あぱかば・ブログ篇

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2006年 01月 12日

ネコヤナギさんの才能

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暮れのうちに、母が猫柳の枝を活けてくれた。
そのときはまだ全部の芽がかたい皮に覆われていたので、子供たちは目もくれずにいた。

そのうち、ほろっと皮が取れて、中からおなじみの、銀色に輝く和毛(にこげ)が出てきた。
子供たちをひとりずつ呼んで触らせると、各々「あぁ〜ん」と快感の声。
あの手触りってほんとに猫みたい。
見ているだけでも春らしい気分になるが、触るとだれでも骨抜きになる。

「これってなに!?この中からこんなふわふわなのが出てくるの!?」
「そうよ。」
「これなんていうの?」
「猫柳だよ。」
「……あーっ!オレこの木知ってる!見たことある!これはこのままでは終わらないんだよ!ネコヤナギさんはすごい才能を持っているんだよ!」
「アキタコマチ」が興奮して言うので、
「なんなのその才能って。」
「おかーさん知らないの、ネコヤナギさんの才能を!このあとこれは、もっと大きくなって、緑色になってくるんだよ。いまはその才能を溜めている時期なんだよ。」
「へえ!そうなの、知らなかった。よく知ってるね。才能を溜めている時期なのか。」

じつは、恥ずかしい話だが、私は猫柳は和毛のところまでしか注目したことがなく、そのあとどうなっていくかなど、気にしたこともなく、だからどこかで見てはいるだろうが記憶になかったのだ。

「ネコヤナギさんのお世話は、オレにまかせて!おかーさんは手を出さないでよ!」
きっぱりと「アキタコマチ」は、ネコヤナギさん(なぜ“さん”付けなのか)のお世話を宣言した。

お世話というのは、毎日枝を見て、皮が取れそうなものを選び、そっと取ってやることだけ。
それを毎日張り切って、
「さあ!今日もネコヤナギさんのお世話をしなくっちゃ!」
とやっていた。

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きのう、ふっと気づくと、本当に、芽のひとつが緑色になっていた。
私は感心して「アキタコマチ」を呼び、
「ほら、ほんとに緑色になってきたよ。」
と言うと、「アキタコマチ」は目をまんまるくして、叫んだ。

「うおっ!ネコヤナギさんが、“才能を開花させている”!!」

自分の子供ながら、こういう言語感覚とセンスの鋭さには、歯が立たないなあと思う。

by apakaba | 2006-01-12 10:22 | 子供 | Comments(10)
Commented by K国 at 2006-01-12 18:51 x
ネコヤナギは小川のほとりにイッパイありました
水ぬるむ頃に猫毛になります
しかしアキタコマチは言葉の数は豊富ですね、勉強してない大人は
太刀打ちできません、寝た振りするくらいが関の山でした
次に見るときにどのくらい成長してるか楽しみです
Commented by ア〜キタコマチ at 2006-01-12 19:42 x
今日もネコヤナギさんのお世話をしよお〜〜〜ぉぉぉ.....おおお!!!な・なに〜〜〜今日はお世話するべきえう゛ぁ(枝)ぐぅあぬぅわいだとぉ!
ということはさておき、い〜な〜ネコヤナギさんがたくさんはえてるなんて〜(はい、すぐ終わります)。え〜時間が無いのでおわります。
Commented by ぴよ at 2006-01-13 01:36 x
いい話ですね。
ネコヤナギ、確かにあの和毛の後に緑の芽になりますね。
ぴよは長い間生け花を習っていたので、ネコヤナギさんには
随分お世話になりましたから、知っていましたよ。

でも、この語学センスは素晴らしい。
和毛が緑の芽に変わる事は多くの人が知っているけど
「才能を開花させている」という表現を思い付く人は稀でしょう。
こういう事は、親の躾だの環境だのというモノとは別の次元で
その子が生まれながら持ち合わせたセンスと・・・
後は環境が育んだセッションの賜物でしょう。

いい息子さんを持ったと自慢していいですよ。
そして自分の育て方が間違いなかったと自負していいと思いますよ。

素晴らしい「表現者」ですね。今日は感動しちゃいましたよ。
Commented by apakaba at 2006-01-13 08:17
ぴよさん、そうそう、母も生け花の師範なのですが、枝ものに使うらしいんですね。お花をやっていると、いろんな花の名前を覚えるみたい。私はお花に興味がなかったので、ネコヤナギさんの才能も知らなかったのですよ。

ほんっと、どの子にもそれぞれ才能があるなあと思います。
Commented by Kay at 2006-01-14 10:20 x
ネコヤナギ、ちょうど今のシンガポールで季節です。本来なら熱帯で見れる枝物では無いのですが、中国の旧正月にはなくてはならないものです。(輸入物です)毎年、チャイナタウンまで買出しに出かけます。なかなか枝物が無い外地でいけばなをするのは至難の業が必要です。毎年、このネコヤナギをドライフラワー風に枯らして、残しています。中国でもこの皮を破って出てくる芽が縁起がいいとされているようです。「才能を開花させる」と言うのは中国の人たちの願いかも知れませんね。すばらしい表現力ですね。さすが眞紀さんの息子です。
Commented by apakaba at 2006-01-16 14:28
kayさんありがとうございます。もうすぐ旧正月ですね!
きのう、神戸にいたんですが、南京町は春節の準備……という感じでした。
Commented by ssnostalgia at 2006-01-21 10:17
ワタクシタクには、赤目柳を一輪挿しに飾っています。
猫柳に似ています。その前は石化柳を飾っていました。
その前で記録しているのは↓
http://nostalgia.exblog.jp/2113333
Commented by apakaba at 2006-01-21 11:47
ssnostalgiaさん、プチおひさしぶり。
なかなかそっちにからめないんですよね……読んではいるんだけど。
トップはラタイじゃなくなってバタフライになったのね。
すてきです。

写真拝見しました、お洒落なおうちに見えますが光の当たり方がステキだからなのかな……んー、かっこいいな。
Commented by ssnostalgia at 2006-01-21 15:54
こちらこそいつも楽しく読んでいます。

昔、うちの妹の車(フェアレディZ)が1速に入れたらバックで走り出したのを思い出しました。しかも、高速道路のパーキングで!代車を待ちましたよ。国産だからって危なくないとは言えないと思いました。

ついでに妹は今は乗っていないけど、ヤマハのVIRAGOに乗っていました。かっこよかったなー、わが妹ながら。。笑

二人の兄を持つ妹は、そんなこんなでオウチャクに育つことでしょう!
コシヒカリも楽しみですな!
Commented by apakaba at 2006-01-21 22:22
ssnostalgiaさん、そうでしたか毎度ありがとうございます〜!
フェアレディZは、いつのモデルかな、あのグラマラスな最後のモデルでしょうか?
「コシヒカリ」は、親バカの私から見ると、ヤバイくらいにかわいいです。
どうしよう。あれは男殺しになりそうで心配だ……しかもそんな、オウチャク娘に育つとは……


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