2016年 05月 19日

中学生に勉強を教えるボランティア講師になる(前編)

地元の中学校で勉強を教えることになった。
影絵劇団で一緒の人から「土日の午前中に来られて、子供に勉強を教えられる人。教えた経験があれば尚可。教員免許があれば尚尚可。誰かいませんか?」と相談され、「うーん、それは私かなあ。」ということで、急に決まった。
今年度12回、1年を通してのボランティア。といっても、教育委員会から少し謝礼金が出る。

その中学には、うちの子供が3人とも、(3歳差ずつなので)計9年間かよっていた。
自分の子供がとっくに卒業してから、また関わることになるとはなあ。
長男「ササニシキ」が中学生だったころに、当時の校長が始めた自習の場“土曜日学級”が、まだ続いていたとは知らなかった。
当時より回数が減り、その代わり日曜の朝もやることになったらしい。

5月の初めの週末からスタートした。
1年生が多く、2年、3年と、学年が上がるにつれ、塾などに通い始めるため、参加者は少なくなる。
40〜50人くらいの生徒が、思ったよりずっと熱心に自習をしていた。
五教科のどれをやってもよく、やる内容も本人の自由。
漢字練習をしたければするし、計算ドリルでも宿題のプリントでも定期試験のまとめでも、好きなことをしていい。
わからないことがあったら、机間巡視をしている“先生”(=私)に聞く。
土曜はボランティア要員の手が足りているが、日曜は来てくれる人がいなくて、“先生”は私ひとりだった。
休憩をはさみつつ、3校時分を勉強しつづける。
子供にとって、なかなかハード!

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本文とは関係ありませんが、このランチの翌日に初めて講師のボランティアに入ったので……


1年生は、知っている顔が多い。
私がいつも影絵の公演をしている小学校の6年生だった子たち。
それから、昨年度、「キャリア教育授業」の講師になって話をしに行った小学校の6年生だった子たちが入学してきているからだ。
(その話は「キャリア教育授業の講師になる」「子供に手抜きをするな」として書いた。)

影絵を見ていた小学校の子たちには、「私のこと知ってるでしょう。」といきなり話しかけると、「え?」
「影絵をやってたよ。いつも主役の声をやってた人。」と言うと、「ああ!」表情が変わる。
キャリア教育の講師で行った小学校の子たちには、「君を知ってる……君に一度会ったよ。」と話しかける。
「私の話を聞いてた。『私の夢は、三つありました。』っていう話。」
「ああ! 思い出した! ええっと、何になりたかったって言ってたっけ……。」
「『教えること、演技をすること、文章を書くこと、その三つを叶えたい』って。」
「そうだったそうだった!」
「思い出した? 今日からは“先生”になったんだ。」
にやっとすると、向こうもしたり顔でにやっと笑って、もう知り合いだ。
名札を見て、私の名前を思い出してくれた子もいた。
不良ぶって「そんな話をしに来たっけ? オレなんにも覚えてない。」と、わざと「あんたなんか知らない」みたいなことを言ってくる子がいる。
「ああ、君は欠席してたね。あの日。」と即答すると、「えっ? オレ、そうなの? 欠席? してたっけ……」と戸惑う。

そんな感じで、たったひとりの日曜日の先生だったのだが……

中学生の勉強は、内容も高度になってくるから、覚えていないことも多い。
予習もなしに全教科をひとりで見るのは不可能だ。
だが、実際に行ってみると、彼らはまだ、勉強という長い長い道のりの、もっとずーっと手前の位置にいるのだった。
ノートの使い方、字の書き方、誤答の直し方、暗記の仕方といった勉強の方法。
そしてそれ以前に、「勉強ってなんだ?」「なぜ勉強をするのか?」そんな話をしなければならない、とわかってきた。
後編に続く)


by apakaba | 2016-05-19 21:41 | 生活の話題 | Comments(0)


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