あぱかば・ブログ篇

apakaba.exblog.jp
ブログトップ
2007年 01月 02日

新年を家族で迎える

c0042704_18103292.jpg


二日前の私。
戦々恐々です。
栗きんとんにするさつまいもをむいています。
奥にあるパスタ鍋いっぱいに作ります。

あけましておめでとうございます。
このブログを読んでくださっている皆様、今年もよろしくお願いします。
今年もたくさん、書きますよ!
年末にあまりに時間がなくて書けなかったので、少し大晦日をふりかえります。

----------------------------------------------------------------------

年が明けてからは親戚まわりをしたり、祖母のお見舞いに行ったり、初詣に行ったりしている。
初詣には、二日間で三箇所に行った。
家族で一日じゅう出かけて、帰ってきてごはんができているのは幸せ。
だからおせち料理があるのだな。

おせち料理は主婦のプライドだ。
ふだん、あまり手の込んだものを作らないから、年に一度の埋め合わせという意味もある。
12月に入り、家族が冬休みを楽しみにしはじめて、私の作ったおせちを「早く食べたいなあー」と言い出すのが、負担でもあり、うれしくもある。
のしもちは2升買っても三日ともたず、新婚のときに使っていたままごとのような重箱の、軽く4倍の量を今では作る。

ふだんはお煮しめの種類は5,6種類ですませてしまうが、今年はがんばって8種類にして、紅白なますや松前漬け、栗きんとんと田作りも去年よりたくさん作った。
海老や鯛や肉のごちそうがひとつもなくても、
「わあー、ごちそう。」
「おいしくできたね!」
「お雑煮うまい。」
と、毎年喜んで食べてくれる家族がいるから、大晦日にあれだけがんばれるのだ。

台所に日がな一日立って料理をしていると、おせちにまつわるいろんなことを、とめどなく思い出す。
実家の母と、夫の母と、いま入院している夫の祖母が、なにも料理ができずに結婚してしまった私におせち料理の作り方を教えてくれた。
「しいたけと昆布は冷たい水のほうがおいしくもどるの。だから前の晩から水につけておいて、ゆっくりもどすの。花鰹をうんとどっさり入れて……」
「お煮しめは一種類ごとに少しずつ味をちがえて作るのよ。筑前煮にならないようにね。にんじんは色があざやかになるように、おしょうゆは入れないで味つけ。」
「栗きんとんは急にさますと色がきれいに出るから、いつまでも鍋に入れっぱなしじゃだめなのよ。あおいでさますのよ。」

年に一度、それぞれの声が、すべてはっきりと聞こえる。
24で初めて嫁ぎ先のお正月を迎えた私は、どんなに頼りなく見えただろう。
あきらかに私が作った栗きんとんは、ヘタだった。
色が悪くてぼろぼろしていて、やたらと酒臭い年もあった。
田作りが全部つながってしまって、無理に取ろうとして鉄箸が曲がってしまった年もあったし、たれを煮詰めすぎて焦げついてしまい、苦くて食べられなかった年もあった。
私は泣きたいくらいに恥ずかしかった。
それでも、義母や祖母は責めることをしないで、
「くちなしの実、入れた?あれを入れると黄色がきれいになるから。こんどあれを入れてごらんなさい。」
「あらでも私はこのきんとんは好きだわ。“芋”って感じがして、へんにねばねばするのよりおいしいわ。」
と言ってくれた。
夫も、
「まあしょうがねえよな。ほとんど年に1回しか作らないんだからなかなかうまくなる機会がないもんな。」
と言い、1年後にはけろりとして
「ああ正月が楽しみだ。早くおせちをつついてだらだら飲みたいな。」
と言ってくれた。

お正月、私が失敗しつづけたおせちを、家族が年に一度思い出して、笑い話にする。
そして、
「でも、今年はうまくいったね!」
「ああ、うまくできてる。コツをつかんだの?どうやってやるとうまくいくの?」
「オレそのコツを知ってる!あのね火を止めるぎりぎりのときに、酒をふるの。混ぜる人と酒をふって火を止める人と、ふたりがかりでやるとうまくいくんだよ。」
「ほーぉ」
と話す。

大晦日、私が料理にかかりきりになってしまうと、大掃除は子供たちが引き継ぐ。
この冬休みは、「ササニシキ」が塾に入り浸りで掃除の手が一人欠けるので、その分「アキタコマチ」と「コシヒカリ」ががんばっていた。
ふたりで床下収納の掃除をした。
ふだんはちょっとぞうきんで拭くだけなのだが、埋めてある本体をはずして、「アキタコマチ」が風呂場で水洗いした。
「アキタコマチ」は、小石の敷いてある縁の下を見てひらめいたらしい。
「『コシヒカリ』、この下に1年後の自分に宛てた手紙を書いて、埋めておこう!」
さっそくふたりで手紙を書き、朝、私が寒い中の掃除だからと渡した使い捨てカイロの空き袋に入れて、縁の下に埋めていた。

c0042704_232851.jpg


「アキタコマチ」作。

c0042704_2325070.jpg


「コシヒカリ」作。

c0042704_2333544.jpg


縁の下に入れたところ。

「1年後のオレがまたここを掃除しているかどうか!」
子供たちは、どんなときでも楽しく仕事をする才能を持っている。

百人一首を、毎晩1回だけやる。
あまりにも遅すぎる年賀状の製作をやっと始めて、パソコンでデザインした見本をああでもないこうでもないと検討する。
初詣にのんびりと出かける。
子供も、いつもよりはちょっと遅くまで起きていてもいい。

年末年始をはさむ冬休みは、家族がいっしょにいることのありがたさを、他のいつよりも実感するときだ。
自分は家族に支えられている。

あと何年かすれば、だんだんお正月の過ごし方も変わっていくだろう。
今が一番、家族らしい時を過ごせているのかもしれない。
こんなふうに新しい年を迎えられるのはあと何回だろうか。
そう考えると、ふと涙が出そうになるのだ。

by apakaba | 2007-01-02 23:24 | 生活の話題 | Comments(8)
Commented by K国 at 2007-01-03 08:39 x
料理に関してはうちの奥さんも似たようなもので、母親を13歳で亡くしているので、教師のいない自己流でした。
大分に帰り、実家で一年私の親と同居してから一気に料理の腕を上げました。
出汁とか細かい味付けを年の功がいないとムツカシイ
とにもかくにも毎日作ってくれるのに感謝。
Commented by ぴよ at 2007-01-03 09:54 x
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしく。

エライなぁ。実はぴよはおせち料理を作った事がない。
結婚当初はダーの仕事の関係で東京に住んでいたので、
正月は名古屋に帰省してしまう為、おせちを作る必要がなかった。
その後転勤で名古屋に戻ってきてからも
「2人分のおせちなんて作るだけムダだし金が掛かるだけだよ。
どうせ俺の実家に挨拶に行けばお袋が作ったおせちが食えるし」
とダーが言うので、その言葉に甘えてダーのお義母さんが作るおせちを
毎年美味しく頂いているだけ。
姑が作るおせちがまた美味いんだなぁ。
「美味しい」「美味しい」と言ったら、姑が小さなお重におせちを詰めて
持たせてくれた。
「2人きりなんだから私が作ったの持ってって食べれば充分ヨ」
・・・本当に優しい姑で助かりますワ。
Commented by Gina at 2007-01-03 12:40 x
私もおせちを作ってない。
いつも母親に「おせちなんか作らないでヨ。
おいしくないんだから」とか罰当たりな言葉を吐きつづけてたしな。

三谷家の家族は良き家族ですな。
今年もよい年にお互いなりますように。
Commented by apakaba at 2007-01-03 16:48
おせちレス。
K国さん、美幸さんのごはんはおいしいですよねー。私もほんの一泊しかしていませんが、いくつかおつまみをいただいてすぐ料理上手な奥さんだなあとわかりましたよ。
ごはんがおいしいと旦那は家に帰ってくるといいますね。

ぴよさん、今年もよろしく!!
やさしい姑バンザーイ。
私のとこもそうなので、姑の悪口を言っている友だちがホント気の毒ですわ。

Ginaさん、今年もよろしく!!って、
>罰当たりな言葉を吐きつづけてたしな。
ぎゃははははは。ほんと、殴りたい娘だわー!
でも大人になっても、「おせちなんておいしくもなんともないものをナゼ何日も食べなければならないのか」って、苦しみ以外のナニモノでもないと思っている人もけっこういるのよね。
好みもあると思いますが……、でもま、うちの4人が喜んでいるので我が家はこれでいいかなっという感じ。
家族が増えると外食もままならないのですよ。情けない話だけど。
Commented by Kay at 2007-01-03 19:20 x
インドに住んでいたときの御節はそれこそ涙ぐましい努力の賜物でした。日本に帰ったときに買い置きしていた、黒豆や、昆布巻き等を使い、数の子なんて数年に一度手に入ったらいいところで。。。それでもお野菜豊富なインドでそれなりに作りましたね。昨年年末にインドに帰り、マイソールの我家でお雑煮だけは作って次女と一緒に食べましたら、「お正月のたびに、このお餅を食べるのが楽しみだったわー」といったのに驚いたものです。小さいころは何この変なものはという顔をして食べていた子が、と。なんとか日本の風習を少しでも残したいと思っていたので、こういう風に出るのかと思ったものです。今年のお正月は、旦那様のほうが、ショッピングに出かけて、RiceCakeは?Fish eggは?と聞いてました。日本人みたいになってますわ。おかげで、手を抜きたくても抜けなくなりましたが。子供の小さいときが一番楽しいときです。二人になったら、お重も一番小さいおもちゃのようなのでOKですもの。
Commented by のこラクダ at 2007-01-03 21:40 x
あけましておめでとうございます。

いや~~~感動しました。
正月からいいものを読ませていただいたわ。

おせち。
手作りするものという感覚ゼロです。
母は料理は好きだけれどウチは商売屋でとても御節なんて手作りしてられないし、ラクダ夫の実家は次男がセブンイレブンの店長なのでノルマでとんでもなく高い御節を買わされます。
たった2重で12700円よ、しかもそれ、しょぼ~~~~~いのよ。美味いもんなんてひとつも入っちゃいない!!!

そんで昨日12人いたのに全く減らなかった御節をラクダ家にそっくりいただいてきてさっきぼそぼそ食べたところです。

なので、御節といえばやたらに高くて不味くてだ~れも食べないものというイメージしかなかったのですが、
手作り!!!
えらすぎ。(涙)
手作りすればおいしいのでしょうね。。。

もし次男がセブンの店長じゃなくなって私が実家に住み始めたら少しづつ作ってみるようにしてみましょう。

しかし・・・ラクダ夫の母は料理ありえないぐらいできないんです。
だから私は誰にも教えてもらえず、手伝ってももらえず、作り方はネット検索の人になるんだろうな。(涙)
Commented by apakaba at 2007-01-03 23:49
おせちつづき。
Kayさん、kayさんのお話は、私にとってほんとになにもかもがインタレスティングです。
前から、「Kayさんのおうちではどんなふうにしているのかな?」とふと思うことがあります。やはり、いろんな試行錯誤とかを経て、それなりに落ち着くところへ落ち着いていくのですね。
マイソールでお雑煮……ただのタビビトには想像つかない絵ですわ。ふふふ。
子供がまだまだ小さい今が、行事も一番盛り上がるんでしょうね。
(先ほども百人一首でかなり盛り上がってきました)
Commented by apakaba at 2007-01-03 23:51


のこラクダさん、おめでとうございます。
セブンのおせちってどういうのなのかわかんないけど、なんだか大変そうだ……
でも、その家ごとのはずせない決まり事や行事ってあるじゃない。
うちはお正月がそういう調子だけど、その家が楽しく集まって幸せに過ごせるひとときを持てれば、それがどんな形でも(外食でごちそうとか、いろいろ)、1年のうちのいつであっても、いいんだと思います。
なんて言ってる私だって、3年生で父が亡くなってからは、母もやる気ダウンしたみたいで、私が結婚するまで毎年スキー場で年末年始を過ごしていました。(私の親は今でもそうです。今日雪国から帰ってきました。)
時間ができてやる気になれば、きっとのこのこさんならささ〜っとできちゃうんだと思う。
元旦に、テーブルに並べていくと家族が顔を輝かせて「うわー、ごちそう。おいしそう。」とうっとりしてくれる。
それを見たら、毎年がんばろうと思うもの。


<< 叔父で思い出すこと      特別病棟ルポ! >>