2015年 12月 10日

小さな仕事にも小さなプライド

c0042704_21354928.jpg


現在作っている「ギャザリー(私のページはこちらです)」のまとめ記事は、香港のサードウェーブコーヒー事情だ。
写真は日本人バリスタにインタビュー中の私。

c0042704_21390247.jpg

朝食でも!


c0042704_21410526.jpg

ディナーでも!
とにかくネタになるものを撮る!
取材する!

海外旅行のウェブライターといっても、アルバイトみたいな仕事だから、稿料は高くないし(他のタダ働きのようなライター仕事に較べたらずいぶんまともだが)、取材費などが出るわけもない。
でも自由がきくし、好きでやらせてもらっているのだから、最大限の努力をしている。

ところが、ギャザリーのような「キュレーションメディア」は、どうもプロライターやカメラマンには嫌われているらしい。
写真や文章を無断で持っていかれるという。
無断といっても、出典元を表示するのがふつうだが、それでも許しがたいようだ。

私は、自分の書いた文章もよくそういうサイトに引用されているので(旅行記や映画評など)、ネット界というのはこんなものだと思っているのだが、「写真の借用」にはとても気を遣う。
上に載せた奮闘中のスナップのとおり自分が撮った写真か、ウィキペディア(海外版含む)の写真、施設や店舗であればそのホームページや公式サイトに掲載されている写真などをできるだけ使っている。
どうしても個人のページからほしいときは、もめごとにならなさそうな外国人のページからもらい、もちろん出典元を表示させる。

他人の写真や文章を、あたかも自分のもののように使うことはもちろんダメだが、出典元を明記すれば、お互いにとってとくに不利益なことはない(むしろ宣伝効果もある)と思う。
現に、このブログでつねにアクセス1位である「『ラスト、コーション』——セックスで露呈されていく相克」は、NAVERまとめに出ている。
商業ベースのページに勝手に文章の一部を転載されて、むっとする気持ちもあったが、それをきっかけに私のブログを読むようになる人もたくさんいるだろう。
でもダメだと怒っているライターやカメラマンからすると、とにかくすべてダメなんだろうね。
あんまり怒っててもしょうがないんじゃないのと思うが。

ギャザリーで作った「香港ホテル大特集! 〜「究極のユースホステル、メイホーハウス」編」というまとめが、記事まるごと、ニュースまとめアプリの「グノシー」に転載されていたことがあり、これって元記事(ギャザリー)のPVは稼げるのだろうかと疑問だった。
ギャザリーのPVに直結すればこっちも助かるが(PV数が大事なので)、グノシーのPVしか上がらないのではただの横取りだ。
しかもグノシーでは元の写真と縦横比がまるで変わっていて甚だガックリ。
まあ泣き寝入りしかないんだけどね。
一応、最後に「元記事を読む」というボタンもあるので、完全に無断転載というわけでもないし。

そもそも、キュレーションメディアっていうものの存在自体、見ても時間の無駄という低レベルなまとめが多い。
自分もやっている仕事なのにそんなこというのもなんだけど。
でも、そんな中でも、「まともなまとめもあるのね」と思われたい。
やっぱりどんな仕事でも、プライドを持たないとね……実際、ギャザリーのまとめの仕事は時間がかかるけどおもしろいし。

ライターをやっていると、たまに「コピぺ問題」を聞くこともある。
ライターが自分で文章を作れず、どこかのページの文章をそのまま使ってしまうのだ。
なんですかねプライドないんですか?
私は文章を書くのが好きだから、人の書いたものを使うなんて考えられないけど。

「エイビーロード」という海外旅行検索・比較サイトの中にあるコラムコーナー(私のページはこれです)もやっているが、これは当たり前のことながら「海外旅行に行きたいな」という気持ちにさせるのが仕事。
だからどうやってその旅先を魅力的に書くか、頭をひねって言葉を絞り出す、それがおもしろい。
自分だけのオリジナルな言葉で書くのが楽しい。

いつも、「自分にしかできないことをしたい」と思っている。
文章を書くのも、写真を撮るのも、他のこと、たとえば影絵の声をあてることとか。
家族や友達の中でも。
まあそんなことは、あらためて力説するほどのものでもないんだけどね。
仕事をほそぼそやっていると、いろいろ思うことがあるので。

とりあえず、旅先では「旅行ライターしてます! 載せたいからあなたを撮らせて!」と迫る!


c0042704_09301972.jpg

「このパブを取り上げるから撮らせて!」
「いやいや〜。俺シャイだからー。ひとりじゃ恥ずかしいからふたりで!」


c0042704_09335637.jpg

「あなたはホテルスクールの学生さんですか? がんばってね。このホテルの紹介記事を書くので、撮らせてください。」
「ありがとうございます。そうです、私はまだ学生です。」



c0042704_09432635.jpg

「このホテルの記事を作っています。撮らせてください。あなたはホテルスクールの学生さんですか?」
「えっ、いえいえ、私はこのホテルに就職しています。」



c0042704_09485527.jpg

「あなたのレストランが最高すぎるから是非記事にしたい! 1枚いいですか?」
「どうぞどうぞ。取材してくださってありがとうございます!」


c0042704_10010382.jpg


「このホテル、とてもユニークでおもしろかった。あなたにも親切にしてもらったし! 記事にしたいから撮らせて。今日の服ステキよ。」
「あらっありがとう! じゃあ“仕事デキル女”風で! こんな感じでどう?」


みなさん、いい顔。
「海外旅行ライターをしている」「取材している」というと、正面からいい顔を撮らせてもらえるのがうれしい。
取材で旅行しているわけじゃなくて、旅行先で好きに取材しているだけなんだけどね。
でも商業ベースだからうそではないね。役得。


by apakaba | 2015-12-10 10:09 | 生活の話題 | Comments(0)


<< 野坂昭如氏と、父の死      考えることをやめる。遊ぶ。 >>