2007年 09月 18日
↑ D40購入後、しばらく母親を撮っていたが飽きて犬を撮り始めた。 バシバシ撮り続ける。 巣立っていけ。(2007年2月) カメラ、どうしようねぇ。Nikon D40で、どう。(2007年2月) 「アキタコマチ」の二度目の撮影(2007年4月) 幾度かここでも書いたとおり、「アキタコマチ」が写真に興味を持ち始めている。 これまで、撮影会に参加するときは、いつも父親や祖父などからカメラを借りていた。 夫は高校時代に写真をやっていたので、カメラや写真は好きなのだが、子供に自分のカメラを貸してやることには基本的に反対していた。 私が間に立って、いろいろ説得して、なんとか貸し出してもらっていたのだ。 当然ながら、「アキタコマチ」は、自分だけのカメラを欲しいと思ってきた。 「アキタコマチ」も、夫が前に使っていたコンパクトデジカメ(数年前のLumix)を、自由に使っていいことになっている。 しかし、それも建前は父から“借りている”。 夫の考えは、 「子供がちょっと興味を持ったからといって、ほいほいと高価なものを与えるのはよくない。まずは手元にある機械を使って、どんなものが撮れるのか、研究して可能性を探るべき。 人から借りたものを、もしもなくしたり壊したりしたときに、責任が取れるのか。自分の小遣いの範囲内で責任が取れるものでなければ、持つべきではない。」 ということだ。 「アキタコマチ」も、恵まれているというのか、スタートがいきなりデジタル一眼や一眼のフィルムカメラだったものだから、「コンデジなんて……やっぱり一眼じゃないと!」という固定観念ができてしまったらしく、父がいくらそう言っても、言い返しはしないものの心から納得はしていないようだった。 “だって、オレは一眼で撮りたいんだよ!でもどうしたらいいんだろう?!” この夏休みに、祖父母が息子たちをフランス旅行に連れて行ってくれた。 祖父(夫の父)は、夫と同じカメラ(Nikon D70)を持っている。 しかし祖父はカメラにも写真にもぜんぜん興味はなくて、夫が買ったものだからなんとなく自分も同じものを買ってみたというだけのことで、実質は宝の持ち腐れになっている。 祖父は旅行中、「アキタコマチ」にほとんどカメラを渡しっぱなしでいたようだ。 「アキタコマチ」は、自由にカメラを使って、「フードがついてない、望遠も広角もない、こんなんじゃいいのが撮れないよ!」などと生意気を言いながらも、いろいろ試して撮ってきたようだ。 *祖母(夫の母)が、「アキタコマチ」の撮ったフランスをまとめてみたという。 コチラ→フランス旅行の写真 本人は「団体旅行で時間がなかったし、つまらない写真しか撮れなかった……」と悔やんでいたが、並べてみるとそれなりにいい(というより、祖父母の今まで撮ってきた写真がヒドイ)。 祖父母は、孫の腕を見てすっかり感心してしまい、「写真をやりたいのなら、D70をあげよう!(どうせ、持っていてもほぼ使わないし)」と言ってきた。 「アキタコマチ」はもちろん狂喜乱舞。 受け取りに行く日取りまで決めていた。 しかし、そんなふうに話が進んでいることを知らなかった夫が、土壇場で「それはよくない」と言い出した。 理由は、上記のとおり。 祖父母の考えは、 「せっかくやりたいと言っていて、うまくもなっているんだし、そういう子にはどんどん援助して好きなことをやらせてやったらいいのだ。」 というものだ。 嫁に来て私も知ったのだが、この家の家風は代々こんな感じだ。 やる気のある子供には、援助を惜しまない。 夫もそのようにして育てられてきたはずだ。 夫ももちろんそのことはわかっている、けれどもやはり「物事には順番があり、分というものもある。D70は子供がふつうに持ち歩くカメラではない。」という考えは譲れないらしい。 カメラを受け取りに行くはずだった日の朝、我が家はかなり険悪になり、家族会議が長々と開かれた。 悪いことに、「アキタコマチ」はサブ用に持っていったコンデジの充電器を、フランスのホテルに忘れてきて、父親に弁償もしないままになっていた。 「ほら見ろ、そんなふうに自分で責任を取れないやつに高価なものはまだ早いんだ。」 しかも充電器をなくしたのはこれで2度目で、前回はたまたま見つかったからよかったが、今回は怒りを買うばかりとなってしまった。 私は、できることなら一眼を持たせてやりたかった。 とはいえ、夫の考えもわかる。 そうでなくても、今の子供はなにかにつけて贅沢になりすぎているのだから、分をわきまえて現状の中での可能性を考えるというのは正論だ。 でも……写真をやっていて、いろんな先輩たちから指導されて、活き活きしている息子の様子を見ると、やはり思うとおりにしてもやりたい。 私も悩んで黙り込んでしまい、夫から「君の考えはどうなんだよ!」と怒鳴られて初めて、「まあ、なんか、少し安い新品を買ってやるのがいいんじゃないかなあ……やっぱり一眼で撮りたいという気持ちもわかるし。」と言った。 話し合いのはじめには、充電器を弁償して、コンデジで次回の撮影会に行くということに決まった。 「アキタコマチ」は泣きべそだが自分がなくしたのだから反発できない。 ところが、調べてみると充電器の値段が意外と高くて、今からそれを買うのはいかにも馬鹿らしいということに気が付いた(本体生産終了のため)。 そこで、充電器分のお金は「アキタコマチ」が夫に払い、夫が新しいカメラを買ってやるということに決まった。 みんなでヨドバシへ繰り出し、いろいろ較べた結果、やはり最初に触っていてなじみの深いNikonということで、父よりも下位の機種であるD40を買ってもらった。 D40の出始めのころ、「アキタコマチ」は「こんなのD70や80に較べたら、ださい!」とか言っていたのに、やはり初めての自分だけのカメラ、しかも一眼というのは格別らしく、もうとろけそう。 抱いて寝るかという勢いで、喜んで、いろいろ撮りまくっている(デジでよかった……)。 夫も、なんだかんだ厳しいことを言ってはいても、自分も好きだから、ヨドバシへ来るとカメラ関係のコーナーに何時間もいたりする。 これからは細々としたことを、夫にアドバイスしてもらうのだろう。 新品を買ってもらえたところで私はお役御免ということになった。 「そもそもカメラは趣味性の強いものだから、貸し借りということは基本的にはしないものだ。 D40も、出てしばらくしているし、そろそろ新製品が出るだろう。今買うのはマヌケだということはわかっている。でもこれがうちにとっては最良の選択だ。 お前は初めての、誰のお古でもないものを買ったんだから、新製品がすぐに出たとしてもこれを大事に使え。上位機種に行くのはしばらく先だ。わかったか。」 「うん!わかった!」 祖父母にも、電話で経緯を伝えて、納得してもらった。 祖母は「私がお父さん(うちの夫)の意見も聞かずに勝手に約束したものだから、『アキタコマチ』にぬか喜びさせてかわいそうだったかと思って……」というので、新品でうれしがっているから大丈夫と言った。 こういう話に、正解はないと思う。 それぞれの家や個人の考え方なので、型にはまった答えはない。 だから毎回、一生懸命みんなで話し合わなければならない。 カメラひとつでこんなに家族が話し合うとは思いもしなかった。 でも私は、今回の騒動で夫や祖父母の考えなどを知れてよかったと思う。 渦中の人「アキタコマチ」も、自分を大事に思う周りの大人たちが、自分のためにこれほどいろいろと言い合っているのを見て、自分なりに感じるところもあっただろう。 「アキタコマチ」は、勉強については目を覆うばかりだが、センスと、驚くような営業力がある。 彼に欠けている実直さを、たくさんの人との関わりで身につけていってほしい。 「せっかく写真を通じていろんな立派な人たちにかわいがられているようだから、それを応援してやったらいいんじゃないの。 目端が利いてすばしっこく動けるというのは、俺らにはない、あいつの才能だし。 地道にがんばる、というのは今のあいつに一番必要なものだろう。 これから試されて、揉まれていけばいいんだ。 今の世の中、なんでも横並びに勉強・勉強じゃねえぜ。目先の利くヤツが勝つんだよ。 幸いうちは子供もいっぱいいるし、それぞれにいいところを伸ばしてやったらいいだろう。 こいつは勉強、こいつはぜんぜんちがう道、なんていうのもおもしれえだろう。 写真を長くやるにせよやらないにせよ、あいつにとっていい機会に恵まれたということだろう。ありがたいことだな。」 カメラを買ってやった日の夜、夫はそんなことを言っていた。 学校の先生である人の口から「いまどき勉強・勉強じゃねえぜ」なんて聞くと、可笑しくなる。 自分は一人っ子で、一応、親の敷いたレールの上から大きく逸れてはいない夫だが、「アキタコマチ」の無軌道なお調子者ぶりには、私も夫も驚かされる。 しかし、親が腹を括らないといけないことも、だんだんと起きてくる。 カメラ購入よりもっともっと大きな岐路に、立たされることもあるのだろう。 とりあえず険悪ムードから脱して、よかったよ……今週末は初めての写真展があり、準備に追われている(詳細こちら)。 買い出しなど、まだまだ親がサポートしてやらないといけないので、私もなんだかあわただしい。 でもできるだけのことをしてやろうと思う(交通費とか。交通費は痛いなあ〜!)。
by apakaba
| 2007-09-18 23:56
| 子供
|
Comments(34)
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那由他
at 2007-09-19 17:09
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アキタコマチ君の作品、見せてもらってきました。
私は写真に関しては、全くの素人ですが、構図がいいなぁと思うのや、この一瞬を上手に撮られたなぁと思うのが有りました。 自分のカメラ、きっとアキタコマチ君にとって宝物でしょう。 手に入れるまでのご両親のお考え、行動を読ませてもらって、私自身の子育てを振り返り、考えさせられました。 アキタコマチ君の感性で、これからたくさん、素晴らしい作品を撮っていってください。
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apakaba at 2007-09-19 17:56
那由他さん、こんな長文にさっそくどうもありがとうございました!
ほんと、子育ても徐々に徐々に悩みが複雑になってきますね。 ぶつかることもあるけど、一生懸命考えているんだということをわかってくれればいいです。 子供はどんな親になるのかな? 写真展、見に行ってやってください。 いっちょまえの顔でスタンバっていると思います。 うちの自慢の二番目息子です。
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タカモト
at 2007-09-19 20:13
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ふーーーん。
俺は全く写真に興味がないので(嫌いって訳ではねーが) 技術などはわからん。まして構図(センス)もよーわからん。 俺が彼に教えられることは「女性の口説き方」ぐらいかな。(笑)まーでももう少し先ですがね。 みんなが「センスはいい」と言うならきっとセンスはいいのだろう。 今の子供って切れっぽいと言うか。 (まー我々大人も切れやすいんですがね) 彼を見てると「へぇ~、今どきこんな子も居るんだなぁ」と感心するよ。 彼には「切れる」と言う言葉には無縁な少年なんだなぁ。 あれっ、俺ナニ言いたかったのか・・・・・(苦笑) まーあれだ、そんなに好きなら(写真)今回はきっと「正解」だったんだろな。 やっぱ「継続はチカラなり」でまずは継続することが1番でしょう。 これから彼が写真に対してどー接するかはわからないが きっと今回のことを思い出しながら撮り続けていくのかなぁ。。。 (んーやっぱナニ書いてるかわからんよ、僕) まー今日のblogは彼のことを書きながら旦那のステキーさを強調したんだな。(笑) 俺もそんな旦那はステキーだと思うよ。 あはは。 はぁ~、疲れた。
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apakaba at 2007-09-19 20:24
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のこのこ
at 2007-09-19 20:34
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なんだか人の旦那に悪いけど、マキ旦那、うるさいよ。矛盾してる。
ああだこうだそこまで理屈言って自分の貸すのもイヤで人の厚意も断って、結局買ってあげるなんて贅沢のきわみだし甘いと思う! だったらなにがしかのバイトさせて払わせろ、と私なら言うな。 で、買ってあげるならもっと気持ちよく買ってあげろと。 だって、本当は買ってあげたいんでしょう? と、お伝え下さい。なんか読んでて腹たった。(ケンカしてどうする) それにしても交通費は痛いねえ。男子中学生なんだから鈍行か超距離バスでいかせたらどう? ラクダ家なら新幹線なんて即刻却下だわ。
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apakaba at 2007-09-19 21:02
なかなかに欠点の多い人間で……困ったものです。
まあ私もろくでもない親だし。 こういうのを割れ鍋に綴じ蓋というんでしょうかね。トホホ。 ダメな親があれこれ必死で考えて、それで親も徐々に立派な人になっていく(といいな)。 新幹線はイタイ。 でも、まだ鈍行やバスで行かせられるほど、信頼できないなあ。 もうちょっと先かな。
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ogawa
at 2007-09-19 22:16
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私も娘に対してシビアな部分と甘い部分がありますよ。
それを抱き合わせて親は子供の成長を見ていくのでしょうね。 アキタコマチ君というか最近は少年のほうが言いやすいな。 一つ決着がついて良かったね。 私も、親が買ったNikomat FTnを自分のモノとして使える ようになったのが少年と同じ中学校1年の時。 今でも使っていますよ。 最初に手にした自分のカメラ、他に関心を持って写真から離れる時もあるだろうけど、必ず戻りますよD40に。 D40を持って週末、京都にいらっしゃい。 「りある」のメンバーは、少年が来るのを楽しみにしていますよ。
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たがめいぬ
at 2007-09-19 22:42
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難しい話だね。
でも 決断としてよかったんじゃないかな。 旦那の考え方に賛成かな。 分相応って大事なことだよね 僕も子供の頃お祭りの日に叔父にトランシーバーを買ってもらって 親父にお店に返して来いと言われ叔父と親父が喧嘩になったことを思い出しました。 親父ってそういう怖い存在でいいんじゃないかな 大人になって親父の愛情を理解出来るようになれば きっといい思い出になると思うよ。 もっといいカメラが欲しいと思えば 自分で買うための努力をするようになるよ。
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キョヤジ
at 2007-09-19 22:45
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一悶着あったわけね。
で、一眼を買い与えたと。 初っ端は中古で良いような気もするけど、ミタニ家が出した結論だから何も言いますまい。 :以下アキタコマチへ: さて、あとは実践あるのみだ。 いつも言うようだけど、やはり基本が大事。 色々、教則本は読んでいるとは思うけど、もう一度・・いや何度も読み返しながら覚え込むのが上達への早道だと思うよ。 あとは何だなぁ、パソの知識とか露出の計算とか必要になるから、学校の勉強も頑張らなくちゃな。 美術の授業は構図の勉強にもなるし、花を撮る時には生物の知識があればより楽しめるしな。 そういうふうに考えれば、学校の勉強も楽しくなるぞ。(笑)
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apakaba at 2007-09-19 22:46
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apakaba at 2007-09-19 22:47
はりゃあ!!ogawaさん宛レス書いているうちにありゃりゃあ
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Amano
at 2007-09-19 22:52
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どうもご無沙汰です。
父親と息子というのはどうも微妙なところがあるようで、 これがお嬢さんだったらまた違った展開だったのかなと思います。 私も娘と息子では全然態度が違うところがあるし・・。 >新幹線はイタイ。 でも、まだ鈍行やバスで行かせられるほど、信頼できないなあ。 私は小学校5年生で一人で鈍行列車で12時間かけて 鳥取まで行ったな~~。 物騒な時代だから、お勧めはしないけど、もう大丈夫 なんじゃないかな~~。
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suze(mon)
at 2007-09-19 22:53
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旦那さんのおっしゃること、わかるなぁ。。
自分自身初めて自分の一眼レフを持ったのは、中学卒業直前。 しかも、標準レンズ1本勝負のハングリーな環境。 さらに遡れば、まちのごみ置き場で拾って修理したオリンパスペンが始まり。 そんな始まりだったので、彼の恵まれた環境に嫉妬しているのだろうか。いきなりズームをもっては上達しないとか言いたくなるのは、ワタシが古いヤツだからなのでしょうか。。。 そして大人になった今頃、反動が大きく出てカメラやレンズを買いあさっていますが。。
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apakaba at 2007-09-19 23:38
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ぴよ
at 2007-09-20 01:01
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レスが付けられない状態なのに更に追加!(笑)
ぴよが初めて「自分のカメラ」を持ったのはやっぱり中学1年でした。 Nikon FGという機種。一眼でありながら露出・露光はオート。 今で言う「入門編一眼デジ」みたいなもんですね。 買ってもらう経緯はアキタコマチ君に似てる。友達と旅行に行って写真を撮りたいと思うようになったんだけど、パパがカメラを貸してくれないので(高価なカメラだったし)、私も自分のカメラという物が欲しい!と言ったら、勝手に選んで買って来た。 しかし、ミタニ家のような逡巡はなかったですなぁ。 ぴよ家、ぴよにとことんアマアマだったから、今冷静に思い返してもロクに躾されてない気がするんだが(苦笑) でも、カメラ買ってもらえてすっごく嬉しかった。だからすごく大切に大切に使ってたよ。そのカメラが自分の小遣いではとてもじゃないけど買えない代物だってのは一目で判るし、そんなスゴイカメラを買ってくれた親に心から感謝したし。 アキタコマチ君もきっと当時のぴよと同じ気持ちだと思うな♪
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喜楽院
at 2007-09-20 01:33
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私は、カメラ・写真については全く無知です。
中学2年生の時、 正課のクラブ活動では 「写真クラブ」を選択しました。 数十の種類のある中から 「写真クラブ」を選択したわけで、 当時の“少年:喜楽院”は、 「カメラ・写真」には相当、興味があったはずなんです。 ところが、「写真クラブ」を率いていた、部長さん、一級上の、 中学3年生、市内の有力カメラ店の息子であったわけですが、 彼は、私が親父から借りて持参したカメラを、こともあろうに ケチョンケチョンにこなしました。 機種はオリンパス・ペンです。 彼曰く「こんなんでまともな写真、撮れるんかい。」、他、罵詈雑言。
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喜楽院
at 2007-09-20 01:35
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(上より続く)
なるほど。 中学のクラブ活動とはいえ、 ちゃんとした一眼レフでも備えていないと、 まともなクラブ員として扱ってもらえないようです。 私のカメラは、かなり場違いな機種だったようです。 結構、傷つきました。 実際、周りのクラブ員は皆、シャッターを押す際、 「くわしゃ。」 と音がする立派なカメラを持っていたのに対し、 「ぱちゃ。」 という安っぽいシャッター音を発する カメラを持っているのは私だけでした。 まあ、それはそれで楽しい一年間を過ごしましたがね。 今春、息子が中学に入って、スポーツ関係の部活に入りましたが、 私が想定していた金額をはるかに越える「道具」を、次々と 彼に言われるまま、買い与えています。 トラウマかよ。 いいんだろうか、これで。
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apakaba at 2007-09-20 07:40
みんなおもしろすぎー。
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apakaba at 2007-09-20 08:40
カメラ、出直す。
こんな長文では数人しか読んでくれないと思っていたのにたくさんありがとうございます。 ゆうべ放り出してしまったな。 ogawaさんつづき。 やはり、小学生・中学生・高校生などの区切りって伊達じゃないなと思いますね。 幼稚園児が小学生になるといつの間にかそれっぽくなっていくし。 実年齢、というよりも、社会に要求される姿へと、集団生活やっているうちにだんだん作られていくんだろうな。 だからそれなりのカメラを与えられる時に、なってきたのかなあとも思います。 親は子供を育てているのは事実なんだけど、実は夫婦間でも葛藤とか駆け引きがあって、いつでも意見が完全一致して二人三脚ともいかなくなってきます。 とくに、赤ちゃんじゃなくなって大きくなってくるとね。 思い通りにいかないことばかりです。 でも、親の予想を軽く超えるようなこともやってくるのが楽しい。
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apakaba at 2007-09-20 08:46
カメラつづき。
たがめいぬさん、お久しぶり。 トランシーバーの話、なんか、なんか、いいなあ。 この叔父さんは前にお話の出たあの叔父さんのことなのかな。 みんな、子供がかわいいというところでは一致しているんだけど、それをどう表してどう与えていくかはけっこう差がある。 とくに、お金がかかるようになってくると。 「こんなもの贅沢、ダメ!」と言うときもあるし、「うーん。もらっとけ。もらうのも孝行のうちだ」とか言うときもあるし。 キョヤジさん、温かいコメントありがとうございます。 ほんと、とりあえず「わ」と「れ」の書き間違いとかすさまじいからやめてほしいのよ……キョヤジさんにいただいた本はずっと持っていて、よく読んでます。 写真展に出す写真を選んで、先日、初めてフォトショップエレメンツをいじらせました。 子供ってああいうもの覚えるの早いわ。それに貪欲。
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apakaba at 2007-09-20 09:04
カメラさらにつづき。
Amanoさん、お久しぶり!いつもひょっこり出てくるのねー。 どこから見ているんだろう? 息子と娘、ってやっぱりちがいますね。 私も、男の子は突き放し気味、女の子はちょっとやさしくしちゃう。 「アキタコマチ」は、短期記憶障害なんじゃないかと家族が本気で思うほど、なんでもかんでも忘れてしまいます。 帽子とか充電器とかに始まって、とになくなんでもうっかりと忘れて来ちゃうの。 財布も忘れる、カギも忘れる、切符も忘れる、宿題も、約束もみんな忘れてしまうのですよ。 だからちょっと、まだ長距離の旅は信頼できません。 そのあたりはまだまるでだめです。小学校低学年レベルです。 もう少し信頼がおけるようになったら、一人でいろいろ行けばいいと思う。 いろんな意味で中学時代は彼の正念場です。 今までみたいに、ノリで乗りきれるほど中学校は甘くはないもの。
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apakaba at 2007-09-20 09:11
カメラさらなるつづき。
suzeさん、アハハ、泣けます(笑ったけど)。 でも、嫉妬とかではないです。 >いきなりズームをもっては上達しないとか言いたくなるのは、ワタシが古いヤツだからなのでしょうか。。。 これは写真をやる人なら誰だって言われたことがある言葉でしょう。 夫も、ヨドバシ歩きながら、息子に 「お前レンズレンズと言うが、なんでもズームレンズに頼るのはいけない。お前も写真をちゃんと勉強したいのなら、俺らも最初に言われたことだが、明るい単焦点レンズ1本で、自分の足で歩いて、撮れるモノの可能性を探すのが基本だ。」と、おんなじことを言っていましたよ。 だって、やっぱり昔の人間だもん。 実は、夫はD40ではなく、GR DIGITALを考えていたんですよ。 私は「ひええー、suzeさんやあづま川さんがあれほど『使いこなすのが難しい』と言っているのに、いきなりそれは……」と思っていたんだけど。 「アキタコマチ」が「難しそう、それになんだか(カッコがオレのイメージと違う)」というし、店頭では意外と高かったのでやめたのです。
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apakaba at 2007-09-20 09:18
カメラもっとつづき。
ぴよさん、どうだ!夜はダメだけどしらふになればちゃんとレスも書けるのだ! やっぱりね、私はつくづく思うんだけど、カンペキな親って、いないんだわ。 どいつもこいつも、欠点ばかりの人間ですよ。 だってそうだよね。 自分を考えてもどうしようもなくダメだし、周りを見回しても、まあ、大人同士で会話していてもそんなにご立派な人っていない。 それでもみんな、なんとなく親になっている。 子供は、自分ではぜんぜん客観的じゃないから、親が実は欠点だらけだということに気づくまではだいぶ時間がかかる。 クリティカルな視点を持つようになるのは、子供自身の悩みが深く複雑になっていってからなんだろうな。 それに双方ともぶちあたって、正解なのかどうかよくワカランということがいっぱいあって。 でもぴよさんの愛情いっぱいのアマアマなご両親、ほんと、いいわ。 それをジャストミートでキャッチするのにはそうとうのセンスが必要だと(アナタのことよ)。
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apakaba at 2007-09-20 09:27
カメラ、ついに最後!
喜楽院さん、あははははははっはははははははははははあ……お久しぶり。 笑ってしまうー。 なにより「くわしゃ。」と「ぱちゃ。」の描写には、ここ読んでる全員がツボで笑ったはずだわ。 そう、シャッター音の差。 高級車と鈍くさい車のドアの開閉音の差。 古い携帯と、新しい携帯の開閉音の差。 そういうちょこっとした音って、ものすごく、身体的に如実に「差というものは、存在する。」ことを知らされますよね。 しかしいい思い出というかなんというか、中学時代って、挫折を味わう年代なんだなあ。 >私が想定していた金額をはるかに越える「道具」を、次々と彼に言われるまま、買い与えています。 身につまされます。 長男次男とサッカー部で、驚きの金額が吹っ飛んでいきますよ、うちも。 なんなのほんとに、お金がないとスポーツもできないってことなの?! びっくりでしょう? しかも洗濯物のニホヒが気を失いかけませんか? 毎日吐きそうだもん。 でもほんとに、親ってありがたいですよね。
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Morikon
at 2007-09-20 11:43
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稼ぎたくても稼げない立場ゆえ、「京都往復の交通費が
いかに高額か」という実感は、まだ分からないでしょうね。 バイトできるようになったら、ほっといても18キップの時期だけ、 そうでなければ鈍行や格安の高速バスで 遠出するようになるでしょ。 その頃に交通費の相談(援助?)を祖父母にしてたら、 先行き不安(苦笑) ま、そんな風にはならないと思いますが・・・。
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apakaba at 2007-09-20 12:08
きゃあ最後じゃなかった。
今回も、自分から「交通費、高いからオレがお小遣いから半分出す」と言い出し、「う、それはありがたい……」と本気で思ったのでした。うへ。 自分が、18きっぷの旅とかを物理的にできなくなってしまったから、これから子供が始めるのはワクワクですわ。 Morikonさんも、写真のことはこんど機会があったらよろしくご指導ください。 そういえばカメラを買ってもらった瞬間、息子がヨドバシからありったけの写真の先輩たちにメール出していましたが、届いたかな? 「Morikonさんにも出す!」と言ってましたよ。
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K国
at 2007-09-20 18:53
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相当に出遅れてしまったけれど、アキタコマチは子供であって子供でない所がある、カメラなどは損所そこらの大人より上と思う。
確実に私よりは上だわ、モトクロスなどは中学生でも国際A級は ゴロゴロいます。 才能的には大人なんですが、収入がないのと学校に行ってる 扶養家族の弱みがあるくらいで、親が満足する為に良い機械を与えるか、子供が本当に欲しくて手にするのとでは全く違う。 要するにアキタコマチは伸びる要素があると思う、チャンスを与えて チャレンジさせて、後は本人が答えを出すでしょう。
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タカモト
at 2007-09-20 21:14
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まー俺へのレスはいいよ。(その分違うネタ書いてちょ)
久しぶりのヒット作ですなぁ。(笑) まーこれも彼の人懐っこさとあなたの人徳の賜物でしょうね。 こー言うことは大事にせんとな。 つーことで俺はmixiにバンジーネタ書いたよ。 じゃっ!
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Morikon
at 2007-09-20 22:11
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apakaba at 2007-09-20 22:27
きゃあーぜんぜん最後じゃなかった。
K国さん、この夏は「アキタコマチ」をそちらに行かせられなくて残念でした。 でもまた必ず行きますよ。 それでステキな風景を撮ると思います。 今は空を撮ることに興味を持っているみたいです。 機材を持つとイメージが湧いてくるらしいのが不思議なことです。 タカモトさん、いやいや。アナタあってのコメント欄です。 人徳ってこともないけど、人徳はひとりじゃなく親子で補填してるのかな、とは思う。 バンジー読みました。勇気あるなあ。 Morikonさん、どうにもつっこみようがなきにしもあらずんば虎児を得ず。 多分、古いアドレスに送ったんだと思います。 去年の11月ごろに教えてもらったと言っていました。
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ぴよ
at 2007-09-20 22:56
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apakaba at 2007-09-20 23:09
私も「なにが始まっちゃったんだよ……?」と思った。
リアルな家族模様ですね。皆の言い分がわかるだけに、余計面白かったです。
僕はどちらかと言うと眞紀さんの考え方に近いです。 これは最近は北欧の教育制度、留学体験記を読んでいることもあります。幼い頃から意見を主張する。子供の人生は子供自身が決めるという教育方針に感銘を受けた・・ということもあるのですが。 ただ、写真は「金がかかる」趣味ですよね。カメラが無いと成り立たないですから、旦那様のお気持ちもわかります。高価なものは必要無いと僕も思います。 いずれにしろ、家族でちゃんと話し合い、結論を出すという姿勢は大事ですし、感心しました。 でもいいなぁD40かぁ。僕もK10が欲しい~。
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apakaba at 2007-09-21 08:41
soraさん、こんな長文しかも長いコメント欄につづいてくれてありがとう。
北欧の教育制度を、そのまま日本にスライドさせてあてはめることはできないけど、ここ30年ほどで迷走をつづけてきた日本の学校教育を考えると、うまくアレンジして学びたいというところはありますね。 北欧タイプの徹底した少人数制とか、個々の子供の意見を尊重した授業づくりなんて、今すぐやれといってもできないし、そういう体験は結局、「各家庭で工夫して機会を設けてやってくれ」というのが文科省の方針。 うちもいかにいい体験をさせてやれるかで汲々ですわ。 そしてそれにはお金がかかるのだ!! 写真もそう。写真の鑑賞者ではなく、表現者になるためには……でもがんばっていれば道は開けるでしょうね。 私など、写真に関しては典型的な鑑賞者であり、表現はからっきしなので、やっぱりヘタでも何でも、表現するヤツが一番えらいんだといつも思います。 soraさんの表現にも、毎朝見とれていますよ。 soraさんはペンタ党ですか。 次々新製品が出るし、悩みは永久に尽きないですね。 でもそういうので悩むのってたのしいよね〜〜〜。 |
アバウト
以前はエイビーロード「たびナレ」や「一生モノ https://issyoumono.com/」などでウェブライターをしていたが今は公立中学校学習支援教員のみ。 子供のHNは、長男「ササニシキ」(弁護士)、次男「アキタコマチ」(フランス料理店料理人)、長女「コシヒカリ」(ライター・編集者) by 三谷眞紀 カレンダー
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