あぱかば・ブログ篇

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2005年 10月 15日

祭りの夜を検証する

風邪引き二日目、朝から長男のかよう中学校の『地域委員会』というものに出席してきた。
私は今年度、中学ではPTAの地域委員という役職についている。
夏休み中に夜のパトロールを指揮したり、学校内外の行事のときにパトロールをしたりするのが仕事だ。

夏休み中の反省事項として、神社のお祭りパトロール(パトロールばっかり……)についての報告がされた。
曰く、中学生の女の子たちがかわいい格好に着飾って、9時過ぎてもうろうろしていた。
声をかけると、男子に送ってもらうから大丈夫と言ったという。

…………
いい話じゃありませんか。ねえ。
親としては心配、なのもわかるけど、それを聞いてなんとも懐かしい気分になった。
お祭りの夜だけは遅くまで遊んでいてもよくて、憧れのセンパイとかが来ているかなーとワクワクしながら出かけて。
いんちきな提灯とアセチレンランプの灯りに目が慣れてくると、誰が来ているかを懸命になって探して、家に帰ると蛍光灯の光がいやにまぶしく、しらけて見えたような。

でもPTAのメンバーは「けしからん!」という雰囲気。
地域委員会の代表者は、町内会の反省会でも、「けしからん」と意見を出したという。
「でもね、出席していたおじいさんに『古来、祭りとは男女が出会う場であり、無礼講の夜なのだから、イイのだ。』とか言われたのよ!」
くくく、いいぞ爺さん。
可笑しかったけれど浮くといやなので黙っていた。

つづいて、出店の「射的」ゲームの景品について。
射的の的に、エロビデオがあったという。
私も子供を連れてお祭りに行ったので、それは見て知っていた。
ハダカの女の人のビデオが、一番上の段に置いてあった。
あるいはビデオの表に紙を貼り付けてあり、上向きの男性性器のイラストと“シコシコビデオ”の字が書いてあった。
私と夫は吹き出して、
「あれって、夜になると登場する景品かなー。オトナの時間てことで。」
「ありゃ絶対に当たっても落ちないな。」
「憧れのアレを落としたい〜!ってがんばる。と。」
などとしゃべっていたのでよく覚えていた。

これまた「けしからん!」ということで議題に上がったのだった。
PTAが神社にクレームを言いに行ったところ、神社側はテキ屋の商売内容については管轄外なので、なにを扱っていようと基本的にノータッチだと言われたらしい。
それでは収まらないので、この中学のPTAの名前で、警察と区にクレームを入れようということになった。
「青少年保護育成条例に訴えれば、来年からなくなるわよ。」
「そうよそうよ。」
と……ウワーやだなあこういうの。

私は、風邪でもうろうとしていて意見を言う気力もなかったけれど、内心カンベンしてよ……と思っていた。
町内会の爺さんではないけれど、元来、祭りというのは無礼講であやしいものだ。
どっから涌いて出たんだろうといぶかしくなるような、あやしいつらがまえのテキ屋が、一夜にしてずらーっと軒を並べて、ヒドイ商品をさもすばらしいもののように売る。
夜は暗くて、ちょっとあぶない、ということを、子供は祭りの夜を経てだんだんとわかっていくのだと思う。
私などは、長男が友だち同士でお祭りに行きたいと言い出すと、喜んで「行ってこい行ってこい」と送り出した。
夜の外出をとおして、子供は、大げさだがある種の“社会の暗部”みたいなものを嗅ぎ分けられるように、なっていくものだと思う。
それは親といっしょでは絶対にだめなのだ。

ディズニーランドの夜じゃあるまいし、そんなビデオひとつ取り締まって、青少年が守れるわけがないでしょ。
いまどき、電車の中吊り広告だってヒドイでしょう。
塾通いの小学生の頭のすぐ上で、あられもない広告がひらひらしている、そのほうがよほど異常で、それこそ青少年保護育成条例の出番だよ。

無粋だなあ。

by apakaba | 2005-10-15 23:09 | 子供 | Comments(13)
Commented by ogawa at 2005-10-15 23:26 x
「けしからん」ですか。
「青少年保護条例」ですか。
結局、その事象に対して文句を言って、自分の責任は回避なんですよね。

祭りの晩にちょっと遅くなっても良いじゃないですか。
テキ屋のやることに目くじら立ててどうする。
この夏の祭り、ウチの娘はその手の「怪しいモノ」を見て、帰ってきて
から笑っていました。
「正義」をふりかざす前に「現実」を大人としてどう対応するかでしょ。
「正義の味方」は時として迷惑であり滑稽なんですよね・・・フフフ
Commented by apakaba at 2005-10-15 23:33
うわコメント早いな。
その話し合いのどまん中の席で、左右を見ながらひたすら鼻をかみ続けていたワタシのアホ面を想像なさってください
Commented by カノレロス・ハッサソ at 2005-10-16 00:17 x
>左右を見ながらひたすら鼻をかみ続けていたワタシのアホ面を想像なさってください

想像しました。(アホ)
Commented by はなまち at 2005-10-16 00:23 x
これから日本は何で食っていくの?
遊びの文化でしょ。
ゲームマシン・・・・花札で遊び心知っていたからできたわけ。
イタリアなんか不良少年の格好よさで食っている。
日本は日本でそれなりのものがあるのだが、そんなの壊したら
おしまいだなぁ。
教育の最高水準を図るのは、やっぱり芸術・・・・よこしまな心が大切だもんね。
ガチガチやると嫁ももらえぬつまらん人間となる。
Commented by ogawa at 2005-10-16 20:01 x
昨晩は・・・つい熱くなってしまいました。
私らしくない・・・(^^;;

実は金曜日に仕事で地元住民との話し合い・・・というのをしていました。
えっ・・・私の役回り・・・町内会の爺さんに決まってるじゃないですか。
Commented by apakaba at 2005-10-16 20:14
いいねぇ、クソジジイ。
Commented by apakaba at 2005-10-16 20:16
カノレロス・ハッサソさん>
ヤダ、このハンドル。

はなまちさん>
日本でいまアタマのいい奴はマンガ、ゲームへ。
あそびをせむとやうまれけむ、梁塵秘抄。
Commented by マツイ at 2005-10-16 21:18 x
あ~お祭りの屋台でありますよね。
エロビデオ!
色々、問題にされるんですねー。
男の子に送ってもらうって羨ましい。
けしからんってことないです。いいことです。
私が中学の時は全くそういうの無縁でした。
学年で彼氏・彼女がいる人、2、3人でしたし。
うちの中学が全体的に遅れてただけでしょうか。
最近、物騒ですから、夜遅くなると危険ですよね。
でもお祭りの夜くらいはって思います。
Commented by K国 at 2005-10-16 21:22 x
健康な遊びをして今帰りました
お祭りは基本的に参加してる方が多かったです
子供の頃は鐘を叩いてました、杵築に着てからは商工会の
出店でテキヤまがいの物売りしてるか、鬼の役
お面かぶって出陣する前に、爺さん連中が最近の鬼はおとなしいので
大暴れするように訓辞を受けて酒飲んで出かけます
商店の角々の樽酒が置いてあり、鬼はいくら飲んでも文句は出ません
悪がきの頭を竹の棒でしこたま叩きまわします
若い女の子は担いで周ると縁起がいいのだそうでよく担ぎました
悪がきが仕返しに飛びけりに来るのですが足音で分かるので返り討ち
頭の配線が切れるくらい暴れますとさすがに気分爽快でした
Commented by カルロス at 2005-10-16 22:10 x
>「正義の味方」は時として迷惑であり滑稽なんですよね・・・フフフ

まあ、これが如実に出るのがオチャラケ系のテレビ番組ですね。
明日というより毎週月曜日に「世界まるみえ・・・」というのをやっていて世界のテレビ番組とかで、お色気系とかいたずら系とかやってますが、日本じゃ絶対に放映されんだろうな、といつも思ってます。
変に狂ったクソまじめな頭の硬い人間がうざったくハエのようにつきまといますからね。
そういうのを叩くとまたうるさくつきまとう。
そういうのの連続ですね。
Commented by たがめいぬ at 2005-10-16 22:40 x
我が家も 地元のお祭りの夜は遅く帰ることを許しています。

中学の頃 大好きな女の子(今の嫁さんではない)が浴衣姿であらわれた時は 胸がキュンとなりました。

町内会のお祭り(地元神社)ではだんだんと夜店が少なくなっています。

きっと無粋なPTAの連中のせいだったんですね。
Commented by apakaba at 2005-10-16 23:26
マツイさん、夜は物騒なのは事実なんだけど、変質者に関しては、早朝も出るんです。子供の登校時間とかに。
明るいから安全ということでは、ないんですよね……。
子供は、すこーしずつ危ないニホヒを嗅ぎ、自立していくしかないんだと思いますね。

K国さんおかえりやす。
K国さんの鬼は怖そうだな……辻辻にお酒を振る舞う休みどころがあるのは今も同じですね。

カルロスさん>困るのは、そういう人々は「正しいことを言っているのになぜいけないんだ?」と思ってしまっているところですね。
同じ俎上で話し合えない。
Commented by apakaba at 2005-10-16 23:26

たがめいぬさん>
なんというか……オトナになってから、祭りがあんまりオモシロクナイ。てか魅力がない。なぜだろう?
PTAも悪いのかもしれないけれど、圧倒的に(テキ屋の)企業努力が足りないぜと思うのです。
もっと工夫してあやしくおもしろくしてみろ!と言いたくなります。
私が大学生だったころくらいまでは、まだあやしい感じが残っていたような覚えがある。横浜の酉の市(いちろくさん)で、「見せ物小屋」もあったぞ。「親の因果が子にたたり……」的なノリのやつ。
ああいうヤバイ感じがどんどんなくなっていって、そろって横並びの出店ばかり出している、だから魅力がぜんぜんないの。
今の子はつまらないなと思います。


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