あぱかば・ブログ篇

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2005年 02月 01日

『鹿』

 「コシヒカリ」が学校から帰ってきた。
 なにかを大切そうに、でもあぶなっかしく両手で持っている。
 テーブルにそーっと置いた。
 「2年生が、プレゼントしてくれたの。」
 と言う。
 どんぐりとようじで作った、『鹿』だった。

 どんぐりは全部で3つ。
 ようじ4本をハの字に開いて脚にして、どんぐりひとつを顔、ひとつを胴体の前の部分に。
 首もようじを短くしてつないである。
 胴体の後ろ部分と前の部分は電車のように連結していて、連結部も短いようじ。
 なによりいいのが角。
 小枝が顔用のどんぐりに挿してある。
 こんなにかぼそい枝、よく見つけたなあ。
 でも小さな身体の『鹿』の頭に挿すと、枝の張り具合といい色合いといい大きさといい、とっても立派なほんものの角に見えてくる。
 眺めていると、学生時代に足繁くかよった北海道の、エゾシカの群れが頭を通りすぎたくらいに。

 ボンドでとめてあるものの、どんぐりの顔をようじ一本で支えるのはたいへんらしく、重みに耐えかねてちょっと顔がかたむいている。
 どんぐりのとがっているほうが、鼻先。
 ちょうど、首をかしげているようなあどけない角度だ。

 だれがくれたのかなあ。
 ほんとうに一生懸命作ったんだね。
 かぼそい脚、かぼそい角、だけど立派な『鹿』だねえ。

 「コシヒカリ」は、学校からずっと気を張って持ち帰ってきたらしい。
 テーブルに置いたら、初めて肩がふーっと下がった。 

by apakaba | 2005-02-01 22:49 | 子供 | Comments(0)


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