あぱかば・ブログ篇

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2006年 11月 29日

サイモン&ガーファンクルで思い出すことなど

今日の運転のお供は、サイモン&ガーファンクルのベストアルバム「The Collection」。
なぜ久しぶりにS&Gかというと、偶然S&Gを思い出すことが重なったから。

一つめのきっかけ……先日、テレビで、緒川たまきがサイモン&ガーファンクルの音楽の軌跡をたどるという番組をやっていた。
とくに『明日に架ける橋』に焦点を当て、ゴスペルの影響を強く受けて作られたと紹介されていた。
『明日に架ける橋』は世界中で愛され、遠く南アフリカでも人気です……とあったが、ヨハネスブルグの街角でインタビューすると、人々はとくにS&Gの曲として認識しているわけでもなく、
「あ、これアレサ・フランクリンの持ち歌だわ。ええ、これはアレサ・フランクリンの歌よ。」
と言い切る若い女性もいて、ややずっこけた。
たしかにアレサ・フランクリンver.もすてきだけどね。

もう一つは、メール配信されてくるカフェグローブというサイト内の記事。
惰性で配信を受け取っているけどファッションとかメイク関連をちょっと読んでいる。
セックスライターのタビサ・フライトという人の連載で、「ロビンソン夫人に、乾杯!」という新着記事があった。
年下の男の魅力を見直そう!という回の冒頭とシメに、映画『卒業』のロビンソン夫人がモチーフとして出ていた。

私はこの映画を、今考えるとひどくおかしな状況下で観た。
中学時代、年に一度、映画鑑賞会という催しがあり、私は中2か中3のころに全校生徒で体育館に並んで、『卒業』を観たのだった。
若いダスティン・ホフマンがロビンソン夫人の手中に堕ちていく様子を、学友や、大ッ嫌いだった学校の先生たちに取り囲まれながら鑑賞した。
裸で横向きになったダスティン・ホフマンのキスシーンで、隣の友だちに
「すごいなで肩!」
とささやいて、二人でくすくす笑った。

クルマの中でS&Gをかけ、“そうそう。私はすごいなで肩!って言ったんだ。ヘンな中学だったな……あんな映画を学校で観るなんて……”ととりとめなく考えていた。

S&Gは、うんと小さいころから耳に親しい音楽だった。
7歳上の姉がいるので、幼稚園児のころからすでにキッスやクイーンやボストンやクラプトンやイーグルスやツェッペリンも耳に親しかった。
S&Gは“お姉さんにしてはマトモで聴きやすい音楽ね”と思っていた。
7歳くらいで、もう「らいくあぶりーっじ、おーう゛ぁーとらぶるどうぉーたー、あいうぃるれいみーだーぅん」と唄えた。
感激屋の姉がその部分を訳して、「はぁ、すてきぃぃっ」と感に堪えないといった表情をしたのも覚えている。

小さい子供は年上に憧れ、無条件に崇拝してしまうものだ。
私にとってのカッコイイ世代は、ずばり姉の世代だ。
自分がうんと幼かったころから、毎日英語の歌詞をばりばり聴かされ(聴かされたというかただ漏れ聞こえてくるだけだが……せまい家だったので)、ついでに蘊蓄も聞かされ、やっと自分が積極的に音楽を聴くようになった年頃、あの、中学生高校生だった姉が夢中で聴いていたカッコイイ音楽たちが消え失せ、骨の抜けたような(としか聞こえない)音楽がヒットしていることを憂えた。

S&Gは遠い過去へ引き戻す音楽のひとつだ。
せいいっぱい背伸びしていた姉を見て、さらにはるかにせいいっぱい背伸びしていた幼かった時代へ。

by apakaba | 2006-11-29 16:57 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(18)
Commented by K国 at 2006-11-29 18:32 x
卒業は映画館で見た、当時は若かったのでストーリーは退屈した
アクション物ばかり見てたので(007、とかマカロニウエスタン)
但し音楽は最高、ミセスロビンソン、スカボローフェアなど数曲

明日にかける橋は聴いた瞬間、シビレタ
背中を電気が流れた、そのくらいインパクトが強かった、すぐにレコードを買って擦り切れるくらい聞いた
カラオケで取って置きの一曲、立って足踏ん張って歌います
(周りが認めてくれる人のときの18番)
Commented by 喜楽院 at 2006-11-29 19:28 x
ちょっと久し振りの「三谷節」、「眞紀ワールド」を
堪能させて頂きました。
良かったです。

初めて購入したアルバムは「S&Gグレーテスト・ヒット」。
CBSソニー。
確か¥2000?、¥2300?。
小学校5年生でした。
小学校2年の弟と二人、擦り切れるほど聴き、歌いました。
今でも、たまにカラオケで二人で「BOXER」を歌います。
余りに美しいハーモニーに、涙があふれ歌えな(おいおい…^^)
Commented by apakaba at 2006-11-29 21:44
S&Gレス。
K国さん、あの映画は、そんなわけで不幸なシチュエーションで鑑賞となったのですが、音楽のほうは幼少のころから知っていて、劇中に流れてきてぎょっとしたものです。
で……カラオケの十八番って……ほんとですかあ〜?
(泥酔でほぼ唄えないK国さんしか記憶にナシ)

喜楽院さん、キタキタ、カッコイイ世代の人。
いろいろとちゃんと読んでくれて本当にうれしいです。
なんとなく、書きようが喜楽院さん風だな……と自分で思ったりしていた。
でもね、今の小学校5年生が、S&Gを小遣いで購入する、ということは決して起こらないでしょうね。昔の子は早熟だったんだね。
Commented by ogawa at 2006-11-29 22:26 x
S&Gは、ビートルズと並んで洋楽を聞き始めたときに
一番、馴染みのある曲ばっかりだったな。
「卒業」のラストシーンで、ダスティンホフマンが「エレ~~ヌ!」
と叫ぶシーンは印象に残っているけど、映画そのものより
「ミセス・ロビンソン」の曲が印象に残っているなぁ。
この映画は名画座で見たな。
サントラ持っているし・・・フフ
「アメリカ」「サウンド・オブ・サイレンス」なんてギターでコピー
した・・・懐かしい。
話がバラバラになったけど、S&Gの音楽これから聞くことにしましょう・・・LPレコードだけどね。

ちなみに中学校時代、体育館で見た映画は「十戒」でした。
Commented by apakaba at 2006-11-29 22:34
あ、キタキタ、カッコイイ世代の人。
「十戒」にややウケました。
Commented by Kay at 2006-11-29 22:34 x
「卒業」は、私にとって特別の映画です。旦那と初めてであったのが高校一年生の夏、初めて一緒に映画を見に行ったのがこの映画でした。ミセスロビンソンのアン・バンクロフトとダスティン・ホフマンのラブシーン、隣の旦那を意識してどきどきしながら見たものです。私も映画より、曲のほうが印象が強かった。S&Gはほとんどの曲、覚えてますね。

K国さんは洋楽歌わせたら、かなりのものです!別府でしっかりと拝聴しましたよ。
Commented by apakaba at 2006-11-29 22:41
おお〜ぅ、なんて王道な、すてきな思い出のお話……やっぱり体育館はだめだー。
私もK国さんのちゃんとした歌声を聴かねばなりませんね。
ロボット化したK国さんではなくて。
Commented by 花岡じった at 2006-11-29 22:45 x
出産にやさしいなで肩ですな。
ちなみにいかり肩は非常に母親には苦痛と思います。

中学校の体育館で見たかぁ・・・
我が中学校は「ベンジー」でした。(あはは)

これって、当時の中学生ではギリですよね。
かなーり間違った(まー、間違ってもねーが)恋愛劇ですから。
やっぱね、居残り組はツライよなぁ。
バスの中の無表情さがこれからの彼らの人生を物語ってますな。

キャサリン・ロス
好きだったなぁ・・・あのこぼれ落ちそうな目が好きだった。
Commented by apakaba at 2006-11-30 08:23
「ベンジー」にややウケました……なんだぁ、中学の鑑賞会、みんななに見てるんだ?
ちなみに「卒業」以外の年は、「炎のランナー」と「翔べイカロスの翼」でしたね。イタイねえ。

>バスの中の無表情さがこれからの彼らの人生を物語ってますな。
前にどこかで書いていたね。
クライマックスは花嫁奪略シーンかもしれないけど、ラストのバスのシーンはやっぱり見ないとね。
Commented by 那由田 at 2006-11-30 10:45 x
「卒業」は見ませんでしたが、S&Gは、よく聴いていました。
初期の頃、Tom & Jerry 名義でレコードを出していたと知ったときは、漫画のトムとジェリーかぃ?と笑えました。

うちにあったアルバムは、全部レコードで、
「水曜の朝、午前3時 (Wednesday Morning 3.A.M.)」、
「サウンド・オブ・サイレンス (The Sounds Of Silence)」
「明日に架ける橋 (Bridge Over Troubled Water)」
「Greatest Hits」です。

「サウンド・オブ・サイレンス」のジャケット写真は好きです。
(二人が走りながら振り向いているの)
「明日に架ける橋 」は、こんなに背の高さが違うのかと思いました。
「Greatest Hits」は、ポールがひげをはやしていたでしょう?
少年のようなポールが好きだったので、
このジャケット写真はちょっと…でした。
Commented by 那由田 at 2006-11-30 10:48 x
「ボクサー」は、タイトルと曲から、なんとなく詩の内容が想像できました。訳詩を読んで、やっぱりそうだった…。
ただ、♪Lie la lie…♪の部分が、音だけを味わっていたので、「Lie」だったと知ったときは、「!」と思いました。
「四月になれば彼女は」や「スカボロフェア」は、イギリスの伝承バラッドを連想しました。
「I Am A Rock」は、本好きな少女でしたので、歌詞のとても共感し、自分のテーマソングのように感じてました。
あとで、ポールが失敗作だと言ったと聞いて、ちょっと残念でした。
「水曜の朝、午前3時」や「アメリカ」は、まるで映画のように映像が頭に浮かびました。
「アメリカ」では、♪I said “Be careful. His bow tie is really a camera”が、妹と私の間では、ウケてました。
よく聴いていた曲で、自分を励ましたい時は、
クイーンなら「Keep Yourself Alive」、
ビートルズなら「Getting Better」
そして、S&Gなら「雨に負けぬ花」です。
楽しい時は、
クイーンなら、「Good Old-Fashioned Lover Boy」、
ビートルズなら、「Good Day, Sunshine」
そしてS&Gなら、「The 59th Street Bridge Song(Feelin' Groovy」です。
Commented by 那由田 at 2006-11-30 11:28 x
そして、S&Gの曲は、サリンジャーの短編と共通した気分があります。
双方とも、ユダヤ系アメリカ人という共通項があるからかもしれません。
都会的な、知的な背景を感じます。


Commented by Kay at 2006-11-30 12:10 x
スカボロフェアで思い出すのが、「パセリ、セージ、ローズマリーアンドタイム。。。」と続くのが、いったい何かがわからず、誰かの名前かなー、でもパセリにタイムはおかしいよなーと思ったものです。だって、その後に、Remember me to the one who.....と続くじゃないですか。まさかすべてがハーブであるとは、母に言われるまでわからなかった。幼きころですわ。
Commented by apakaba at 2006-11-30 17:45
那由田さん、やだなーいつの間にか改名して……
トム&ジェリーはいかにも軽々しい命名ですがどうしたことでしょうね。
クイーンとビートルズとS&Gの選曲、とってもいいですね。
これからの季節は「冬の散歩道」かな……って、あれはタイトルに似合わずイラついた雰囲気がカッコイイのですが。

>そして、S&Gの曲は、サリンジャーの短編と共通した気分があります。
>双方とも、ユダヤ系アメリカ人という共通項があるからかもしれません。
>都会的な、知的な背景を感じます。

ものすごく力強くうなずきました。
イスラエルにポール・サイモン顔の男性がぞろぞろ歩いていた……イスラエルに行って以来、ユダヤ系の、活躍した人にとてもとても興味を持っています。

Kayさん、あの歌を知っている人は、まず歌詞からハーブを覚えていったものと思われます。
反射的にアタマに曲が流れてしまうというか。
姉に「これは本当は反戦歌で……」と聞いたときには驚きました。
時代が、深かったなあー。
Commented by 那由他 at 2006-11-30 18:47 x
>那由田さん、やだなーいつの間にか改名して……

あ、ほんとだ。ちゃは~。(--;

「スカボロフェア」の「パセリ、セージ、ローズマリーアンドタイム・・・」は、イギリスの伝承歌の歌詞だそうですね。

>これからの季節は「冬の散歩道」かな……って、あれはタイトルに似合わずイラついた雰囲気がカッコイイのですが。

「冬の散歩道」は、カッコイイです。
最初の部分とか、最後の方の「ハッ!」っていうところとか。

「I Am A Rock」も♪Deep and dark December♪ですね。
[d]音が、12月の暗い空を連想させますね。
Commented by apakaba at 2006-11-30 21:30
那由他さん(戻られたご様子)、那由他さんはとっても言葉にまつわることに関心があるのですね。
私もそのケがあるので、とても親近感を覚えます。
といっても、幅の広さと深さは較べるべくもないですが……
英語の歌詞で、だれにも教わらずに「ああ、なるほど、ココとココが韻でココとココがtの音を重ねているのか……」とかがわかると、大発見をした気分になったものですね。
Commented by ぴよ at 2006-11-30 22:58 x
歳の離れた兄弟姉妹がいると、結構影響受けますね。
ぴよは4歳上の兄貴とパパの影響が大きいです。
S&Gは兄貴じゃなくてパパからの影響ですね。
ビートルズやカーペンターズ、フランク・シナトラ等もパパからの影響。
兄貴からはKISS、QUEEN、REOスピードワゴン等々。
子供の頃、この手の洋楽にハマってると微妙に友達と話題がズレたり
しませんでした?
時はアイドル全盛時代でしたからねぇ。ぴよはよく浮いてましたよ(苦笑)
Commented by apakaba at 2006-12-01 09:51
ぴよさんおかえりやす。
>子供の頃、この手の洋楽にハマってると微妙に友達と話題がズレたり
しませんでした?

まあ友だちとそういう話をするのはハナからあきらめて……というか、まあ、醒めてませたクソガキでしたよ。
今でもクソガキですけどね。


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