あぱかば・ブログ篇

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2017年 10月 28日

伯父のお通夜で

義父の兄(=夫の伯父)が亡くなったので、お通夜に行ってきた。
伯父は親戚の集まりにまったく出てこない人で、なかなか謎に満ちた人だった。
夫の家に入ってから26年たつが、この伯父と生前に会ったことは2回くらいしかない。
そもそも親戚づきあいをほとんどしない上に、この26年間で2回くらいしか会ったことのない甥の嫁など、伯父が思い出すことはまるっきりなかったにちがいない。

そう考えると、喪服を着てお通夜に出ていることが、なんだか不思議なことにも思える。
親戚ではなくて、友達とかが亡くなれば、泣いて泣いて泣きまくってしまうのに、親族席に座っているにもかかわらず、悲しみの感情がまるで湧いてこない。
薄情なのかもしれないけれど、湧いてこないのだから仕方がない。
周りの人は知らない人ばかりで、この人たちは故人とどんなつながりがあったのだろう、となんとなく考えているだけだった。

伯父には一人娘がいるが、親子関係もやっぱり疎遠だったらしい。
がんで寝込んでいて、いよいよ先が短いと宣告され、娘さんは親族に一斉メールを送ったらしい。
ところが間違えて伯父本人にもそのメールを送ってしまい、本人はガックリしてしまったという、笑うに笑えない話も聞いた。
みなさん一斉メールには注意しましょう。

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ある日。
高円寺の「大一市場」にある中東飲み屋で、なすのペースト。


気持ちが平静な分、周りを冷静に観察する。
故人の遺影があった。
義父を含む兄弟で写っているスナップもあった。
それらを見ると、伯父はなかなかの色男である。
モテオーラがある。
義父も見た目はさほど悪くないが、モテオーラがない(ちなみに夫も見た目はさほど悪くないが、モテオーラがない)。
なんですかねモテオーラというのは。不思議なもんだ。
そんな、ちょっとステキなミドルエイジの故人(享年は85歳だが)を見ながら、いろんな空想をする。
この人は意外と遊び人で、女性関係でいろいろとあって、それで夫婦関係も親子関係もいまひとつで、親戚にも顔を出さなくなっていたのかもしれないなあ。
だってちょっとかっこいいわよ。
トカナントカ。

当たり前だけど、一人の人間にはひとつの人生がある。
私とはほぼまるっきり交わることのない人生だったけれど、この人なりに、いろんなことがあったんだろうなあ。
その証拠に、私の予想よりもずっと多くの弔問客が訪れている。
私と交わりがなかったことは、この人の人生に何もなかったということでは全然ない。
当たり前だ。
悲しみがこみ上げないお通夜で見知らぬ人に囲まれながら、当たり前のことを「当たり前だなあ」と思い続ける。


by apakaba | 2017-10-28 23:28 | 生活の話題 | Comments(0)


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