2007年 01月 22日
きのうの日曜日、夫は「ササニシキ」の私立校用の願書を1時間がかりで書いていた。 何校か併願するので、書類書きも一大事だ。 「ああ〜もうすっげえたいへん!」 万年筆を吹っ飛ばしそう。 「でも重要書類だからね。テキトーに書くわけにもいかないから気を遣うよね。」 「そうそう。だから疲れるんだよ。」 「あなたが自分から書類書くなんてめずらしいねえ。私じゃ信用ないからでしょう。」 「まあ、ねえー。君じゃあ、ねえー。」 「書き損じたらぐじゃぐじゃっとか線引いて消しそうで、こわいんでしょう。」 「まあねえ、君はやっぱり、ねえー。やりかねないからねえー。」 私って本当に信用されていない。 今日は、カメラを出してきて願書に添付する息子の写真を撮っていた。 「ええーおとーさんが撮るの?駅前のインスタントじゃだめなの?」 「ササニシキ」はイヤそう。 「うるせーな俺が撮った方がいいんだよ!もったいねえだろ!文句つけんな!」 怒鳴り倒しながら、何ポーズか撮っていた。 ちょうどうちは壁も白いし、照明もいい感じ。 どっさりプリントアウトして、「ササニシキ」のいないところで 「ちょっとちょっと、見て。」 私を呼び出す。 「どっちがいいと思う?白黒とカラーと。」 「どっちでもいいんじゃない。どうせ規制ないんだし。同じ顔じゃん。」 「真面目に選べよ!」 「カラーのほうがかわいいじゃん。」 「ん〜、でも、髪がさ……。」 「なに。」 「髪が茶髪っぽく見えねー?あいつ、ちょっと髪が赤っぽいんだよ。だから茶髪に見えても、ナンじゃない。」 「はぁぁ〜?あ、いわれてみればそうだね。うん、茶髪っぽい。私も髪の色が少し薄いから、似たんだね……」 「だろー?だからちょっとさ。どうかなって。」 「でも実際は茶髪にしてないんだし、顔見れば真面目そうじゃない。白黒よりかわいく見えていいと思うよ。茶髪っぽいというだけで選考もれるとも思えないよ。」 「そう、だよなあ。うーん、じゃあ、カラーでいいか……。」 意外だ。 長男と親父(夫)は、なにかとまともにぶつかり合う。 いつでもけんか腰だ(とくに、なぜか夫の方が)。 それでもやっぱり、気にしてるんだね。 もしかしたら、私よりずっと真剣に思いやっているのかもしれない。 親として当たり前のことなんだけど、ここ二日で意外に感じた。
by apakaba
| 2007-01-22 22:43
| 生活の話題
|
Comments(11)
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花岡じった
at 2007-01-22 23:43
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をーーー、おとーさんしてるぢゃん!
やっぱ、頼りになるのはおとーさんだよなぁ。 チョット、いい感じぢゃん♪
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ogawa
at 2007-01-22 23:48
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去年の娘の高校受験の願書の写真、私が撮ったなぁ。
街の写真屋より私のほうが娘をちゃんと撮れるという と思っていたものね。 やっぱりカラーかモノクロか考えたもの。 おとーさんって、ふだん子供にかまわないけど、こういう時 は真剣になるものですよ。 それが親なんですよ。
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apakaba at 2007-01-23 08:39
願書レス。
じったさん、父親って、子供が赤んぼじゃなくなるとなかなかストレートに愛情を示すチャンスがないし、示したかねーよフン、て感じになってくるでしょう。 裏に回って「おとーさんのおかげであんたたちはここまできてるんだから」とフォローするのもたいへんなのです。 ogawaさん、やっぱりね。ogawaさんも1年前にきっと写真撮ってたんだろうなあと、ゆうべこれ書きながら思っていました。学校の出入りの写真屋ってろくなもんじゃないし(あらら)。 カルロスさん、そうなの。あいつも高校生ですわ。早いでしょー。 中身はあまり変わってないけどね。 英語は苦手教科みたいです。でも鍛えれば鍛えるほど、覚えるみたいだな。 ちょっと前まではお手上げだった長文もだいぶ読めるようになりました。 若いっていいわね。
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喜楽院
at 2007-01-23 11:43
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apakaba at 2007-01-23 12:40
今から撮るんだ!(今から?)
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Morikon
at 2007-01-23 13:10
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他の方も書いてますが、親って何だかんだ言っても
「子供のためならエ~ンヤコ~ラ、たとえ火の中 水の中」ですよね(←表現古すぎ) 受験となると、こういう形でしか 応援できないから、というのもありますが。
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apakaba at 2007-01-23 14:14
親が代わりに勉強するわけにもいかないしね。てか、すでに追いつけてないけど。
でも国語の小問をずらーっと答えてやったら、「おかーさん、バカだとばかり思っていたのに」みたいな感じで、少し見直されましたね。
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K国
at 2007-01-23 16:49
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Kay
at 2007-01-23 17:40
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我家では大学の受験の申請から書類のチェック、すべて私の仕事でしたね。旦那様がまずろくに家にいなかったのも理由ですが、子供達が言うようにその辺は我家は母子家庭だった。父親不在でしたから。今だから言えるけど、大学の申請のエッセーは3人とも私が書きましたね。(アメリカの大学も、ソフィアも。。。)入ったら自力で出てくれましたが。
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apakaba at 2007-01-24 10:16
受験レスつづき。
3人いるとまだまだこういう局面になるのね。 最後のほう、息切れしてこないかな?って今から少し心配。 すでに、長男のほうが私より娘(小3)や次男(小6)に勉強を教えるのがうまいような気がする……負けられませんわ。 |
アバウト
以前はエイビーロード「たびナレ」や「一生モノ https://issyoumono.com/」などでウェブライターをしていたが今は公立中学校学習支援教員のみ。 子供のHNは、長男「ササニシキ」(弁護士)、次男「アキタコマチ」(フランス料理店料理人)、長女「コシヒカリ」(ライター・編集者) by 三谷眞紀 カレンダー
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