2004年 05月 26日

ズブロッカを飲む。夢の中で

風邪の名残りで鼻と喉の具合いが悪いまま、寝苦しい夜。
生まれて初めて、夢の中でアルコールの味を感じた。

小さいころに住んでいた家のそばの道を歩いていたら、酒屋がある。
酒屋の小父さんは数人のお客さんとしゃべっている。
私が店の脇を通りかかると、小父さんはよどみなく客あしらいをしながら、店の棚にグラスをそっと置く。
私に「飲みな」ということらしい。
グラスといっても、石と見まちがえるような暗い色の重たいグラス。
陽に透かしてよくよく見ると、赤い染料が混ぜてある。
なんて不思議な色のグラス。
氷が一個だけ、うつくしい球体を保ったまま浮かべてある。
透明なお酒、ウオトカ?
いやちがう、この香りはズブロッカだ。

何年ぶりに飲んだか、ウワ、きっついな〜。
口に含んだ分は、店の裏手に回ったところにある砂利敷きの空き地で吐き出した。
私、病み上がりだよ小父さん。
それにこれから運転するんだけど。
だけど小父さんの粋なはからいをすべて吐き出しては申し訳ない。
運転はいいや、今日は飲んでしまおう。
氷の音が耳に近い。
鼻に抜ける草の匂い。
アルコールが、こめかみにドクッと上がってくる。

——と、いうところで、目覚ましが鳴って目が覚めた。
う〜む、かなりあぶない。

by apakaba | 2004-05-26 10:10 | 生活の話題 | Comments(0)


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