あぱかば・ブログ篇

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2004年 12月 25日

サンタクロースたち

ゆうべ、11時ごろDVDで映画を観ていると、「アキタコマチ」が寝ていたところを飛び起きたという風情でよたよたやってきた。
「なにしてるのこんな時間に。」
「おかーさん、だいじょうぶなの。もうやっといたの?『コシヒカリ』にプレゼント置いたの?」
「まだやってないよ。あとでやるからあんたは安心して寝なさい。」
「オレ『コシヒカリ』に、“オレは杉並区サンタ会議というのに呼ばれて参加した”って言っちゃったから、ちゃんと忘れずに置いといてよ。頼むよ。おやすみ。」
なんなんだその杉並区サンタ会議というのは。
長男仕込みのホラ吹きだな。

それから1時間ほどすると、宿題の終わった長男「ササニシキ」が、
「これ、オレから用意した『コシヒカリ』へのプレゼント。」
と言う。
お菓子の空き箱にひどい字で“えんぴついれ”と書いてあり、中に使いかけの使い捨てカメラと短い鉛筆一本が入っている。
ださいぞ、ださすぎる……サンタがくれそうなものにはとても見えないんだけど。
「これはオレからってことで。オレが夜中にサンタと遭遇して、“オレもいっしょにプレゼントを置かせてください”と頼んだことにしたい。」
……キミたち、妹に対して、だんだん後戻りできない状況になっていないかね。

「ははあ、あんたもサンタ気分になってみたいってことだね。」
「そうそう。」
「なら置いてもいいけど、起こすんじゃないよ。寝てるのがかわいいからって頭をなでたりしたらだめだよ。」
「わかってるわかってる。」

うちでは小さい子にだけサンタが来るということにしている。
兄たちは、いつからプレゼントをもらえる側からサンタサイドに回ったのだろう。
ぜんぜん思い出せない。
自分たちにひとつプレゼントが少ないことを、なぜひがまないんだろう。
自分の子供ながらとても不思議だ。
自然と卒業していっている。

私は小学校3年生のクリスマスまで、枕元にプレゼントを置いてもらっていた。
内心、もうそろそろいいよという気持ちもあったのだが、親子ともお互いそれは言わずにという感じでいた。
でも父が、みずから白状した。
わざわざ口で言わなくてもいいのに、どうして言うのよ。
私はワーワー泣いた。
それからひと月半で父は死んだ。
“クリスマスプレゼント”というものそのものが、いいようもなくつらい思い出に成り代わってしまった。

うちの兄妹を見ていると、私とはまるでちがうコドモ時代を送っているなあと思う。
サンタのプレゼントのことは、あのまま、兄たちのホラがエスカレートして、どうにもならなくなって自爆し、最後は3人で大笑いして終わるんだろう。
私はなにも口出ししなくていい。
気楽なもんだ。

by apakaba | 2004-12-25 23:55 | 子供 | Comments(0)


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