あぱかば・ブログ篇

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2006年 10月 18日

スポーツ百人一首

小学校で6年生の学級の委員をやっているので、今日はレクリエーション行事を仕切りに行ってきた。カメラを忘れたので、携帯撮影。

「スポーツ百人一首」というものを初めての試みとしてやってみた。
札を教育委員会から借りてきて、体育館に子供を集める。

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札は四つ切りくらいのサイズ。これをばらまく。
4チームに分け、代表数名ずつを取る役として走らせる。
優勝チームには、豪華粗品プレゼント!

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この学年の担任の先生たちは、百人一首の教育を非常に熱心におこなっていて、5年生のころから継続して、いろいろなやり方で覚えることを進めてきている。
授業時間を少しずつ使って勝ち抜き戦をしたり、宿題のプリントで何首ずつかを書き写させたりしている。
だからこの学年の子供たちは、私も感心するほどみんなかなりよく覚えている。
当然、白熱する。
とくに、百人一首が得意な子はプライドにかけてがんばるのだ!
そんなに覚えていない子も、豪華粗品のためにがんばるのだ!

でも札に突進すると危ないので、手ではなく、お手玉を持って札のそばまで行き、お手玉をやさしく投げて取るという方式を使った。
子供にとっては、九九を覚えるのもテレビゲームをするのも、百人一首を覚えるのも同じ。
「走れよ!走れ!」
「おい××!次こそ取れよ!走らなかったら殴るぞ!」
「ぃやったー!取った取った!!!オレのほうが早かった!」
お手玉をやさしく投げて……と最初に私がルールの説明で念を押したのに、白熱するとどうしてもたたきつけ、滑り込み、ぶん投げてしまう……子供は興奮しやすい生き物。

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最後から2番目の札が読まれた瞬間。
四方から、とにかく突進してます。
驚いたことに、最後から2番目の札は、「な」と一文字だけを読み上げただけだったのだ、それでこの突進ぶり!
私、この後ろ姿にはけっこう感動しました。
「な」だけですよ。

なげけとて つきやはものを おもはする かこちがほなる わがなみだかな

私の好きな西行ですねえ。
でもいくら最後から2番目だといっても、「な」だけで「かこちがほなる」に突進していくって、すごくないですか!!
ありがとう!担任の先生たち!って思ったよほんと。

もうすぐ中学生になる子供たち。
男の子も女の子も、みんな、かわいいなー。
それにしてもよく札を暗記していること。うれしかった。

(私が百人一首が好きという話を、「学祭。百人一首部での一コマ……」という日記の中で書きました。これもいい話です。)

by apakaba | 2006-10-18 17:46 | 子供 | Comments(24)
Commented by Kay at 2006-10-18 19:17 x
すばらしい企画ですね。私の小学生、中学生ぐらいのときのお正月には必ず、どこの家でも百人一首でカルタとりしたものです。思い出しましたわ。でもそのころ覚えたことって、まず忘れませんよね。それぞれに得意の歌があって、これだけはとはじめから目の中に入れてましたね。
Commented by apakaba at 2006-10-18 19:50
学校へはたまにこんな仕事で行っているんですが、子供のそばにいるのは愉快です。そんなに手放しで子供大好き!ってわけでもないけど、この子供たちの大人になったときの様子がフッと見えるようなとき、「メンドクサイ仕事だけど、おもしろいな」って思います。
この学年の子たちは、みんな百人一首の名手になって卒業しますよ!
Commented by Morikon at 2006-10-18 23:01 x
とても素晴らしい取り組みですね。
小学校では、できるだけ日本語という言葉
および音の美しさを学んだほうが良いと思います。
英語教育は、中学以降で構わないのではないか、と。
希望者は民間の英語教室を利用すれば良いわけですし。

娘の小学校、高学年は何に重点を置いて取り組んでいるんだろうか。
とりあえず、学習発表会で担任(20代半ばの女性)が
凄いドレス着て合唱の指揮やってるようじゃアウトだな(苦笑)
Commented by apakaba at 2006-10-19 10:31
すごいドレス、それは音大出身とか?
英語をやる小学校も多いけど、パソコンを使わせる学校も多いですね。

古文はいずれにせよ丸暗記を避けては通れません。
「覚えろ!」とするときに、いかに導入をうまくするか、でしょうね。
Commented by はなまち at 2006-10-19 14:19 x
祇園精舎の鐘の声・・・・って、女子高生がきやーきゃー言いながら
暗記していました。
これを暗記したため、祇園どっぷりになりました。
Commented by 那由他 at 2006-10-19 15:09 x
スポーツカルタなんていうのが、考案されているんですね~。
とてもいいことですね。

子供の頃、祖父の家に遊びに行くと、玩具がないので、将棋だとか百人一首を、妹としてました。
子供は記憶力がいいので、百人一首は、どんどん覚えていきました。
一番最初に覚えたのは、「これやこの」…言葉の調子が良いので。
後に逢坂山に蝉丸トンネルというのを見つけてなるほど~と思ったものです。

その次に覚えたのは、「ゆらのとを」
後は、どんどん妹と競って覚えていきました。
「むすめふさほせ」の一枚札も教えてもらって、早く取るという醍醐味も、覚えたいというモティベーションを高めてくれました。
そういえば、妹の得意な札は「ひさかたの」でした。「ひさかたのしずこさん」と言って覚えてました。
私は夏生まれなんで「かぜそよぐ」が好きでした。
Commented by 那由他 at 2006-10-19 15:10 x
私が中二で転入した学校では、冬休み明けに全校でカルタ大会を行っていました。
学年ごとのクラス対抗戦で、一組カルタを4人でわけて、戦い勝ち上がっていくトーナメント方式でした。

家でやっていた時は、祖父が読み手で、いつも百人一首の中から、「空札一枚~」と言って、手持ちの札を呼んでくれたのですが、学校では、先生の読み手は「空札一枚~、君が代は 千代に八千代に 細石の 巌となりて 苔の生すまで~」と読むので、それが可笑しくてて可笑しくて仕方ありませんでした。
妹と私は、勝ち残って、転校生としてちょっと淋しい目もしてたのですが、クラスのみんなに応援してもらえて嬉しかったのを覚えています。まさに「芸は身を助く」でした。

高校の古文で百人一首を副教材で習って暗記しなくてはならなかった時も、ほとんど覚えていたので楽でした。
そして、言葉の音と子供のわかる範囲だけで、思っていた歌の意味の、本当の意味を知ったときは嬉しかったです。

例えば「ならの小川」を奈良だと思っていたのですが、楢の小川、つまり京都の御手洗川と知ったときは、「へぇ~」と思いました。
Commented by 那由他 at 2006-10-19 15:10 x
息子の高校には、競技カルタ班(息子の高校は「部」と言わず、伝統として「班」と言ってました。)がありました。
息子は理数科だったので、3年間、同じクラスだったのですが、クラスメートに競技カルタ班の人がいて、彼のブログから、競技カルタについて、いろいろ知りました。
中学の時、よくブラバンは体育会系文化部なんていってましたが、競技カルタ班も、しっかり体育会系でした。
近江神宮で行われる競技カルタの試合は、まさにすごい!の一言です。

いろんなグレイドはあるでしょうけど、百人一首は、やって楽しい、覚えて言葉の音と意味が楽しめる、その上、「坊主めくり」でも遊べる、と三拍子そろったものだと思います。

Commented by apakaba at 2006-10-19 16:38
那由他さん、鬼気迫る連投ありがとうございます。読み応え十分だわ。
子供にとって、ただ呪文みたいな言葉の羅列でも、それは遠い将来へのおみやげになりますね。
今は九九のようなノリで丸暗記しているあの子供たちが、いつか大きくなって「ああ、こういう意味だったのか」と眉を開く日が、とても楽しみなのです。

はなまちさん、
>これを暗記したため、祇園どっぷりになりました。
なんといっていいやら……あまり上手な言い訳とも見えませんが……
Commented by 喜楽院 at 2006-10-19 16:39 x
上の句どころか下の句まで読み終えて、かつ、いいかげん時間が
経過しているにもかかわらず、まだみんな「うー。」とか唸りながら
目をギョロギョロさせて一所懸命、札を捜しているような、そういう
情けないレベルの百人一首しか、いまだ経験したことがありません。(TT)

※おお。那由他様。大作、素晴らしいです♪。
Commented by apakaba at 2006-10-19 16:45
メンバーの力量が拮抗していれば、それはそれで楽しいんだと思う。
やたらとうまいヤツが一人ふたり入ってしまうと、急速に盛り下がります。
うちでは私が取るのが早いので、いつも読み手にさせられてしまっています。
Commented by 那由他 at 2006-10-19 17:02 x
眞紀さん
>鬼気迫る連投ありがとうございます。

眞紀さんの懐の深さに甘えて、「超大作」(カンサス?)を書いてしまいました。
眞紀さんと一緒で、私も百人一首大好きなんもので・・・。
ついつい、あれもこれも言いたくて、長々しい文分になってしまいました。
「長々しい」?・・・「長々し世を一人かもねむ」・・・
あ~、百人一首が自然と湧いてくる~。
誰か私を止めて~。

>喜楽院さん
>おお。那由他様。大作、素晴らしいです♪。

ちゃは~、照れるなぁ。
喜楽院さんに誉められると、嬉しいです。
昨日、エネルギーを充填してきたので、キーボードを打つ指先も軽やかです。


思いっきり、独りよがりになってしまいました。
お目汚し、失礼しました。
Commented by apakaba at 2006-10-19 17:11
いえいえ、「書く」人にとって一番嫌なことは無反応です。
批判でもなんでも、反応してくれるのはうれしいものです。
ましてシロートの日記では、読んだ人の心のなにかを刺激してご自分の話をしてくれるのは楽しいですよ。
小学校5年生のとき、担任に「私は、『由良の戸を』の歌が好き」と日記に書いたことがあります。
当時、「行方も知らぬ恋の道かな」など実感していたはずもないのに。
Commented by 那由他 at 2006-10-19 18:07 x
「ゆ」音の頭韻を踏んでるので、心地いいんですよね。
「名こそ流れて」も「な」音の頭韻を踏んでますね。

>当時、「行方も知らぬ恋の道かな」など実感していたはずもないのに。

どうです?
今は、実感するような経験をつみました?

確かに、百人一首は、「Aha!」体験の宝庫ですね。
Commented by apakaba at 2006-10-19 21:30
那由他さん、押韻について、以前の日記で書きました。
ローリングストーンズやビートルズの押韻も気持ちいいぜというような話です。
http://apakaba.exblog.jp/m2003-09-01/#716843
英語の歌詞も、押韻に気づくといきなり覚えやすくなるんですよね。
クイーンの歌詞はほぼ知らないのですが……スミマセン

行方も知らぬ恋の道はさすがに疲弊しました。
Commented by はなまち at 2006-10-19 23:55 x
由良の戸ねぇ。
崩れそうな鉄橋、一本。
酒蔵一軒。酒呑童子。
あのあたりも市町村合併で変な地名になりました。
大江山は・・・・今の大江山じゃないのかなぁ・・・・・
どーでもいいかぁ。
Commented by Morikon at 2006-10-20 00:35 x
指揮棒振った担任、どんな大学出身かは知らないのですが、
「成人式には派手、披露宴のお色直しには地味」くらいな服装でした。
娘の晴れ姿を見に、担任の親まで来ていたとか。
おいおい、誰が主役の学習発表会なんだ(苦笑)

合唱・合奏の指揮や伴奏を自分たちでやるのは、
中学校以降が主流なんでしょうかね?
Commented by ぴよ at 2006-10-20 00:40 x
学校で百人一首を覚えるという取り組みはなかったけど、
中学の時に拾遺集に収められている権中納言敦忠の
「逢い見ての後の心に比ぶれば昔は物を思わざりけり」
という句に出会い、この句の意味を知って「ステキ♪」と思い←おセンチ中学生
それが百人一首にも収められていると知って百人一首にハマりましたねぇ。
その後百人一首の解説本が欲しくて、お小遣いを貯めて買ったワ。
(当時の価格で4800円。中学生にはかなりの出費だった!)

句の意味を知ると益々百人一首にハマりますよね。
てか、百人一首にハマったお陰で、高校時代は古文の成績が
結構良かったのが最も収穫かもしんない(笑)
Commented by apakaba at 2006-10-20 07:56
百人一首つづき。
はなまちさん、古文に出る地名はそっちばっかりだからねえ、いいなあと思いますね。

Morikonさん、ピアノ伴奏は小学校でも高学年になると、生徒がやるでしょう?指揮は中学生になってからかな。
私も中学生のときはいつも指揮をやってましたね。
当時は目立ちたがりだったので。

ぴよさん、お小遣いで買ったなんて……感動的だなあ。
歌集でも、「恋」に収まっている歌は基本的にいまとおんなじ感性だなっと思ったり。
Commented by 那由他 at 2006-10-20 10:40 x
過去ログ、読ませてもらいました。

最近、和製のラップを聴いたとき、脚韻を踏んでいるので、新鮮に思いました。(私はラップ自体はそんなに好きではないんですが。)

一音に言葉をたくさん乗せる、吉田拓郎さんの歌を聴いた時(ディランの影響かしら?)も、「あら!」と思ったんですが、その時と同じように、日本の曲も洋楽の影響を受けて、いろんな表現方法が出てくるんだなぁと思いました。

韻というのは、もともとは漢詩の言葉のようですね。
英詩の場合、マザーグースを始めとしてrhymeがここちよいですね。

他にも、シェイクスピアの劇のセリフも韻を踏んでいるし、詩も、ソネットだとか、有名なところでは、 iambic pentameter(弱強五歩格)など、 いろんな定型があって、日本の俳句や短歌と比べたら、想い白いだろうなぁと思っています。
Commented by 那由他 at 2006-10-20 10:43 x
タイプミスです。

「想い白いだろうなぁと思っています。」→「面白いだろうなぁと思っています。」

m(_ _)m
Commented by apakaba at 2006-10-20 10:56
想い白いで鼻白む……ナンテありませんから安心してください。
ああ、そうですね、一音に言葉をたくさんのせるのは、今では普通に聞きますけど、ディラン風ですよね。しゃべりうたい……みたいな。
わんすあぽんなたいむナントカカントカ……How does it feel!とか畳んでくる。
Commented by 那由他 at 2006-10-20 12:47 x
>想い白いで鼻白む……ナンテありませんから安心してください。

あらまぁ、同じことを、一人ツッコミで書こうかと思ってたんですよ~。
ミスした立場としては、そりゃ、いかんかなぁと思って、書くのを我慢したの。
lこれって、シンクロニシティ?
Commented by apakaba at 2006-10-20 15:25
思考形式が似ているんでしょうねえー。


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