あぱかば・ブログ篇

apakaba.exblog.jp
ブログトップ
2007年 02月 27日

巣立っていけ。

(今月は子供の話題が多いね。)
先週末に「アキタコマチ」が一人で関西遠征へ行ってきたことは、子供に対する感情において決定的な転機となった。
まあ、よそさまからすれば、大した話ではないのだが……

京都へ一人で行きたいと言い出したとき、すぐにOKした。
親戚でもなく、親も会ったことのない大勢の大人に囲まれて過ごしても、物怖じせず、かわいがってもらえる子だ。
トラブルがあったり、なにか失敗しても、機転と愛嬌で乗り切れる。
あいつなら大丈夫。
どこへ出しても恥ずかしくない子供だ。

と、一人きりで他人の大人と長時間を過ごすことについてはなんの心配もせずに送り出したが、正直いって、撮影散策会には足を引っ張るだろうと思っていた。
メンバーの皆さんはプロ裸足の腕を持つ人々。
そんな中に、写真に興味を持ち始めたばかりのガキが紛れ込んだら、まずまちがいなく興奮して、あっちこっちへ突撃していくだろう。
迷惑に感じる人も、いるかもしれない。
旅に出る前に、
「大人に生意気な態度を取らないこと。自分は誰よりも初心者なんだから、皆さんの言うことを聞いて、撮り方を素直に教えてもらうこと。団体行動だからはぐれないよう、どこにでもすっ飛んでいかないこと。」
と言い聞かせた。

まあなんとか、たいして迷惑もかけないで帰ってこられたようだ。
参加者の皆さんは、辛抱強く息子に写真の撮り方を指南してくださったという。
すでにあちこちでアップされている、息子の張り切った様子を見ると、よしよし、抜かりなくやってきたなと思った。

きのう、「アキタコマチ」の撮った写真を見た。
それまでは、天真爛漫に振る舞っているようでもそれなりに気を張っていただろう子供の姿に心を動かされたが、彼の“作品”を目にして、これまでとは彼への見方が変わった。

へえ!撮ってくるもんだ。

初心者だから、当然、荒削りで無駄もある。
本人は画面で作品を見ながら、「もっと撮れたはずだ」と早くも反省している。
だけど、なんて生き生きと写真を撮るんだろう。
1回シャッターを切るごとに、黒い目を光らせてにんまりする息子が、顔をひっつけていたカメラから頬を離す——その表情が浮かぶ。

私から手放れていくなあ。
とても、とてもうれしい。
私はいろんなことを「アキタコマチ」に教えてきたが、写真のことはなにも教えられないから教えていない。
あの子が自力でつかんできたことなんだな。

関西の写真メンバーは、私の存在を知っている人がほとんどいない。
“ネットでたくさん文章書いてる三谷眞紀の次男坊”としてではなく、最初から最後まで、東京から一人でやってきた一個の人間として認識していた。
そして、「あのおかーさんの息子だから、声かけてやろう」とかいう気持ちでなく、声をかけてやりたいからかけてくれていた。
私には、それがなによりもうれしい。
来月には小学校を卒業する「アキタコマチ」にとって、これ以上ないほどの“独り立ち”の形になったなあ。

by apakaba | 2007-02-27 21:36 | 子供 | Comments(15)
Commented by KABUN at 2007-02-27 21:47 x
そのとおりです、一人の少年として、みんな接してました。
りあるの人はお気楽極楽なので、何も考えずに少年を
写真の入り口の人として接します。

一人の少年は京都にいって一人のフォトグラファーになりましたよ;)
Commented by apakaba at 2007-02-27 21:52
うぎゃああ!はやーい!
KABUNさん、こちらには初めまして。
すでにメールでお話しているのでマブダチ気分ですが。
次回はもしかしたら、子供の出世ぶりがうれしくてじいさんばあさん総出で写真展に行っちゃったりして。
オウ、想像するだけで恐ろしい光景です。
KABUNさんには息子が感銘を受けたようです。
末永くご指導ください。
Commented by ogawa at 2007-02-27 21:57 x
りあるのメンバーは、一生懸命写真を撮りたいという少年に
対して一人の人として正面から向き合っていましたよ。
みんな彼が好きになりました(^^)

良い腕してますよ・・・彼は。
好き者こそ上手になれを体現してますよ・・・ウン。

Commented by apakaba at 2007-02-27 22:44
ogawaさん、まず伝言……息子が、「柴漬けがおいしいです。これとごはんがあればいくらでも食べられます」とのこと。ありがとうございます。

しっかし、りある11人目のメンバーかい。
オーシャンズ11みたいでかっこいいな。
ジョージ・クルーニーはやっぱりKABUNさんなのかなあ。
ブラピは誰だろうなあ。
(あぁogawaさん、そんなトコで手を挙げてはいけませんよ。)
ダニー・オーシャンに子犬のようにくっついていくブラピのように、息子がなってくれるといいなあー。トカナントカ。
Commented by キョヤジ at 2007-02-28 00:48 x
写真のことは何も教えなかったって言うけど、写真を撮るって言う事は物を見るって言う事なんだ。
ヤツが小さい小さい頃「ほら、あそこにお花が咲いているよ、きれいだねぇ」とかヤツの情緒を育んで来たのは紛れも無く貴女でしょ。
今、ヤツの中に見事に結実しているって事よ。
自慢しろ!
Commented by 花岡じった at 2007-02-28 08:34 x
まーね、あの子の一種の才能なんだろうなぁ。
大人に好かれるのも。
昨年の忘年会の時、こっちに来ていたが
嫁がエラクお気に入りになって「かわいい、かわいい」って言ってたもんなぁ。
うちの嫁も俺と同じでどちらかと言うと餓鬼は苦手であまり接したくない方なんだが
あの子に関しては違ったもんね。
まー、これも上に書いた「才能」もそうなんですが両親のどこかにある
DNAや育て方なんだと思うよ。
「いや、私は、旦那は・・・」って言うかもしれないがそんなこともないと思うなぁ。
どこかに「人に好かれる才能DNA」があるんだな。
実際、どんんあ育て方をしてるかわからないが
でも、知らず知らず(故意的かも)そんな育て方もしてるんぢゃないかな。
人間、誰しも一長一短はあるが一長を引き伸ばすのが親の役目であって
周りに居る大人の役目なんだと思う。
一短を無くす教育ではなく一長を伸ばす教育がいいかな。
をーっと、餓鬼の居ない俺が何言ってもなぁ。。。。(笑)

写真のことはわからん。(きぱーり)
プロを目指しているのでなければ自分が好きと思える作品が撮れればいいね。
Commented by apakaba at 2007-02-28 09:23
キョヤジさん、じったさん、どうもありがとう。
いや〜感動して朝から泣いたよ。
あいつなー、ほんと、好かれるんだよね。
大人だけじゃなくて赤んぼや幼児にも。
そのくせ、学業は2年生の漢字も覚えてないし、九九もおぼつかないくらい、からっきしなんだよね。
それでも3人の中では一番頼りになるんだよね……

もしまた写真展で招集かかったとしたら、関西へは、こっちのメンバーとのつきあい方とは変えて、私はあくまでお客の一人としてこっそり行こうかな。と。
私の子供、ではなくて、あくまで「アキタコマチ」本人が作ってきたつながりというのを大事にしたいなあと。
Commented by K国 at 2007-02-28 17:10 x
男の子は好きなことにはパワーが何倍も出るけど、気が進まないと
半減する。
言われればイヤイヤでも恙無くこなせる、優良児(親や先生から見ると)もいれば、全く身につかないタイプもいる。
自分が後者で来たから良く分かる、そのうち本気になるでしょうけど
学校出てからかもしれない。世間から見ると手遅れでしょうけど
火がつくのが遅い、しかしこれだけは誰がなんと言おうとエンジンがかからないから仕方が無い、早く点火する事を祈るのみ。
しかしこれだけ大人と付き合ってると、本当の勉強が必要な事に気が付くかもしれない、その方が本物の男になれるかも。
Commented by apakaba at 2007-02-28 17:15
そうか!
そうしたら九九も詰まらずに言えるようになるんですねー!←低レベルすぎ……
Commented by Kay at 2007-02-28 19:54 x
眞紀さん、だめだめ、どんなに本物の男になっても九九は小学生時代に徹底的に記憶させないと一生だめですよ。息子で証明済みです。香港のインターでは小学生から計算器使ってましたから九九がインドで覚えかけのままで止まってます。今仕事で毎日コミッションの計算を何%とやるのに、いまだに私の方が計算(暗算)早いです。でも計算機があればどうってこと無い!
Commented by apakaba at 2007-02-28 21:53
インドでは九九を、9×9どころか19×19まで暗記するとか……さすが古代から数学の発達した地域ですね。
先日、テレビで見たのですが、日本でもインドのインターナショナルスクールに日本人の子供を入学させる家が増えているそうです。
本来、在日のインド人家庭のための学校なのに、日本人が入っているのです。
勉強をばっちりやってくれるからなんだそうです。うう〜〜〜む。
来月卒業なので、それまでに九九だけでも……6の段と7の段かな……
計算機は子供にとって、百害あって一利なしなのですよね。
Commented by 満腹ボクサー at 2007-03-01 11:57 x
>そのくせ、学業は2年生の漢字も覚えてないし、九九もおぼつかないくらい、からっきしなんだよね。

俺と同じじゃん。
子供のときの俺とじゃなくて、今の俺と。
冗談抜きで二十歳ぐらいから、おぼつかなくなってきた。
Commented by Kay at 2007-03-01 13:34 x
最低限加減乗除だけは出来るようでないと日常生活に不便ですよね。計算機は子供にとって百害あって一利なし、同感です。息子を香港の公文にいれて、徹底的にドリルで攻めました。息子にとっても苦悶のひびだったと思うけど。
Commented by K国 at 2007-03-01 18:23 x
アキタコマチの脳ミソから考えて、九九がおぼつかないと言うのが
信じられない、中学校に入ると点火すると思うけど
運動も数学も文章もその方面の才能があるので、何ともいえませんが信用しましょう。
Commented by apakaba at 2007-03-02 15:48
「アキタコマチ」レス。
満腹ボクサーさん、脳の使わない部分は退化するでしょ。
昔やったことをまた年とってから始めても覚えているとは限らないのね。

Kayさん、公文で苦悶しましたか。
算数は計算ができないと、文章題が解けないですしね。
単位換算は、よそさまのお子さんでも「も〜ぅ、いいかげん、暗記してくれ」ということがあります。

K国さん、鈍い人間とかいうできなさではないんですよね。
はしっこいし、回転は速いです。
でも勉強ってなんだかんだいって素直さ(愚直さ)が必要なんでしょうねー。


<< カメラ、どうしようねぇ。Nik...      愛されていることを知っている子 >>