人のために咲いているわけではないけれど、人は花に引き寄せられる。
ラフレシアは熱帯雨林を象徴する存在に思えた。
“花”の概念をすべて否定するような奇怪な容貌、謎の多い生態、しかしそれは、この花が熱帯雨林で生き延びるために選んだ進化の形だ。
......................
それは万人が「かわいい」とか「きれい」と感じる形ではなくとも、私にはきわめて感動的な孤高の姿に映った。
彼らの、生きるためのシビアな知恵に較べたら、人間など、どの人種であってもほとんど見分けがつかないほどおんなじではないか。


石川さんの描くラフレシアは、他の仲間たちのみなさんとは、まるで別の次元にいた。
仲間たちのみなさんの作品は、どれもとてもきれいで、温かく、植物への愛が満ちていた。

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だが石川さんの描く植物は、愛よりも温かさよりも、まずなによりも、その植物“そのもの”だった。
それでいて、紙の中の植物にグイッと手を引かれて立ち止まるほどに、“アート”だった。
写実をきわめて、その先にアートがあるというより、写実をきわめることで、植物がほんらい身につけているアートが映し出されている感じ。
植物の持つ、豊かさや、不気味さや、明るさや、はかなさ、そうしたものは、ただ透徹した観察と正確な筆致によってのみ描き出される。


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今日はギャラリートークもあって、3年ぶりに石川さんにお会いできた(後ろの方で一方的に見ていただけですが)。


……そう思いながら帰ってきて、検索をかけてみたら、私の考えていたこととまったく同じことをばっちり書いてくれているページがあった!

3年越しの念願叶って、やっとほんものの石川さんの絵を見ることができ、とても幸せだった。
ラフレシアを見たときの感動や、ボルネオ島の自然も懐かしく思い返せた。

ご主人の上島さんが書いたブログはこちら(ボタニカルアート展 Botanical art exhibition ―石川美枝子)。
ギャラリーの写真がたくさん載っています。






by apakaba | 2015-10-27 21:51 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(0)


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