あぱかば・ブログ篇

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2007年 05月 07日

高齢化社会の縮図

お久しぶりでございます。
ネットを切って、いやというほど一家団欒なGWを過ごしておりました。
また通常どおりに戻ります。
子供部屋に、銚子へ行った話(一泊二日、銚子方面へ)を写真満載で載せているのでそちらもよろしくお願いします。


きのう、夫の祖母が入っている介護つき施設へ行ってきた。
祖母はかつて、世界を股にかけた旅人だったのだが、94歳になる今ではほんとに老人らしくなり、自宅で世話をするのは無理になってきた。
特別病棟ルポ!で入院していた祖母です。退院してしばらく家にいたけれど、やはり専門のスタッフが常駐しているほうが安心だということで。)

子供たちを連れて義母と施設の部屋に行き数時間過ごしてみて、義母はパンク寸前という感じがした。
「もう本当に頭が弱っちゃって、ちっともこっちの言ってることを理解しないし聞いてもいないの。」
と言われていた。
部屋に入って数分話して(というか様子を見て)、“だいたい3歳児くらいの様子だ”とすぐ思った。
会話の理解力とか、記憶力とか行動とかが。

会話は、通じているようでほぼ成り立っていない。
語彙が激減(3歳児は激減ではなく、これから覚えるのだが)。
たったいま手に持っていたものを、目を離した瞬間になくしてしまい、もう見つからない。
やってはいけないこと(洗っていないハンカチで目をこすって目が痛いとか、電話がかけられないと言って番号をめったやたらに押してしまうとか。そして「この電話は壊れている」とかんしゃくを起こしたり)を次々とやってしまう。

もちろん、本物の3歳児に接するように、老人を幼児扱いするのは私は大嫌いだから、昔と同じ態度で接しているが、子供を育てた人ならすぐにピンと来る行動様式である。

一歩引いた立場から、「あ、3歳児くらいだな」と察してそれなりにしていると受け流せるのだけれど、やはり実の親子となると、いちいち腹が立つようだ。
義母はくたくただった。
娘といってももう70だ。
朝5時から電話をかけてきたり、意味のわからない会話にずっとつきあったり、よかれと思って調えてあげた部屋の小物などが、次に行ってみるとすべてなくなっていたりするので、体もきついし精神的に疲れ果てている。
しかも本物の3歳児なら未来が待っているから周りも乗り越えられるけれど、祖母にこの先、バラ色の未来は、まあ、ない。
実の親子だと愛憎が深すぎるせいだろう、私から見ると取り合う必要もなさそうなできごとでも、義母にはとてもイライラしてストレスを溜め込むようなのである。

それでも、きのうは私も部屋を調えるのを手伝ったり、愚痴を聞いたり、子供たちも顔を見せたりしたので、義母にはわずかながら気分転換になってくれたかもしれない。

みんながそれぞれにストレスを抱えているんだなあとつくづく思った。

祖母本人は、住み慣れた自宅から未知の場所に移されて当然ストレスがかかっているだろう。
義母はそんなわけでくたくただ。
義父も、困憊している妻のそばで、やはりストレスがあるだろう。
きのうも、帰ろうとする私たちを引き留めはしなかったけれど、「帰るのか?一緒にどっかで夕飯食べていかないか?」と言いたげだった。

私に、なにができるのかなあと思う。
いくら義母がたいへんだとはわかっていても、私が祖母の面倒を具体的に引き受けるわけにもいかない。
できるだけちょくちょく顔を出すこと、かなあ。
それくらいしかできない。
親子でストレスが煮詰まっているところを少しでもクールダウンできたらと思う。

by apakaba | 2007-05-07 23:50 | 生活の話題 | Comments(12)
Commented by K国 at 2007-05-08 07:29 x
うちの両親も85歳で、今日は3時まで居ないからとか言っても
昼に来て見たり、記憶は怪しいものです。
書いて渡しても、すぐ失くしたり、姉が実家に2日も居るとストレスで
ぐったりして限界だと言ってます。
話が前向きじゃなくて、あれが無いこれが無いと探しものや
言い聞かせても30分過ぎると忘れてたり、同じことの繰り返しで
疲れ果てる。オヤジの方がデイサービスに行きだしてから少し
まともになってきた。
人と接する、話をすると脳ミソが活性化するのか、記憶力が少しは
残るみたいです。できるだけ話をしてあげて、できるだけ顔を出してあげることですね。
Commented by ミケ at 2007-05-08 12:41 x
私の義父も入院中なので、介護の問題や家族の問題、
今後発生するであろう相続の問題、等々いろいろな問題が
目白押しに押し寄せつつあります。
親子の愛憎、眞紀さんの気持ちなど、共感しまくりでした。
気分転換は大事ですね!
Commented by Morikon at 2007-05-08 12:58 x
老老介護は大変ですよね。
大正4年生まれの祖母は父母と同居していて、
身体は元気で何も服薬していないのですが、
私の親は数種類の薬が手放せません(苦笑)

義父は介護付き老人ホームに入所して丸一ヶ月。
いまだ落ち着いていませんが、
カミサンは昨日から仕事を再開しました。
これ以上、長引いていたら心身的・経済的ともに
破綻していたと思います。
金銭的な裏打ちがあるのであれば入所施設、
なければ訪問介護などで、
プロの協力をあおぐのが懸命だと感じましたね。
Commented by 与太郎 at 2007-05-08 13:14 x
 個人でできる介護は限界があります。その限界を感じたら
すぐにプロに頼むのが良策でしょう。そうしないと善意が仇に
なる場合もあるのは先人の経験が示すところです。

 プロに頼むとなると、介護保険だけでは足りない
ことが多いが、状況によるものの、そこはお役所に泣きつけば、
何とかなる場合もあります。
Commented by apakaba at 2007-05-08 16:14
高齢化レス。
K国さん、義母に妹がいて(=夫の叔母)、ふだんあまり接していないので、やはり一日行くと疲れ切って三日寝込んでしまうとのことです。
「こっちだってもういい年だよ」は、さらなる年寄りには通じないしね。
でも「どうせなにを言ってもわからないんだ」と思って放りっぱなしにして話しかけないのは絶対にだめだといいますね。

ミケさん、あ〜相続ね!それもたいへんでしょうね!
不幸なことを、縁起でもないからとか、面倒だからとかで曖昧にして、先延ばしにしていると、いざとなったら一同困り果てますよね。
あと、それぞれの立場もあるし。
ヨメとしてどうするのがいいのかとか、兄弟関係とかも。
Commented by apakaba at 2007-05-08 16:14
高齢化つづき。
Morikonさん、この前は元気そうだったけど、奥様が心配。
負の気をもらってしまうというか、やっぱり一番そばで見てあげている人が、ご本人の苦しみを引き受けてやっていくというところがあるから、さぞ疲れているだろうと思いますよ。
でも、本文中にも書いたとおり、みんなその人なりのストレスを抱えているんだろうな。Morikonさんも、いろいろ。

与太郎さん、医療が発達して、言い方は悪いけど「死に損なってしまった」人が増えているのだから、一昔前みたいになんでも個人(ヨメや娘)が見るという考えは捨てた方がいいのですね。
祖母も、思い返せば「ああ、あのとき、一足遅かったら死んでいたなあ」ということが何度もあったのですが、そのたびに助かっています。
そうやってどんどん長生きになっていく。
Commented by Amano at 2007-05-09 00:34 x
どうもご無沙汰しています。

このお話、なんか身につまされます。
昨年高いした私の祖母が全く同じような状況でした。
祖母は介護施設としてはかなり名の知られた老人ホームに入所していました。
24時間スタッフが常駐で介護をしてくれるので、家族の肉体的な疲労は少なかったですが、最晩年の状態は見ている方がつらかったです。
最後に私が行った時も私が誰かは分かっていません
でした。それでも面白いことに自分の子供時代のこと
はよく覚えているんです。5歳くらいの時に家族全員
(祖母の父母、兄弟姉妹)で撮った写真を見て、「かわいいなあ、かわいいなあ」と言ったことが忘れられません。

ウチのオフクロも2週間に一度は顔を出していたようですが、最後は「早く楽に逝かせてあげたい。」と言っていました。
今の時代、あっさり死ぬことも出来なくなってしまったのは、実は不幸なのかもしれません。
Commented by ぴよ at 2007-05-09 09:17 x
うちもダーのオバーチャンが介護施設に入ってる。御歳92歳。
でも幸いな事に、頭の方はまったくボケてない。
ボケてないけど老人特有のワガママが凄くって(これも一種のボケなのか?)
バーチャンに振り回されてる義母は物凄いストレス抱えてるみたいですよ。

いつもダーと「ボケて周囲に迷惑かけてまで長生きしたくない」って言ってるけど、
ボケたご本人だってボケたくてボケたんじゃないし。
自分だっていつかはそうなる可能性がある(高い?)訳だし。
医療が進んで人は長生き出来るようになったけど、果たして長生きする事だけが
イコール幸せなのか?と考えると、難しい問題だと思う。
Quality of Life(QOL)を重視しているのは若さ故なんだろうか?
ボケ老人にはQOLという意識すら本当に無くなってしまうんだろうか?
Commented by apakaba at 2007-05-09 16:18
高齢化さらに。
Amanoさん、たまにふらっとやってきて書き込んでくれるのがうれしいわ。
Amanoさんは私の姉と同い年、ということはお母様やおばあさまの年代も大体、重なるわけですね。
さっき、ちょうど義母がうちに来ていたんだけど、お友だちから心ないことを言われて傷ついているみたい。
「そんなところに預けちゃうなんて」とか「一つくらい自慢できることをしたら(=家で介護して親を看取った)」とかって。
そんなこと言う人って友だちか?!とも思うんだけど、やはり、自分がそういう経験をしたことのない人は心ないことを言うのよね。
あと、世代的なこともあるのかな。
家で見てあげるのが当然という考え方は、この先、高齢化が進んでいけばだんだんなくなるでしょうね。
義母は今や少数派の人にそんなこと言われて、かわいそう。
Commented by apakaba at 2007-05-09 16:23
高齢化ますます。
ぴよさん、いやーなんかこの話題が不思議な盛り上がりを見せているのは、やはり読む人にもマッチしている話題なのねとつくづく。
年寄りは、ぼけていてもいなくても、気が短くなるのですよ。
年とって気が長くなるって、ウソね。
なんというか、我慢がきかなくなるのね。

ほんと、人っていつ逝くのかを決められないのが一番困る。
ちょうどぴったりのときに亡くなれる人は幸せだと思います。
そこそこ年とって、そこそこ周りが心の準備ができて、そこそこ悲しんでくれて……というときに死ぬ人は幸せだ。
Commented by Amano at 2007-05-09 22:23 x
その友人は介護の実態をまったく分かってないのでょう。

もう亡くなってしまったので、少しはお話できますが、私の祖母は両足を切断して、一切自分一人では動けない状態でした。そんな人間が家の中にいたら、介護する側も体力的にも精神的にも持ちません。
私の叔母も寝たきりになって10年以上自宅で介護を受けていました。そりゃ叔父の苦労は並大抵のものではなかったとのことです。子供(私の従兄弟)とその奥さんが時々手伝ってはいましたが、一時期はかなりまいっていたようです。
老老介護は家庭内では非常に厳しいです。
Commented by apakaba at 2007-05-10 00:09
Amanoさん、おばあさまと同じで、夫の祖母も骨折してからまったく歩けなくなって、車いすなんです。
「どんな姿勢をとっていても足が痛い、クスリ出して」というんだけど、安易に痛み止めを出すのもねえ……でも楽になるなら、ねえ……と、とても悩ましいです。
でもほんと、自分の人生についても考えるようになりますよね。
義母など、いつも「迷惑がかからないように死ぬには……」ってことばかり考えているみたい。


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