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あぱかば・ブログ篇

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2005年 08月 19日

高野山、小さいお寺めぐり

私は嫁いですぐに次々と子供を授かってきましたが、嫁ぎ先の両親は私たちの子供に関してほとんど口出しをしないで今日まできてくれています。
ただ、ひとつだけ頼まれたことが
「二文字の名前を、つけないでほしい」
ということでした。

ミタニ家は代々、二文字の人間はろくな死に方をしない、ということらしいのです。
家財をつぶしたあげくに蒸発とか早死にしたりとかなんだとか、まあいろいろとあったようです。
夫は当然、一文字の名前です。
二文字でさえなければ、三文字以上でもべつにいいけれど実質的に三文字以上というのはさほど選択肢がなく、父親も一文字なことだしそれじゃあみんなでそろえて、ということになり、子供は全員一文字の名前にしました。
こんなのダサイとか友だちにいるしとか言っているとネタ切れいちじるしく、これはなかなかの苦労でした。

家族5人の名前を連ねると、私だけが二文字の名前で、あきらかにヨメ、あきらかに他人、という感じがひしひしするけれど、子供たちはそれぞれ自分の名前を気に入っているので、まあいいでしょう。

高野山の高室院という小さなお寺が、我々の泊まった地蔵院から歩いて3分くらいのところにあります。
そこは、夫の祖父が分骨されているお寺なのだそうです。
夫の祖父は、早くに亡くなりました。
夫が生まれるよりほんの少しだけ前に、病死してしまったそうです。
そう、二文字の名前でした。

夫も会えなかった、でも夫に似ていたというおじいさん。
曾孫は、こんなのです。ぞろぞろ連れてきました。
一文字の名前に、そろえてみました。
ま、ワタシはヨメなんで、二文字で失礼します。

高野山は金剛峰寺と奥の院だけではありません。
小さいお寺がひしめきあうように、寄り添うように軒を並べているのです。
そこに一千人のお坊さんたちが、暮らしていて、修行しているのです。
見事な木の彫刻が施された門と、もしかしたら秘仏のひとつふたつ、それにたいていきたない犬がぼんやりと門前に座っている、すべてをまわるのは難しいけれど、どこも味わいの深いお寺です。



高野山、小さいお寺めぐり_c0042704_0331527.jpg


by apakaba | 2005-08-19 23:24 | 国内旅行 | Comments(10)
Commented by 与太郎 at 2005-08-20 02:32 x
 三谷家は短命の方もおられるのですか。我が家は長命の家系
のようで、わずかの時間でしたが、私は江戸時代の生まれの人と
暮らしたことがあります。
 父の相続で戸籍謄本を取ったら、生年月日が安政になっていた。
 私もコレステロール以外は問題が無く、動脈の若さなど
20代初めのレベルだそうなので、長生きしそうです。でも、
長生きしても最後は自力で生きられないわけで、子供も
授からなかったから、老後は苦労するのでしょうね。でも
人様の世話になって生きているのもいやなので、幕引きは
自分で決めようと思うけど、どういう方法がよいか悩むところ
です。青酸カリが一番楽らしいし、その気になれば簡単に
買えるようだが、あの効力は何年くらいあるのだろう。
 購入も500グラム単位だそうだが、そんなに要らないんだけど
お裾分けするわけにもいかないし、買ったが最後始末に困り
ますね。
 やはり、餓死が一番良いのかな。坊主になって餓死して
ミイラになれれば、即神仏としてあがめられるし(ある程度偉く
ならないとだめかもしれないので、大学院でも行く必要があるかな)。
Commented by 紫陽花。 at 2005-08-20 07:48 x
高野山訪問にはそんな裏話も隠されていたのですね。与太郎さんがマジに終末を考えていらっしゃるのを読んで、私も。。歳を重ねると人はそんな事を考えるものです。死を考えて生きるってなかなか大事な事ですよね、ある程度の歳を越えたら。毎日が大切なものに思えてくるし。いえ、こう書いた一瞬あとには忘れてますけどね、私の場合。それも人生。なんか今朝はやけにしみじみ。
Commented by K国 at 2005-08-20 07:49 x
親父の両親は親父が9歳の時には亡くなってたそうで
その歳で奉公してましたから小学校もろくに行ってません
商売してましたが経済観念が無いので私が高校一年位の時に商売辞めて会社に勤めました、今で言えば倒産でしょう。
運がいいのは時代が高度成長になり借金が目減りしてしまったのです
給料は何倍もなりましたので、始め四苦八苦でしたが後は家賃程度
お袋は頭が良くて習字も師範です、借金が多い時は書道の塾のおかげで生活が出来てました、嫁さんも書道を習って塾を始めて書道界では
私は養子と思われてる、字は親父似でミミズです
体の丈夫なのを貰ったのは感謝してます

私にとっての婆ちゃんは母のオバサンにあたる人でしたが
大陸育ちのおおらかで明治生まれの肝っ玉ばあちゃんです

国東地方のお寺には山の崖を使って奥の院を作ってるのがかなりあります、屋根の後ろ半分は崖の中に入込み、不思議な世界です
その中に大きな木造物三体が安置してある龍岩寺は感激すると思いますよ、チョット山登りしますが覚悟しといてください
Commented by 三谷眞紀 at 2005-08-20 08:15 x
即、神仏になるのは難しいけど即身仏なら、なんとか。←揚げ足っ
ただまあ即身成仏というのはミイラのことではなく、人は来世を待たずして、両親にもらったこのカラダのままで仏さまになれるという考えらしいです。ワタシもこの前読んだばかりなんですけど。
与太郎さんが坊主なんてぜんぜん似合いません。

紫陽花。さん、ああ書くといかにもおじいさんに挨拶しに行ったみたいだけど、脚色脚色。
じつは私も、高野山に着いてからそのことを聞いたのです(てか歩きながら聞いたのです)。

K国さん、京都につづいてまた山登りか!今年はやけに登るなあ。
それでは靴は華奢なサンダルではだめですね。
支度します。行ってきます。
Commented by 与太郎 at 2005-08-20 19:38 x
 私は小さいときからお寺で育ったので、お寺も結構良いものだと
思いますよ。でも、関東のお寺は経営が大変らしいですね。
 関西は関東のように無信心の人が多くないから結構経営は
楽らしいです。
Commented by 三谷眞紀 at 2005-08-22 11:18 x
与太郎さんはお坊さんより哲学者のほうがまだ向いているような……われおもうゆえにわれあり。とか??
Commented by 与太郎 at 2005-08-23 19:23 x
 哲学者ですか。私が一番苦手な分野ですね。

 もし哲学をやるとしたら、キリスト教について博士号が取れるくらい
やってみたいですね。勿論、目標は一神教について調べてみたい
からですが、おそらく否定する結論に達するでしょうね。

 先日一神教の誕生という本を読んだけど、キリスト教2000年前
くらいから起こったものだから教義について内部紛争が多いけど、
イスラム教の方が新しいからその点ではすっきりしていると書いて
ありました。
 http://ameblo.jp/masyou/
の8月10日の部分に簡単にまとめておきましたので、興味のある方
は見てください。ただし、カバーに紹介されていた部分を写しただけ
なので、詳細は中身を読まないと分かりませんが、読んでもすっきり
しませんでしたね。元々宗教は必要を感じないうちは、すっきりと
しないものなのでしょう。
Commented by 三谷眞紀 at 2005-08-24 12:26 x
そうか哲学者じゃなくて、学者だあ。与太郎さんに似合うのは。
まちがえちゃったよ。
Commented by 満腹ボクサー at 2007-04-13 12:43 x
ササニシキさんは、遠くからとっているからかもしれないけど、見れば見れるほどお父さんにそっくりだな。なんか不思議な気分だ。歴史を感じるというか。
アキタコマチさん、コシヒカリさんも表情が明るくていいですね。
Commented by apakaba at 2007-04-13 12:51
こんな遠くて小さい写真に反応してくれてありがとう。
「ササニシキ」は今やどうしようもないほど、お父さんと同じ外見になっています。


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