あぱかば・ブログ篇

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2007年 04月 10日

長男が高校生になったよ

きのう、「ササニシキ」の入学式へ行ってきた。
高校生にもなって親が行くこともないかとも思ったが、内部進学者ばかりの学校で、ごく少数の高等部から入る身の上なので、親御さんたちや生徒の雰囲気も見ておこうと思った。

30代で高校生の親になるなど、長男が生まれたときには考えもしなかった。
周りを見回すとやはり私よりずっと年上の落ち着いたお母様ばかり。
私も少し老けた方がいいと思って、スーツとコンサバな黒いハイヒール、髪はアップにしてみた。
いつものダウンスタイルよりも年かさに見えるかな。
みんな中等部からの顔見知り同士なので、待合室でも気安くおしゃべりしている。
私は話す相手もなく、心細い。

式が始まり、入場してきた生徒たちを見ると、みんなそれぞれに賢そう。
うちの滑り込み合格の息子は、大丈夫かなあ。
でも黙って歩いていると、あれも見た目は悪くないわ。
あまり「オオッ」というかっこいい男子がいないのが、ちょっとなあ。
2004年に学祭大好き!という話を書いたが、書かれている夫の母校は港区のぼんぼんが通う学校なので、男子がみんなジャニーズみたいにかっこよくて惚れ惚れしたものだったのに。
まあいいや、息子にはちょうどいいレベルだろう。

「ササニシキ」は、入学した高校をとても、とても気に入っている。
きのうも、私は午後の仕事があるので式がすむと先に帰ったが、息子はだいぶ歩き回って遅く帰ってきた。今日も帰宅したら、キャンパスの話をずっとしている。
部活に入れば、すぐ友だちもできるだろう。

行きの道中、「ササニシキ」は安部公房の『箱男』を読んでいた。
「おかーさん、安部公房っておもしろいの。」
「おもしろいってあんたもう読み始めてるじゃないの。」
「まだ今読み始めたばかりで読んでいるともいえないくらいの状態だから。」
「初めて読んだのは中1のときで、『砂の女』を読んだなあ。それから中学生と高校生のころにだいたい全部読んだよ。」
「どんなとこがおもしろいの。」
「うーん、彼はなんといっても比喩がおもしろいよ。直喩、隠喩を多用して、アバンギャルドだったね。“濡れた海水パンツを脱ぐような、もどかしい気持ち”とかね。おかーさんも自分の文章を書くときに、よく思い出して参考にしているよ。
それに、今は引きこもりとか自閉症とか、閉塞感とか断絶感とか、いろいろ研究が進んでいるけど、彼がこの本を書いたのも30年以上前だから、当時はあまりそういう概念をよく理解されていなくて、だからすごく目新しかったんだよね。」
「ふーん。『砂の女』おもしろい?」
「彼の代表作だからね、おもしろかったよ。でもちょっと性愛がらみが出てくるかなあ。でも中1で読んでたしなあ。」

こんな会話ができるようになってきたのも楽しい。
あー4月、新学期スタートだなあ。

by apakaba | 2007-04-10 18:16 | 子供 | Comments(12)
Commented by マツイ at 2007-04-10 18:42 x
あのササニシキ君(お会いしたことないけど)がとうとう高校生に。
学校楽しいみたいでよかったです。
私は学校というものをあんまり楽しめなかったのでうらやましい。
小説の話ができる親子なんてステキ。知的な会話ですね。
うちじゃありえない。
下の写真の話になりますが・・・スタイルいいですね。
そしてけっこう巨乳ですね(セクハラごめんなさい)。
赤が似合うっていいです♪
Commented by ぴよ at 2007-04-10 20:19 x
入学おめでとう!
それから自分の通う高校がうんとうんとお気に入りだなんて、
すっごくいい事じゃないですか♪
世の中行きたくもないのに「ここしか入れなかった」という理由で嫌々通う
高校生だっているんだから、お気に入りの学校に通えるなんて幸せですよ~♪

安部公房か・・・懐かしいなぁ。
ぴよも中学・高校時代に随分読みましたよ。
「砂の女」を読んだのは、確か高校2年くらいだったと思うけどネ。
Commented by キョヤジ at 2007-04-10 22:17 x
高校に通うのが楽しいとはネ、良いんじゃないの。

安部公房かぁ。
デンドロカカリアとか第四間氷期とか読んで、脳みそが腐りそうになった思い出が・・・。
訳分かりませんでした。
いきおい、た~んじゅんに面白い筒井とかに流れ、ゲハゲハ笑っているうちに、こんな大人になりましたとさ、どっとはらい。
Commented by はなまち at 2007-04-10 23:05 x
めでたし。
おめでとう。
3年後、東大に受かってください。
Commented by ogawa at 2007-04-10 23:17 x
まずは入学おめでとう。
新しい生活の始まりですね。

安部公房を最初に読んだのは高2の時かな。
たしか「けものたちは故郷をめざす」でした。
面白かったけど、その後似たようなタイトルの
「青年は荒野をめざす」のほうが面白くて・・・
後、読んだのは「砂の女」「飛ぶ男」ぐらいでしょうか。

高1の入学の頃は筒井康隆、小松左京、星新一ばかり
読んでいたなぁ。
ササニシキ君は、大したモノだ。
良い高校生活になると良いね。
Commented by apakaba at 2007-04-11 01:03
長男レス。
皆さま、お祝いの言葉ありがとうございました!!!
サイトを開設した当初は小学生だったのに、もう高校生ですよ。早いね。

マツイさん、あの小説を書いていたコドモは、たくさん勉強をして自分の入りたかった高校に入りました。あいかわらずあほたれですが、楽しそう。
しかしキョ乳ってほどでも……人並みだわよ。

ぴよさん、ていうかみんな、安部公房に妙に刺さってるねえ。
ワカルワカル。
今まで鈍くさい中学にかよっていたから、私立の学校ってこんなに広くて設備も整っているのか!と仰天ちゅう。まあカントリーボーイなんで。

いったん。
Commented by apakaba at 2007-04-11 01:04
長男つづき。
キョヤジさん、あいつ私がなに言っても「おかーさんはどうせ不良だったんでしょ。」と言って相手にしません。なんだあいつ。
私も筒井は読みましたよ。「家族八景」とか熱心に読んだな。

はなまちさん、ほんと、3年後に東大に受かるといいな。無理だな。
東大じゃなくていいからできるだけがんばるといいな。
なにしろ勉強やりそうなのが一人だけなので。

ogawaさん、五木寛之は……私とってもニガテなの。
学生のころ、ナマ五木が大学に講演に来たから聴きに行きましたよ。
「んー、文壇バーで女口説いてそうなおじさま」って思った(なんちゅう学生だ)
読書は、あいつちょっと変わってるので。
きのうも、「平家物語」の現代語訳付きの文庫を自分で買ってきていた、やや不気味な男子。
Commented by nokonokoblog at 2007-04-11 01:46
そういえば。
ラクダ夫が悠大はアキタコマチみたいな子になるといいな、と言います。
ですが私はいや、ササニシキみたいになってほしい。と言っています。

二人とも自慢の息子でステキねー。 
ササニシキ~がんばれ~!
Commented by apakaba at 2007-04-11 09:55
で、長男の話にもどる。
「ササニシキ」は変わってる。「アキタコマチ」は、変わってはいない。
両方ともおもしろい子供だけど、「ササニシキ」のほうが本文中のような会話はできるのだわ。年かさというのもあるけど、多分、自分に似ているのは長男のほうなんだろうな。
自分の子供が、自分に似た思考をしたり、似たことに興味を持つのっておもしろい。
次男みたいに、自分とはまったくちがう方向へ進んでいくのも、心配だけどおもしろいです。
Commented by 那由他 at 2007-04-11 16:01 x
ササニシキ君のご入学、おめでとうございます。
眞紀さん、入学式、お疲れ様でした。
中高一貫の学校だと、他の人たちが元々知り合いばかりの中にはいるので、最初は心細いでしょうね。

うちでも息子の時は、あまり知り合いのいない学校だったので、入学式の時はちょっと寂しかったですが、娘の時は、同じ中学から行ったお母さん達と一緒に行きました。子供達は別行動・・。

同じ高校生の保護者でも、第一子の場合と末っ子の場合と、親の年齢の差は大きいですね。
私の友達は、短大を出て、若くして第一子を産んだので、上のお子さんは早生まれのせいもあって、その子の高校入学の時は、お母さんは、まだ35歳でした。
4歳下の妹さん(娘の同級生)の高校入学の時でもまだ39歳。
どの学校でも、保護者の中で一番年下やわぁと言ってます。

親しくなったお母さん同士だと、年上も年下もあまり意識することなく付き合ってますが、不思議と友だちとしてまで付き合うようになったのは、二人目の子供を通して知り合った親御さんが多いです。

Commented by 那由他 at 2007-04-11 16:01 x
安倍公房の「砂の女」は高校の頃、読みました。担任の先生のお勧めだった記憶があります。
高校の先生は個性的な人が多くて、中学よりずっと面白かったなぁ。
ササニシキ君も、刺激いっぱい受けてこれからもどんどん成長していかれるんでしょうね。
お楽しみですね。
Commented by apakaba at 2007-04-11 17:40
那由他さん、ありがとうございます!
親の年齢、親しくなれば年は関係なくなるので、早くなじもうと思っています。
ほんとに親しい間になると、私のことも眞紀ちゃんとか言っています。
ミタニさんとか言われるとちょっと違和感あります。
でもそこまで親しくなる人が、高校の保護者でいるかなー。

安部公房を読むのはだいたいみんな似たような年代なんですね。
長男は新進の作家にはほぼ興味がないので、いきおい、親が読んでいたのと同じ作家を読むようになるみたいですねえ。


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