あぱかば・ブログ篇

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2004年 04月 05日

モダンアートは苦手。六本木クロッシングス

子供3人連れて、渋谷の電力館へ行く。
それについてはとくに語ることがないので、先日の六本木ヒルズの展覧会の話をする(04年4月2日分参照)。

『六本木クロッシング』は、現代日本のモダンアーティスト57組の作品が一堂に会した企画展である。
『クサマトリックス』のほうは、世界的に活躍する水玉模様アーティストの草間彌生の絵画や立体迷路などの作品展示である。
夫が行こうと言うからつきあったけれど、嗚呼、やはり私には受け付けなかった。モダンアート。

六本木クロッシングに出展している日本人たちのは、ぜんぜんダメ。
オォッと感動する作品は皆無で、徒労感だけが残った。
なんというか、大人になること/成熟することを拒んでいるような、それが“アート”であると言いたげな、なんとも胸糞悪い作品群であった。
とりわけ、“昔懐かし駄菓子”っぽいものをごたごた並べて、神棚に見立てたような体裁にして、まつってある作品には「うぇっ」となった。

草間彌生のほうは、甘っちょろい“アーティスト”たちに較べ、突き抜け方がただごとではなかった。
この人は……精神を病んでいる?のですね?と、そんなこと決して口に出してはいけないのだろうけれどそれ以外に考えられない。
彼方の世界へ行ってしまっている人の頭の中を、迫り来る水玉をかき分けて進むのは、とても辛い。

私は、絵画はせいぜい印象派くらいしか見ない素人だけれど、数少ない鑑賞体験のうち、「ぁ、この人は、病気……」と感じたのは、オディロン・ルドンの色遣いだった。
でも、ルドンの色は、あらがいようがなくきれい。
19世紀末の病み方と、現代のアートシーンを闊歩する草間彌生の病み方には、かように差があるものか。

「疲れたよう。」と夫に言うと、「モダンアートはそんなもんだ。」と言う。
「じゃあどうして来たかったの。」
「うーむ、ロンドンのテートモダンに行って以来、“モダンアートを見る”ということを、自分に課してるの。」
「はあぁー?」
「俺だって、印象派が好きだし、モネのほうが好きだよ。でも批判するにしろ、なんにしろ、まず“見る”ことをしないとって思ってさー。」

彼はよくこういうことを言う。
悪評高い本でも、まずは読む。
見もしないで、知りもしないで批判することはできないからだと。
それにつきあわされたのね。
その心意気も立派だと思うけど、私は渋谷のBunkamuraで開催中の「モネ、ルノワールと印象派展」のほうに、行きたかったよう。

by apakaba | 2004-04-05 23:21 | 歌舞伎・音楽・美術など | Comments(0)


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