あぱかば・ブログ篇

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2007年 06月 29日

青春の道筋

毎朝、子供3人ともきちんと学校へ登校していく。
長男は小6から今日まで無遅刻無欠席。
次男も、中学生になってからは一度も休んでいない。
長女もめったに休まない。

当たり前、のことなのだけれど、私は驚きをもって彼らの元気な後ろ姿を見送る。
私は、中学生くらいまでは体がとても弱くて、休んでばかりいた。
ただの風邪で一週間休んでしまうことなどもよくあった。
ずーっと休んでいて、また学校へ行くのは、緊張するというか、転校生のような恥ずかしい気持ちだった。

高校生になると、もうあまりちゃんと学校に行かなくなっていた。
1年生の1学期、今の長男の年頃には、すでに中抜けや早退をしていた。
飲酒もそれなりにしていた。
煙草は嫌いなので吸っていなかったが、中学生の男子はもう煙草を吸っている子がたくさんいた。
そんなもんだろうとばかり思っていた。
中学生になったら喫煙、高校生になったら飲酒、くらいは、まあだんだんとやったりするものだろう。と。

長男を見ていると、そんな影も形もない。
煙草はやはり嫌いらしいので興味がないようだが、さすがに高校生になれば、こんな親だし、親に隠れてちょっと飲んだりするだろうよ。
文化祭の打ち上げとかで。
自分の過去を思えば、自然な流れのように思っていたのだが。
先日、文化祭の打ち上げから帰ってきた長男は、ふつうのさっぱりした顔をしている。
あれれ?おかしいな、男子校でしょ?
「先輩に飲まされたりしなかったの。」
「はぁ〜酒?そんなことあるわけないじゃん。」
見ればわかる、全然飲んでない。
ほっとしていいような失望するような。
母親が「おかーさんがあんたくらいのころは」などと昔話を始めるのもばかげているし、子供には子供の時間の流れがあるからいいのだけれど、「へええ……」と、おそらく私は腑に落ちないような顔をしていたのだろう。
息子に、
「オレはおかーさんみたいな不良じゃないからねえ。」
と釘を刺され、二の句が継げなかった。

私の高校のそばに、サボり連中の溜まり場となっていた喫茶店が、ふたつあった。
両方とも、喫茶店としかいいようのない喫茶店で、私も一人でよく行っていた。
コーヒーだけでなく、若い女の子らしくホットココアやチョコレートパフェなどもよく注文していた。
同じ高校の生徒が、いることもあれば、私一人きりのときもある。
一人で授業をさぼって、読書をしていた。

喫茶店のママは、その高校の生徒たちが制服で真っ昼間に行って煙草を吸っていてもまったくとがめず、ごくふつうのお客と同じ態度で接してくれていた。
そして、その喫茶店には、先生たちは絶対に入ってこなかった。
先生たちでパトロールでもすれば、一発で不良どもを一網打尽にできたはずなのにだ。
先生たちの溜まり場である喫茶店、というものも別の場所にあり、放課後の帰り道にそこをのぞくと、必ず何人かの先生がサンドイッチを食べたり煙草を吸ったりしてぼけっとしていた。

先生たちは、住み分けてくれていたのかもしれない。
お互い、不可侵でいこうや。
あっちの店には行かないから、生徒がこっちの店には来るなよ。
会ってしまってもつまんないだろ、お互いに。

今になるとそう思う。
生徒の溜まり場のほうにもし先生たちがパトロールしてきたら……という危険を、なぜ当時の私たちは考えなかったのだろう。

おかーさんは不良ってわけでもなかったけれど、あのころ、のんびりした公立高校は先生たちもそんな調子だったのよ。
飲酒や喫煙を推奨する親なんて、いないよ。
でも、あの時代の気分——こんな教室なんかにいられないという、説明のつかない苛立った気分、外に出てわずかに味わう解放された気分、これでいいのかという焦りとか、なんだとか、そういう気分を、あんたたちはそんなに元気に登校していって、いつ知っていくの?

でも、子供は子供、自分の昔を押しつけるのは愚かだ。
さぼったり酒飲んだりすることだけが、青春の道筋じゃない。
ああやって真面目に毎日学校へ行くことで、私の知り得なかったなにかを、つかんでくるのかもしれない。
だってなにしろそれは、私には未体験のゾーンだものね。

by apakaba | 2007-06-29 16:02 | 子供 | Comments(17)
Commented by ぴよ at 2007-06-29 16:19 x
おぉ!ぴよと似たよーな高校生活を送っていた人が!(笑)
そーだよねー。昔の公立高校なんて、みんなこんなもんよね~
学校中抜けや早退なら全然マシだよ。
ぴよなんて雨が降ると学校休んでたもん。
だから梅雨時なんて、ホント学校行く日がないの(笑)
後、月曜の夜「中島みゆきのオールナイトニッポン」聞いてるから火曜日の1限りはかなりの確立で自主休講。
早退じゃなくて遅刻ばーっかりしてたな。

イマドキの都会のエエトコの子供達が通う高校って、こんなにみんな真面目なんだね。すごいなぁ~!
日本の将来が何だか明るく見えて来ましたよ(笑)
Commented by apakaba at 2007-06-29 16:30
そうそう。遅刻もしていた。ハメハメハ大王的登校だったね。
バス停にならんでいたのにいきなり気が変わって鎌倉行ったり(近いから)。
みゆきのオールナイトニッポンはあのエコーがかかるヤツね。
あれが新しくてねえ……うちの息子は、深夜ラジオなんて聞きゃしないよ。中学生からは自室でラジオだろう?娯楽の王道。

そういう、決して推奨できないかつての自分と息子とのズレっぷりがすごいから、とまどうわけ。
この子、なんでこんなにちゃんと学校行くんだ?と不気味。
つまんない青春だぜ……という気持ちと、でも私のほうがだめな青春だったのかもしれない、と、未体験ゾーンにおそるおそる入っていますわ。
Commented by のこのこ at 2007-06-29 17:12 x
ダメなもんはダメだよ。

学校さぼりも喫煙も酒飲むのもついでに言えば当時のやたらに長いスカートも私の価値観だとみんな格好悪い。今も昔も変わりません。

そんなレベルで道はずれてもねえ。正しい道にいるのが一番自由で心地いいのよ。
それでも私、まじめで普通とは対局にいたよ。

彼はその手の不良的行為なんて興味なくて、違う世界持ってるのよきっと。

いづれにしてもまじめはいかんよ。
でもいわゆる不良みたいな行為は何かを成すには全く効率悪いと思う。
それこそ人それぞれ。
Commented by apakaba at 2007-06-29 17:56
のこのこさんはすごく意志の強い子供だったんだね。
ようするに学校行かないというのは、だらしない人ということだからね。
集団としての決まりを守れない人。
本当にだめな人間だなあ。
自分とぜんぜんちがう息子の成長って本当に驚くね。
予想とちっとも同じにならないのが、不気味なようなおもしろいような。
Commented by のこのこ at 2007-06-29 19:32 x
なんとなくまた書く。

意志がどうのとかだらしないとかダメな人間とか、そういう問題じゃなくて、価値観だと思う。 
人それぞれどんなことに興味があって、どんなことに美学を感じるか。
ダメなもんはダメ、ってことに反発することに私は価値を感じないのね。

だらしないといえば私のほうがよっぽどだらしないと思うもの。ハンカチ持たないし宿題絶対やらないし、忘れ物するの当たり前だし。

そりゃ眞紀さんみたいに学校サボってても勉強できて男にもモテてりゃかっこいいさ!(イヤミだ~~~!!!ジタバタ)

でも私みたいに勉強はできないわ、変わり者で手をやく子だわ、っていうんじゃ、不良みたいな行為で自分の評価下げるなんて全くもって無駄でしかないし、そんなことに興味もなかったということなのです。

それよりも窓から紙吹雪のほうがよっぽど私は理解できるし、価値を感じるし、異性としても素敵だと思う。 
全く人それぞれよね。

悠大はどんな子になるんだろう。 楽しみだわ~~~。
Commented by タカモト at 2007-06-29 19:47 x
俺は遅刻はないのだ。(年に数回)
まー遅刻するぐらいなら休んでいたしな。(笑)
年間休日は180日オーバーだったし。
だから毎年クラスメートと一緒に進級出来んのよ。
1ヶ月遅れで。。。。(特別学級があった。職員室の隣の教室だ)
GW明け頃「よーー!やっと進級出来たよ」って言ってまた休む。
あはは。

よく「若い時羽目外したぐらいのほうが・・・」と言うが・・・
やっぱ真面目に青春してた方がいいと思うよ。
タバコ?酒?
ダメだよ、そんなの。
まして不純異性交遊なんてーのはもってのほか。
もし、俺に餓鬼が居たのなら絶対にそんなことさせないね。
酒タバコなんてーのは自分の銭で買え!ってか。(笑)
まーそー言う問題でもないが。。。。
あはは。
Commented by K国 at 2007-06-29 19:51 x
私は高校一年の12月まで学校に行き、その年イッパイで辞めて大人の世界に、すると学校で言う不良なんて可愛いもので、タバコを吸おうが酒を飲もうがお構いなし、仕事が出来れば一人前、そうでなければ半人前
何も出来ない自分に情けなく思い、焦りもあって、仕事の出来るカッコイイ男にあこがれました。17から20歳のほんの3年間が異常に長く感じ
られたし、いろんなこともした。これさえあればどこに行っても飯が食えるって実感した20歳、自分に自信が出来た。
Commented by ogawa at 2007-06-29 22:31 x
高校の帰り、「紫煙荘」がたまり場だったな。
「ジュン」は秘密の隠れ場所。
制服姿でタバコをくねらしながら、どうやったらオンナにもてるか
など真剣に話していたな。
今から思えば、どちらも、おおらかな店だった。

優等生だったヤツもそこで息抜きしていた。
70年代の社会は、まだそーいう高校生を許容していたな。

私の娘も高2・・・見ている限り真面目だもの。
ダイジョーブか?

そして毎日、17,000人の大学生の面倒をみているけど
常識無し、モラル無しのアホな学生はたくさん。
こちらが呆れる。

高校時代、ちょっとハメをはずして大学生になって正気を
とりもどす人のほうが救いがあるかも・・・
Commented by Amano at 2007-06-30 00:47 x
今から考えると私達の高校時代なんて、ムチャクチャかもしれん。

タバコはごく普通だったし・・・。
卒業式の日に居酒屋で先生達とご対面してしまったけど、「お前ら
卒業取り消しや!」と言われながら一緒に飲んでいたもんな~。

高校時代に顔の効くスナックなんかもあったし・・・・。

今の時代なら間違いなくドロップアウトの人生か・・・笑
Commented by ぴよ at 2007-06-30 01:10 x
ぴよより年長の方々の青春時代のなんて大らかな事か(笑)
もしかしたら、ぴよや眞紀さん世代が最後の「高校時代は無茶やったけどなー」っていう時代だったのかもね。

今は世間も大人も「ハメ外す」事を許さない風潮だから。
本当に人間としてしちゃいけない事を教えてくれて叱ってくれる大人が減ってしまった代わりに、些細なハメも外させないゾ!という不文律が出来上がってしまったのかもしれないですね。
Commented by キョヤジ at 2007-06-30 02:25 x
今、各方面で二極化が問題になっているが、この話にもあてはまるのかなぁ?と。
真面目な子供はより真面目に、かたやドロップアウトするヤツは本当に凶悪になっている気がする。
ワシのような中途半端なヤツは、今や絶滅危惧種なんだろうか。
中途半端も捨てたモンじゃないんだけどねぇ。
バランス感覚に長けているっちゅうかなんちゅうか本中華。
Commented by ogawa at 2007-06-30 21:15 x
Amano氏
>卒業式の日に居酒屋で先生達とご対面してしまったけど、「お前ら
>卒業取り消しや!」と言われながら一緒に飲んでいたもんな~。

「ジュン」のマスターとか元気やろか・・・警察からもかくまってもらったし。

先生と卒業式で鉢合わせ。
おお、そやったな。
なつかしい思い出じゃ。
最後Nが潰れて抱えて帰ったよな。

>高校時代に顔の効くスナックなんかもあったし・・・・。

ほれ、あそこ・・・「果樹園」じゃなかったな・・・店名忘れた(^^;;

Commented by sora at 2007-06-30 21:44 x
僕は大学前まではずっと田舎暮らしだったので、東京の高校生の感覚が理解できなかった。勝手に早退して映画みに行くって当たり前のようにやってた・・と大学の同級生が言っていてびっくりだった。
僕らは早弁するのがせいぜいだ。
ゲーセンなんか無いしね。
Commented by apakaba at 2007-07-02 08:07
青春レス。遅くなりました。
のこのこさん、ふーむなるほど、やっぱりこれ書いてよかったわ。
なんかほら、大人になるサンプルって結局、「自分自身の過去」が一番身近じゃないの。
そうすると、「あれー、私はこうじゃなかったぞ……」と不思議に思えることを、次から次へと子供がするようになる。
「ササニシキ」はむしろ大人なのかもね。
「くだらない」とわかるのが早いのかも。

タカモトさん、あなたの高校時代のお話は……いくら聞いても聞き飽きないぞ!いくらでも出るすごいエピソード!
つづきはまたねん……

K国さん、高校生活を送るか働き始めるかというのはかなり分かれ目ですよね。
それこそ、まったくちがう価値観(180度かも)の中に飛び込んでいくのだから。
早く仕事をし始めるのがいい、とは言い切れないと思うけど、意志の強さとか適性もあるのでしょう。
関係ないけど大相撲は滅びゆくスポーツかしら。
あの世界に適性を持っている若い人は……
Commented by apakaba at 2007-07-02 08:18
青春つづき。
ogawaさんAmanoさん(まとめる)、私の持論、「貧しい国の人・昔のヒトほど、早く大人になる(というか、早く大人になろうとがっついている)」はい、そのカテゴリですね……失礼、あはは。
高校生ってそういう感じでしたよね。
あきらかに高校生だけどなぜか飲み屋にしょっちゅう行っていると。

ここにこれ書いて、皆さんのコメントを読んで思ったのですが、「都会のそこそこの私立校(夫や長男の世界)」と、「都会から離れた、そこそこのレベルだが牧歌的な公立高校(私や皆さんの世界)」がかなり雰囲気ちがうんじゃないかなあ。
公立出身者は、だらしなくぼけぼけ過ごす風潮があるんじゃないかな。
留年とかゆるいもの。

それにしても、「紫煙荘」「ジュン」「果樹園」って、ネーミングがさぁ……アハハ、時代感じるなー。
Commented by apakaba at 2007-07-02 08:29
青春さらにつづき。
ぴよさん、そうねえ、どうなのだろう?
今は少子化で、どの学校も進学実績で子供引っ張ってこないといけないから、ぼけぼけ煙草吸ってるような生徒は学校の方も見過ごしにできないでしょう。
ほんと、私立校なんか学校経営術が会社とおんなじだもん。
アイデア勝負の人気取り合戦。
昔みたいに、子供がどっさりいて、ドロップアウトしようとなんだろうとご自由に〜って感じはないよね。

キョヤジさん、教育の二極化ぶりは、ほんとすさまじいですよ。
ていうか政治の思惑にすっぽりスポイルされている状態だから、まあ文部科学省の方針もころころころころ変わる変わる。
「教育は、学校・家庭・地域の三位一体で」というと字面は立派だけど、ようするに「学校だけじゃ責任おいませーん。あと、よろしく」ってことだから。
家庭・地域が大事なのはわかっているけどアンタが掲げて押しつけるの?って感じぃ。
Commented by apakaba at 2007-07-02 08:30
青春つづきもういっちょ。
soraさん、あはは、私も横浜のはずれだったけど、やっぱりコンサートのチケット予約(平日朝10時からなんだなこれが)の電話入れに公衆電話にこもったり、映画の日に映画行ったりしてましたね。
学校の外に娯楽があると外へ行ってしまいますね。
だからって学校がキライというわけでもなく。
毎日、それなりに楽しかったんだろうなあ。
あとから「それなりに楽しかったんだろうなあ」と思えるかどうかが大事なんだろうな。


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