あぱかば・ブログ篇

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2004年 10月 06日

ピカソの『平和』という絵はどこにあるのか。

書き込み常連の紫陽花。さんから、今日ピカソ展へ行ってきたとの書き込みがあった。

10年ほど前から、居間にピカソの絵を掛けている。
50センチ×1メートルくらいの、わりと大きな絵だ。
いつも行っている美容院のお兄さんがくれたものだ。

「ピカソの絵、もらってくれませんか。」
といきなり言うからどうしたのかと思うと、
「眞紀ちゃん、たしかピカソが好きだったでしょう。僕も好きなんでこのポスターを買ったんです。でも娘が絵を『こわい、こわい、かざらないで』って言うんですよ。気に入って買ったんだけど、娘に泣かれちゃしょうがないし、捨てるのももったいないから。」
見せてもらうと、裸の男女や子供が穏やかな表情で暮らしている様子の絵で、どこがこわいのかわからなかった。
人間のような目をした馬や、肉体がちょっとふつうではない角度に曲がっていたりするから怖かったのだろうか。
とにかくありがたくいただいた。
「これは、『平和』っていう絵らしいですよ。」
と言って渡してくれた。

『平和』。
聞いたことない作品名だな。
多作な人だからべつにそれはいいけど、どうしてあのいつも右端にある“picasso”サインが、ないのかな?
何年か、不思議に思っていた。

テレビの紀行番組を見ていて、ナゾが解けた。
南仏の特集だった。
『平和』のオリジナルは、じつはヴァロリスという街にある、ヴァロリス城の礼拝堂の壁に直接描かれた、壁画だったのだ。
壁の片方が“戦争”を表し、もう片方が“平和”を表す。
一対で完成する、『戦争と平和』という作品だった。
大きいポスターだと思っていたけど、ほんものはずーっと大きいはず。
ほんものを見に、南仏まで行きたいなあ。
“戦争”のほうも、見てみたいなあ。

前にも書いたとおり、私は自宅の居間で子供に勉強を教える教室をやっている。
子供たちは、かならずみんなこの絵を見る。
口ではなにも言わない子も、目では興味津々。
なにしろ一群の男女が全員全裸なのだ。
幼稚園児の男の子は、
「これ、おっぱいや!この馬、チンコ出してんねん!あっちのひともチンコや!なぁ先生、なんでこの絵ってみんなおっぱいとかチンコとか出してるのぉ(京都から来た子供なのでこういう言葉)。」
といつもうれしそうに見ている。
「これはねーピカソという人の絵なの。」
と、一応それだけは言って、ピカソという名前は覚えてもらう。
家に帰って、おうちの方に
「あの先生のおうち、おっぱいとチンコの絵が飾ってあるでぇ」
と報告されても困る。

オトナになったらあの子たちもピカソを鑑賞するかな。
教室に来てた中でひとりくらいは、ヴァロリスまで行くことがあるかも。
そうしたら、私が偶然テレビを見て「ああっ!」と声を上げたよりもずっと大きい声で、
「ああっ!この絵!」
って、びっくりしたりしてね……。

by apakaba | 2004-10-06 00:06 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(0)


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