あぱかば・ブログ篇

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2017年 06月 21日

名古屋平成中村座、歌舞伎座六月大歌舞伎連続ツイート

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名城公園に建った芝居小屋




6月4日、名古屋平成中村座夜の部、義経千本桜、川連法眼館。何度も見た演目だが役者が変わるたび新鮮に驚く。扇雀の佐藤忠信は意外なかっこよさ。いつも女形で見ているので、颯爽とした登場に、本来の佐藤忠信らしさが出る。だが狐忠信は妙味あるもおばさんのような発声、あれは難役だなあ。(続

2)勘九郎義経は立っているだけでも気品と憂いのある名演。つまらない役者だと“義経”千本桜にならない。弁天娘女男白浪、注目の七之助の菊之助は……うーむ敢闘賞。見目はかなりパーフェクトだが男に戻った時に戻りきれてない……それではおもしろさが半減。あれは勘九郎がやるべき役では。(続

3)勘九郎なら女でもなかなか見栄よし、男に戻って凄むセリフを聞いてみたい。七之助は赤星のときが素晴らしかった。亀蔵南郷はワルの魅力出しきれず、七之助との絵的な釣り合いもいまいち。仇ゆめ、まるで知らない演目に不安大、でも勘九郎に泣かされるかもという期待も大。いかにも勘三郎好み。(続

4)期待通りの勘九郎、愛らしさと図々しさと憂愁を湛えて恋する狸に。七之助も面目躍如の艶、やっぱり兄弟は相性バッチリ。平成中村座らしい悪ノリ、芝居小屋ならではの大仕掛けな舞台、ずっと応援していきたい。今回は最高の席で、至近距離で見る七之助の美しさに仰天。2回、目が合ったぞ!ほんと!


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なんと花道のすぐ脇。
「勘三郎の目」が芝居小屋のあちこちに描かれている。



6月11日、歌舞伎座昼の部、名月八幡祭。松緑新助は、うーん敢闘賞。真面目さはよく出ているが芝居が一本調子になりすぎ?狂気へ進みきれず。ファムファタール美代吉は笑也の見目がかなりいい線。だが芝居が通り一遍で異常性を出しきれず。以前の雀右衛門では見目は少し落ちるも芝居が抜群だった(続

2)とことんクズな女の美代吉がこの話の見せ場だと思うが。誰かやってください。ただし魚惣は歌六よりも猿弥がはまっていた。浮世風呂、なんですかねこの踊りは……よくわからないが幕開けのシルエットはカッコいい。弁慶上使、あいかわらず変な話だ……変な話も吉右衛門で説得される。(続

3)一度だけ契った相手が弁慶と知ったときの雀右衛門のあのシーンは、なんともかとも。長々とムフフな音楽が続き、過去の一夜がよみがえっているらしいのだが、居心地が悪い……今後の課題という感じ。あのムフフタイムを乗り越えると、雀右衛門の新しい芝居になる気がする。(終わり